作家列伝2007/GAITOさん・かじやん♪さん
Date : 2007/12/06 Thu

*吹雪手帖その20〜31において掲載した
 作家列伝2007をあらためてカテゴリ分けした記事です。

「ギャラリー・アビィ作家列伝2007」
 〜 GAITOさん・かじやん♪さん 〜

好評連載!?さっそく新着記事です!
お楽しみください〜!





ギャラリー・アビィ作家列伝
(3)GAITOさん

昔、僕がナニワカメラでホルガ撮影会の講師をした時に
出会ったのがGAITOさんだ。
その後、ホルガ会にも加わっていただいて、
長〜いお付き合いとなっている。

いま流行の「オトメ写真」の源流を行くのがGAITOさんである。
眼を凝らしてもほとんど判らないほどに真っ白な写真、
手書きでウネウネと書かれた題字、
とんでもなくチカラの抜けた作風が独特だ。
GAITOさんの作品に流れる「ユルさ」に癒されてしまう人はきっと多いはず。

しかしそれは決していい加減な姿勢で作品づくりをしているわけではなく、
明確なコンセプトと的確な技術力が組み合わさってこその世界観。
そうでなければ、これだけ印象に残る作品を残す事はできないだろう。

gaito.jpg
○おなまえ
 GAITO
 大阪府出身・堺市在住

○年齢
 33歳

○写真歴は?
 2002年頃から写真を始めました。
 初めての展覧会は2003年のホルガエキスポ。

○作品づくりで心がけている事は?
 中学生日記のような感じを。。。
 しょうもないことだけど一生懸命頑張る、そんな感じ。

○よく使うカメラは?
 ミノルタSR-101(一眼レフ)

○この1年間にアビィで発表した中での自信作は?
 さくらイロ2の作品
gaito_p.jpg
タイトル:「春のバカ。」

年々、確かな進化を続ける作風。
そのたびにコンセプトは力強い物となり、
それと反比例するかのように
作品の見た目からはどんどんチカラが抜ける。

忘れがちになってしまう大切なことを
誰にでも判りやすい手法で思い出させてくれる
GAITOさんの作品にこれからも注目していきたいと思う。

今後の新作にご期待ください!






ギャラリー・アビィ作家列伝
(4)かじやん♪さん

メガネをかけてて、声が大きい女の人。
ああ、あの人か!(耳栓)

思い当たる人は大阪市の人口の32%にのぼると思う。
それぐらいアビィでは有名なかじやん♪さんの登場だ。

アビィがオープンして、2日目かそれぐらい、ほんとにスグの頃、
たまたま偶然ウッカリ、アビィに迷い込んでしまったのが運の尽き。
どこにでもいる?普通??のOLだったのに
企画展作家へ怒濤の転身・・・人生を狂わせてしまった。
僕のせいです、スンマセン(笑)

kaziyan.jpg
○おなまえ
 かじやん♪
 東京都出身・奈良県在住

○年齢
 非公開☆

○写真歴は?
 本格的に始めたのは2005年5月にアビィを知ってから。
 ホルガとデジカメを買ったのもその頃。

○好きな被写体は?
 団地

○よく使うカメラは?
 トイカメラとデジタルカメラ

○この1年間にアビィで発表した中での自信作は?
 ビバビバ☆撮影合宿展の作品
kaziyan_p.jpg
タイトル:「とある漁師町にて…」

とかく声のデカさで話題になるかじやん♪さんだが、
彼女が撮る作品はとても重厚で暗く、そして静かで繊細。
音が全く聞こえてこないような不思議な空気を写真に残す。
その世界観とキャラクターのギャップがまた、面白い人なのだ。

写真人生における基礎となるコンセプトが固まれば
かならずや有名作家になるであろう素質のある人である。
TVインタビューのさいは、ぜひ字幕だけでお願いしたい(笑)

とか書いてると、全然作風の違う写真を出してきそうで、
そういうところもまた、かじやん♪らしい。。。

今後の新作にご期待ください!





次回の記事もお楽しみに!
作家列伝 > 作家列伝2007
作家列伝2007/ミズグチミホコさん・大崎テツアーノさん
Date : 2007/12/05 Wed

*吹雪手帖その20〜31において掲載した
 作家列伝2007をあらためてカテゴリ分けした記事です。

「ギャラリー・アビィ作家列伝2007」

 〜 ミズグチミホコさん・大崎テツアーノさん 〜

各所で話題?をふりまいている年末大一番!
ギャラリーアビィ・オールスターズ戦を間近に控え、
毎週ギャラリー・アビィの壁面を彩る
企画展作家のみなさんを吹雪手帖でご紹介!
作品は観た事あるけど、どんな人か知らない!
というお客様は必読の連載デス!
毎回、おふたりずつご紹介します☆




ギャラリー・アビィ作家列伝
(1)ミズグチミホコさん

ギャラリー・アビィ作家列伝・記念すべき第1回は
もちろんこの人に登場して頂くしかないだろう!
この1年間で企画展に18回も参加したミズグチミホコさんである。
月に1度はアビィの出展者リストに名前が絶対登場するという
企画展参加作家さんの中では間違いなく有名人!

