黒白冩眞の魅力
Date : 2011/06/28 Tue

まずは前開催「降ったり晴れたり」が
日曜日で無事に終了致しました。
ご来場頂いた皆様、ありがとうございます。

梅雨がテーマの写真展でしたが、
どういうわけか初日から最後まで
真夏がやってきたようなお天気続きで
終始晴れっぱなし(笑)でしたが
雨の日にしか撮影できない写真や
雨上がり独特の晴れ間の様子を
お楽しみ頂けたと思います。

天気が悪いときは写真を撮らない!
・・・という方が多いと思いますが
テンションを上げて撮影に臨めば
晴れている時には見えない世界が
ファインダーの中に見えてくると思いますよ〜!


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さて、本日からは「黒白冩眞展覧会●六」を開催致します。
タイトルのとおり、モノクロ写真がテーマの人気企画。
今年は16名の作品が集まりました!

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当初は暗室手焼き印画紙限定で開催していましたが
3回目からはデジタル&インクジェットプリントもOKということで
より幅広いモノクロ表現の方法をご覧頂いております。

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年々、デジタル撮影&インクジェット出力の作品が増えていましたが
今年は半分以上の作品がフィルム撮影か暗室手焼きプリントで、
昔ながらの暗室作業やモノクロフィルム写真が
最近静かなブーム?になっていることを物語っている感じがします!

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日曜日までの開催となっております。
みなさま、お見逃しなく〜!!
展覧会のこと
梅雨のくうき
Date : 2011/06/21 Tue

前開催「トイカメラ写真月間2011:2週目セレクション」が
日曜日で無事に終了いたしました。
ほとんど雨降りという6日間でしたが
たくさんの方にご覧頂きまして、ありがとうございます!

今年からカメラの機種によるテーマを廃したトイカメ月間。
2週目のセレクションはミニ個展テーマの大面積展示で
狙い通りの見ごたえある作品が集まったと感じます!

長年にわたってトイカメラ写真を考えてきたベテラン作家、
個展開催後でいまとても勢いのある人、
そろそろ個展やってもいいんじゃないですか!っていう人・・・
各々の描く世界がハッキリと表された力作ぞろいでした。

トイカメラを長く使い続けていく人の作品を見ると、
そこにはトイカメラであることがどうでもいいと感じられるほど、
作者の個性のほうが強く前面に表れています。

けしてトイカメラのカタログに載せるような
テクニック満載で撮ってみました的な作例写真ではなく、
自分の世界をちゃんと表現できているということです。
そしてその背後にはトイカメラ独特の写り方が隠し味となって
トイカメラでなければ撮れなかったことを静かに主張しています。

そういった写真のほうが長く心に残るのは間違いないでしょう。
それが自分の満足のためだけでなく
外へ向かっていく表現できる写真なのだと思います。

今年のトイカメラ月間を見て、トイカメラ写真表現について
より深く、より真正面から、真剣に考えてくれる人が
たくさん現れることを期待しています!

2週間の展示に参加いただいた作家のみなさん、
ご来場いただいた皆様、まことにありがとうございました〜!


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さて、本日からは「降ったり晴れたり」を開催します。
梅雨の空模様をイメージさせるタイトルです。

今日の大阪は久々に晴れましたが昨日まではずーっと雨。
まさに、降ったり晴れたり、ですね。

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地理学的に考えれば梅雨という気候は
ほかの地域でもあるのでしょうが、日本の梅雨というのは
一種独特の雰囲気があるのではないかと思います。

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いつもの公募展よりちょっと少なめ、8名による展示ですが、
なかなかよい作品が集まったのではないかと思います。
ぜひギャラリーでシットリしてください!(笑)

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日曜日までの開催です。
皆様のご来場をお待ちしております〜!
展覧会のこと
吹雪手帖その118「2011年個展への道(15)」
Date : 2011/06/18 Sat

吹雪手帖その118
「2011年個展への道(15)」

さてさてさて・・・・
今年1回目の個展「ユージュアル_エブリデイ」が終わって
なんだかんだで1ヶ月少々経ちました。

1つ前の「個展へ道」でも告知しましたが
今年2回目の僕の個展のことを改めてお知らせ致しましょう!


