吹雪手帖その145「2015年個展への道(1)」
吹雪手帖その145
「2015年個展への道(1)」

今年最初の吹雪手帖です。
そろそろ書かなきゃ!という「個展への道2015」です!

現在のところ、2015年は2つの個展を予定しております。
2月に東京、そして5月はアビィ!
どちらも頑張って準備しております〜!

ということで、まずは東京から!
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吹雪大樹写真展「日々」

いつもの「日々」がずっと続くわけでないことは分かっていても、ちょっとした病気のせいでいざそれを思い知らされてしまうと、すぐそこで待っていたかもしれない”もしも”のことが頭からこびりついて離れなくなり、病気から立ち直って以降の「日々」さえも死に損なったあとの消化試合のように思えてきます。

そんな気持ちを抱えたまま、この4年間ほど写真を撮り続け、個展や写真集にして何度もまとめてきました。

まだ確かな物は掴めていませんが、「日々」というものは僕が生まれる前から「日々」として存在していて、僕がいつかこの世からいなくなってしまっても、そんなことはおかまいなしに「日々」は「日々」として続いていく・・・

そう考えると”この果てしない時の流れの片隅であなたはもう少しのあいだ「日々」を続けていてもいいんだよ”と、神様でも仏様でもない何か大きな存在から赦されたような気がしてくるのです。

近づく未来や遠ざかる現在や変わらない過去の中で、愛しいものも恐ろしいものも現れては消えていく・・・その全部を同じように受け入れて生きるっ!

そんな「日々」になったらいいなぁ・・・って。


(会場)
Roonee 247 Photography
東京都新宿区四谷4-11 みすずビル1F

(日程など)
2015.2.10(火)〜2.15(日)
12:00〜19:00(最終日16:00迄)
入場無料/月曜休廊

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2012年「時の流れのどこかで」の時にお世話になった
クロスロードギャラリーさんの本店である
ルーニィ247フォトグラフィーさんからお招きを頂きまして、
東京で2度目の個展開催となります!

2013年〜2014年に発表の「いつかへの旅」シリーズに
未発表写真を多数加え、テーマも新しく解釈し、
あの黒枠もカットし、レタッチも当時と変え、
再構成からさらに踏み込んで、
実質的にまったく新しい作品として発表する個展です。

2010年から撮り続けたHOLGA作品の集大成であり、
フォギーフィルター撮影でのHOLGAとしては最終作になります。

HOLGAでの制作は、現在まったく新しいスタイルで撮影しており、
過去の作品の再展示や再構成は続けるかもしれませんが、
今回の「日々」でHOLGA新作は2、3年ほどお休みするつもりです。

(作者在廊予定)
2月10日 15時以降在廊
2月11日 終日在廊
2月12日 18時まで在廊

残念ながら週末の在廊は叶わないのですが、
これが当面のラストチャンスとなりますので
この機会にご覧頂けますと嬉しいです〜!
みなさま、よろしくお願い致します〜!

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数年前の事になりますが、とあるZine展示イベントで
「ユージュアル_エブリデイ」(普通の日々)を出品していた時、
審査員をしていた、ある写真評論家の方から

 日々とか日常とか普通とか、そういうタイトルの付け方は
 名前で埋没して損をするからやめておいたほうがいい


そういう風にアドバイスを頂いた事があったのですが、
しかし、この集大成とも言える個展に
敢えて「日々」というタイトルを付けることにしました。

病気になる前の日々、病気をしていた時の日々、
そして病気から立ち直ってからの日々、
曇ったような気持ちを写真にまとめてひたすら発表し続ける日々、
そして、いつか自分がいなくなってからの日々・・・

「日々」とは過去、現在、未来の集まりであり、
時の流れとは「日々」そのものであるわけです。
今まで自分が取り組んできた事が、
ついに「日々」という言葉でようやく釈然とする所に辿り着いた・・・
そんな気がするのです・・・

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個展準備のほうは、ほぼ終わっておりまして、
今は展示の構成をさらに追及しているところです。
まだ追い込めるはず!

頑張ります!
Date : 2015/01/30 Fri
吹雪手帖 > 2015年個展への道
吹雪手帖その144「2014年個展への道(4)」
吹雪手帖その144「2014年個展への道(4)」

最近はツイッターやフェイスブックにて
日々リアルタイムで個展の進捗を書いているので
ブログのほうがお留守になってしまいがちですが、
年月が経ってから振り返るなら、昔ながらのブログのほうが
やっぱりなんかいいカンジするな〜というか。
というわけで、ざっと半年ぶり?ぐらいになりますが、
「個展への道」の新記事です!

さて、今年の連載でも書いておりました、
「いつかへの旅3」が無事終了し、
来年5月の「太陽系の最果てにあるという雲」と題した、
デジタルモノクロ制作の新シリーズに向けて
ホルガでの制作はしばらくお休みしようと思っていたのですが、
その矢先に外部ギャラリーから
ホルガでの個展機会を2つ頂きまして、
冷めたホルガに再び火が付いた!というような状態で
日々準備に明け暮れております。

2つのうち1つは来年初めに関東で予定していまして、
「いつかへの旅」を再構成しながら未使用写真も大幅に加え、
実質的に新作として発表いたします。
(これについては改めて記事にします!)