しかも32回あった企画展のうち18回に参加という事は
2連チャン、3連チャンは当たり前!
打率に換算すれば5割以上。
イチローでさえ4割超えないのだから
いますぐにでもメジャーで打てる実績だ!

おまけに毎回、企画ごとに撮りおろして
作品集もキッチリと作るという力量の持ち主。
撮影と写真選択の集中力がとても優れているに違いない。

特に今年の5〜6月は、肺炎&骨折という災難に見舞われながら、
2周年記念展とトイカメラ月間3週連続参加という離れ業をやってのけ、
かつて広島カープで鉄人と言われた衣笠選手(骨折しても試合出場)にも
負けずとも劣らないバイタリティも備えている。

しかしながら、直接お会いしたことのない方も多いと思うので
先日ご来場のおりに直撃インタビューを試みた!

mizuguchi.jpg
○おなまえ
 ミズグチミホコ
 静岡県出身・樟葉在住

○年齢
 永遠の27歳

○写真歴は?
 人に見せる事を考えて撮り始めてからなら2年少々。
 最初のシャッターは20歳の頃。

○好きな被写体は?
 街角

○よく使うカメラは?
 デジタルカメラ(コンパクト&一眼レフ)

○この1年間にアビィで発表した中での自信作は?
 トイカメラ月間2週目のポラロイド写真
mizuguchi_p.jpg
タイトル:「遠雷」

なんでこんなトコ撮るの?独特の世界観の写真。
しかし眺めているうちに、写真に隠されたキーワードに気付いたが最後、
ミズグチミホコワールドに引きずり込まれて抜け出せなくなる。
そんな魅力を持つ作家さんです。

今後の新作にご期待ください!




ギャラリー・アビィ作家列伝
(2)大崎テツアーノさん

「決定的瞬間」という言い回しがある。
テレビ番組などでは”衝撃映像”のような意味合いで使われているが
そもそもはフランスの写真家、アンリ・カルティエ=ブレッソンが
1952年に出版した写真集のタイトルだ。
大崎さんの作品を見るとき、
僕の脳裏には必ずその言葉が浮かぶ。

日常の光景に時おり姿をあらわす「あり得ない瞬間」を
いち早く見抜く大崎さんの眼力は一級品だ。
普通の人ならカバンからカメラを探り出すあいだに
消えてしまうようなシャッターチャンスも逃さない。
大崎さんはまさにスナップショットのハンターである。

osaki.jpg
○おなまえ
 大崎テツアーノ
 千葉県出身・兵庫&鹿児島育ち・尼崎市在住

○年齢
 40歳

○写真歴は?
 1989年5月か6月頃から
 展覧会での作品発表は2005年より。

○好きな被写体は?
 スナップ撮影

○よく使うカメラは?
 フィルムコンパクトカメラ
 かつての愛用はPENTAX SP(一眼レフ)

○この1年間にアビィで発表した中での自信作は?
 続●黒白冩眞展覧会の作品
osaki_p.jpg
タイトル:「午後の瞬き」

大崎さんが捕まえる「決定的瞬間」には
思わず笑ってしまうようなユーモラスな物が多い。
クールになりすぎず、人間味あふれる視点で街を切り取る。
実はもうすでにあなたの姿も
大崎さんの作品の一部になっているかもしれない!?

今後の新作にご期待ください!
作家列伝 > 作家列伝2007
atsumariのチカラ
Date : 2007/12/04 Tue

前開催・安田新之助さんの初個展「Qtr.」が日曜日で終了しました。
スタジオで綿密にセッティングされた舞台の中で
自然に発生したささやかなドラマの世界。
演劇のような、映画のような、ちょっと不思議な物語でした。
展示されている写真だけをストレートに観てしまうと、
その面白さを見逃してしまったかもしれません。
ほんのわずかなキッカケで世の中の事がステキになってしまう、
そんなヒントを与えてくれる展覧会だったと思います。
安田さんの次回作、こんどはどんな手法でみせてくれるか楽しみです!