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「エニイ ギブン・デイ × エニイ ギブン・タイム」
8月9日〜8月14日:正午〜19時(最終日は18時まで)
入場無料・月曜休廊

と、、、このような具合になっております。

5月の個展に向けて撮影した2200枚の中から
新たにセレクトして構成する続編です。

前回の個展の後、母親が急病で入院したりで
8月の個展の用意が滞っておりましたが
数日前から作業を始めております。

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おおまかなスキャンは前回の個展の作業で済んでいますので
新たにセレクトしたものをカード状に印刷して
全体の枚数と並べる順番を決めていきます。

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なんか、ひとりでトランプの7ならべをしてるみたいですが、
まあ、トランプよりずっと面白いです(笑)
候補の中から減らしたり入れ替えたりを何度も繰り返し・・・

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これは!と思う並べ方をデジカメで撮影してメモしておきます。
すると、こんな感じで似たような写真の山が・・・(笑)
間違い探しみたいですが、よーくご覧頂くと、
最初は24枚で組んでいたのが途中から20枚になってます。

前回が24枚で展示したので今回も・・・と思ったのですが
どうも並べ方がしっくりこなくて悩んでいたところ、
そこから4枚減らして20枚にするとストンと落ち着きました。
・・・写真選びって面白いですね。

今回は前回の個展で使わなかった、いわば「残り物」から
展示する写真を新たに選ぶ事になります。

かといって残飯を作り直したモノは人に見せられませんし、
見せるからにはちゃんと新しい作品にしないといけません。

ようするに、ヒット映画の続編がつまらないのは
前回と同じ事をしてもっと面白くしようとするから。
選りすぐったあとの材料をいくらかき集めて繋げても、
前より良い物が出来るはずが無いです。

前回選んだ写真が1番で、今回のは2番、、、
そういうことではないはずです。

1回の個展のためだけで消費するわけにはいかない、、、

そう感じる写真がたくさん残されたからこそ、
今年は個展を3回やろうと決意したのです。
(3回目は12月にやります!)

だから、セレクトの方針を前回と今回では変えるわけです。
前回の選び方では入らなかった物から新しく「今回」を作る。
そういう感覚です。続編だからこその注意点ですね。

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紙で並べ替えてある程度まで絞り込んだら、
あとはiPhotoを使って候補の並びをたくさん作っていきます。
このようなソフトを使えば作業過程の履歴が残せますから、
ほんの1枚2枚を入れ替えたり差し替えたり、
反復して検討するときはとても便利です。

前回の個展の時に涙を飲んでセレクトから落とした写真が
今回もまた候補に入りながら落とす事になったり、
前回の候補に入らずレタッチすらされていなかったような写真が
突然メインビジュアルにまで進出してきたり。

僕自身がコントロールしているはずの事ですが、
自分の撮った写真が自分の手を離れ、
まるで生きているかのように列をなしていく感じは
ほんとうに毎回面白いです。

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今回の個展で製作する私家版写真集をイメージして
A4サイズに実際の大きさでプリントしてみます。

僕はフィルムスキャンしたデータをもとに考えますので、
最終的な候補に上がるまでプリントされない写真も多くあります。
データから紙にする時に写真は解き放たれるというか、
冷凍されていた物が、新鮮に甦るというか、そんなことをいつも感じます。

もちろん、スキャン画面、レタッチ画面、そういった作業の中で
等倍表示で画像の細部にわたるまで観察しているわけですが
紙の上にカタチを表した写真はやはり違うものになる・・・というか。

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展覧会DMのデザインも作っていないのに、
写真集の表紙をどうするか考えております(笑)

今回はまず写真集ありき。写真集のことから考えます。
僕がこれまでにやってきた「映画作りの延長線上の写真」というのは、
写真集というカタチで見せる事と映像との親和性があります。
これは前回の個展で写真集を自費出版してみて得た発見です。

しかし、当たり前ですが展示で見せることもモチロン大事!
候補写真のフィルムスキャンをすべてやりなおし、
厳密にレタッチして、自分のいまの技術を注ぎ込んだ
本番印刷用の本気データを作ります!

この作業がメチャ大変・・・!

詳しくは次回の吹雪手帖で!
吹雪手帖 > 2011年個展への道
トイカメラ写真表現を追究する(2)
Date : 2011/06/14 Tue

今年は前半後半の2週間で開催する「トイカメラ写真月間2011」ですが、
前半「セッション」の展示が日曜日で無事に終了いたしました。

雨降りの天気が多い中でしたが実にたくさんのご来場をいただき
まことにありがとうございました〜!

いまや大手メーカーのデジタルカメラやスマートフォンアプリで
「トイカメラ風撮影モード」が人気になる時代。

ホンモノのトイカメラ(笑)はどんな感じで写るものなのだろうかと
興味を持ってご来場いただいた方が多かったです。

理解のされ方の善し悪しは別として、
ずいぶん定着した感じのあるトイカメラの世界ですが
写真をやっていない人にとってはまだまだ未知のようですね。

そしてLOMOやHOLGAといった定番機種の作品が
1週目の大半を占めたことも興味深かったです。
「面白く写るように作られたわけではない」これらのカメラが
いまでも絶大な支持を得るというその理由に、
トイカメラ写真表現の根本を考えるヒントがあると感じます。


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さて、本日からは後半の展示「セレクション」が始まります。
通常の1区画の展示面積で募集した前半のセッションに対して、
ひとり壁半分〜1面使ってのミニ個展をやってみようという内容です。

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参加者7名中、6名が壁半面、1名が1面まるごとを使います。
そのうち3名はトイカメラ作品での個展経験ありというツワモノで、
ほかのみなさんもアビィのトイカメラ展示で常連の方々です!

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もちろん、それぞれの作家さんの初展示から現在までを
これまでの展示で僕も見せてもらっているわけで、
ドンドンと自分の世界をトイカメラで広げていく姿は頼もしいです。

とにかく、集まって欲しいと思う役者がドドーンと揃った、
ある意味、ドリームマッチともいえる、
なかなか見ごたえタップリの展示空間となっております。

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日曜日までの開催となっております。
みなさま、お見逃しなく〜!!
展覧会のこと
宝塚メディア図書館「ZINE/BOOK GALLERY」
Date : 2011/06/12 Sun

昨日はアビィの留守番をテクマクさんにお願いして、
宝塚メディア図書館「ZINE/BOOK GALLERY」へ行ってきました!

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映画「阪急電車」で話題になった阪急今津線の逆瀬川駅スグ。
地元の方々が集うショッピングモールの地下二階に宝塚メディア図書館があります。

写真集やデザイン書を中心に3万3000冊の蔵書を誇る、
とっても面白い図書館です。無料会員登録でどなたでも閲覧OK。

で、このメディア図書館リニューアルオープン記念として、
いま話題のZINEや手製写真集の展示を行っておりまして、
僕もお誘い頂き、昨年の「豆腐とビール」と
今年の「ユージュアル_エブリデイ」を展示しています。

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総勢70名以上の作家による200冊近い写真集が
所狭しと並んでおりまして、その眺めだけでも圧巻!!

1冊1冊読んでいくと、ほんとうにいろいろな写真表現があり、
奮い立たされるものを感じます!

で、昨日は写真評論家の飯沢耕太郎さんと
出展作家によるトークショーがありまして、
それに出演してきました!

飯沢さんの近くの席に座ってしまい、
キンチョーしてたので、イベント中の写真はありません!(笑)

関西はもとより、関東からも多くの作家があつまり、
大きな賞を受賞した人からいま勉強中の人まで、
多種多様なステージの人たちが、写真集について語らう姿に
またまた奮い立たされるものを感じてしまいます!

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交流会の後、梅田へ移動して二次会でも大いに盛り上がり、
僕も久々にビールを飲んじゃいました(笑)
今朝起きたら手首が妙に痛いんですが、なんでだろ?

ZINE/BOOK GALLERYですが、6月30日まで開催しておりますので、
みなさまぜひ足を運んでみて下さい!
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