さて、本日からは写真グループ・青空ビルヂングの
第1回写真展「集atsumari」がはじまります。
大学の建築学科で出会い、卒業し社会人となった後も意気投合した
13名による写真とインスタレーションの展示です。

世の中の様々な物は「集まる」ことで何かの現象を起こす、
その状態をビルディングに例えて結成されたのが
写真グループ「青空ビルヂング」というわけなのです。

最初のグループ展のテーマは、グループのコンセプトである「集」!
彼らは写真が専門というわけではありませんが、
得てして、建築を学んだ人が撮る写真はなんだかセンスがいい。
(僕が心当たりのあるだけでも、多数。なんでだろう?)
そして建築だから、展示もなんだかセンスがいい。
今までに見た事のないアビィが誕生しました!

20071204-1.jpg

20071204-2.jpg

20071204-3.jpg

20071204-4.jpg

日曜日までの開催です。
みなさまのお越しをお待ちしております!
展覧会のこと
HOLGA135BCの写真!
Date : 2007/12/02 Sun

HOLGA135BCの試し撮りがあがってきました!
まずは写真をご覧下さい〜

 *使用フィルム:RAINBOW7・補正なしでプリント

01-01.jpg

01-02.jpg

01-03.jpg

01-04.jpg

01-05.jpg

いろんなトイカメラを8年間使ってきた経験から言いますと、
LOMO LC-Aとプラモデルカメラの中間ぐらい、というカンジ。
LC-Aほど高性能ではないけれど、手動調整ながら同じ事ができ、
なおかつプラモデルカメラ程度の曖昧な写り、という印象です。

●ピントは動かしたらちゃんと変わる
 写真を観て頂くと判りますが、ピントは割と変化します。
 1枚目や3枚目の写真のように、ピントの合う部分、合わない部分が
 レンズを動かす事によってちゃんと出てきます。
 2枚目、4枚目もたいへんシャープに撮れました。
 逆に5枚目の写真は間違えて最短距離で遠景を撮ったものです。
 HOLGA120やプラモデルカメラは実質パンフォーカスなので
 ピントがちゃんと変わることに、LC-Aっぽさを感じます。

●光量落ちはイヤミにならずほどよい
 5枚目だけがちょっとキツく出てますが
 ほかのは自然にトンネル効果が出ています。
 作例は補正無しでプリントしたものなので
 普通に補正をかければ、もう少し強調されるかも。
 この雰囲気もすごくLC-Aっぽいです。

●周辺のボケ味
 半透明マスクの効果だと思いますが、
 HOLGA120のような周辺のボケ味があります。
 このあたりはプラモデルカメラっぽいです。

○結論
 HOLGA135は従来のHOLGA120シリーズの雰囲気を残しながら
 LOMO LC-Aやプラモデルカメラの要素も含み、
 HOLGA120シリーズの代替の35ミリ版というよりも、
 まったく新しいトイカメラだと言えます。
 従来もホルガの35ミリ版はありましたが、それとは一線を画し、
 作品を見れば、これはHOLGA135だと判るような、
 個性的なカメラの誕生だと思います。
 ユーザーが求める規格外のニーズを
 メーカーが研究し開発したというところも、面白いです。

35ミリフィルムを使うトイカメがいい!
LC-Aに興味があるけど値段が高くて手が出ない!
トイカメと言えどもいろいろなシチュエーションで撮りたい!

基本的な機能を押さえ、特殊撮影もこなし、
値段もそこそこ安く、不完全な要素も残したHOLGA135は
HOLGAどうこうではなく、体験しておいたほうが◎

僕もしばらく遊んでみます!
新製品情報
吹雪手帖その19
Date : 2007/12/01 Sat

個展への道2008(1)

今日から2007年12月。
久々の吹雪日記です!
早いですねぇ〜もうすぐ2008年。
ほんとにビックリします。
来年のハナシはまだ早いですが
個展は早め早めにハナシをしなくてはなりません!

というわけで、僕の来年の個展に向けての試行錯誤を
ふたたび吹雪日記で実況中継!
個展開催を目指している方々の参考になったら幸いです。
その時はアビィで個展してね(笑)

てなわけで日程を決めました。
今年と同じくGWに!来年4/29から5/4に開催します。

さて、現在の進捗としては、
もう出来上がったも同然のところまで来ています。
展示物はなにひとつ作っていませんが(笑)
まだ半年先のことなので。

しかも、今回はホルガではありません。
なんとデジカメです。
おまけにデジタル一眼レフなんかじゃありません。
普通のコンパクトデジカメ。

あ、吹雪大樹はホルガを捨てたわけではありません。
ホルガの新作は夏のホルガジャンボリーで発表しますのでご安心を。

ようするに、撮っていくうちにコンセプトとしてまとまったのが
デジカメでの写真だったのです。

詳しくは、また次回☆
吹雪手帖 > 2008年個展への道