そしてもう1つが今回の本題となる和歌山での個展です!

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吹雪大樹写真展「Things I Forget」を10/29〜11/3の日程で開催します!
(展覧会特設サイトはこちら

今年4月に和歌山市内で新しくオープンした、
ギャラリーTENさんからオファーをいただきまして、
当初は過去個展作品をアソートして、
比較的ライトな雰囲気の展示を考えていたのですが、
内容に関して紆余曲折の検討の末、
和歌山の皆様に新しい作品をお見せしたいと思い、
新作ホルガ個展に踏み切ることにしました!

2011年の旧3部作、2012年「時の流れのどこかで」、
この4つの展示のために撮影した約2500枚のうち、
どの展示のセレクトにも上がっていない未使用写真だけで構成します。

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これは謎の暗号・・・ではなくて、粗セレクトした写真の番号です。


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僕は「ネガ番号−コマ数」というファイル名で、
採用不採用に関わらず全ネガ全コマをスキャンしていまして、
当時のセレクトにも上がっていなかった、数年ぶりに対面する写真から
過去と新たに出会うような感情を覚えつつ、セレクトしました。


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しかし、当時のスキャンから3年たった今の基準で見直すと、
クオリティに納得のいかないデータが多かったこともあり、
これらのファイル名をもとに原本のネガから再度スキャンし、
今の自分の感覚でレタッチしやすいデータを作っていきました。

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レタッチが終わり、見本を印刷して、本番セレクトと並び順の検討。
トランプみたいに見えますが、めちゃ必死です(笑)
ギャラリーの業務を終え帰宅してから、
毎日のように繰り返しこの写真の束と向き合い、考えます。

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ギャラリーTENさんも下見に行きました。
近くに美味しい和歌山ラーメンのお店があって、在廊が楽しみです(笑)

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ギャラリーの見取り図で、壁の割り振りと写真の並びを確認。
セレクトはあくまでも変わりませんが、
並び順は展示する場所に合わせて構成が変わるものです。
(まだこの展示自体は巡回の予定はありませんが)
まずはTENさんで最適に見てもらえる構成を熟考します。

並び順が変わっても、1つのテーマでまとめられた写真群から
同じ印象が立ち上ってくることが絶対必要だと、個人的には思います。

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フライヤーも仕上がりました。旧3部作の直接の続編という感じなので、
判型も「サムホエア・イン・タイム」から引き継いだものにしました。
関西の各ギャラリーで設置してもらっていますので
みなさんもぜひ手に取ってくださいね!

20141021-09.jpg
入口に掲示する挨拶文もつくりました。
搬入まであと6日!明日でプリントも全部揃い、
事前準備もそろそろ終わりというところです。

今回、写真集は制作しておりませんが、プリントの販売はあります。
価格等は会場にてご案内しておりますので、
気に入っていただいた方は、ぜひお買い上げくださいますと嬉しいです。

11月1日(土)と11月3日(月・祝)は僕も終日在廊いたします。
大阪難波から南海電車で片道1時間。日帰りでお越しいただける範囲ですので
写真を撮りがてら、観光しがてら、ぜひお越しください!

みなさま、よろしくお願い致します!
Date : 2014/10/21 Tue
吹雪手帖 > 2014年個展への道
吹雪手帖その143「2014年個展への道(3)」
吹雪手帖その143
「2014年個展への道(3)」

いよいよ今夜、個展の搬入設営です。

マットにプリントをセットし、
レンタルフレームも無事に届き、
写真集製本の内職作業も完了。

場内の各種掲示物も作り終わり、
あとは設営開始を待つばかり・・・という状態です。

あまりに順調に進んでいるので
何か準備をやり忘れてるんじゃないかと
かえって心配になりますが・・・

同じフォーマットで3回目の個展ですし、
さすがに段取り良くなったのでしょうか?笑

さて、今日の記事は、販売物のご紹介です!

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写真集はA5変形サイズ・20ページ・オフセットカラー印刷。
限定200部で、作者サイン&シリアルナンバー入りです。
1冊1000円にて販売致します。

写真集は遠方の方にむけて通販もいたします。
購入ページを準備しておりますので用意が整いましたら、
アビィ日誌、ツイッター等でご案内さし上げます。

展示作品の販売も行います。
六切りサイズのデジタルタイプCプリント。
オープンエディションで、
販売形態はプリントのみ or 額縁付きの2種類です。

額縁付きの場合、これまでは展示で使っている
ニールセンフレームとのセットでしたが
今回は大きさピッタリの木製額縁を販売用にご用意しました。

20140427-2.jpg

これが実物です。おうちで飾って頂くなら、
こんな感じの方が馴染みやすいかな?と思います。

プリントのみは1枚3000円。
保管箱と作品証明書が付きます。

額縁付きはセットで6000円です。
額縁にはマット、ガラス、紐、保管箱が付属します。
シンプルな風合いで、やや厚みのある、しっかりした額縁です。
もちろんプリントには作品証明書をお付けします。

展示物の方は基本的に会場のみの販売受付となります。
(遠方の方でどうしても・・!という場合はご相談ください)

USTREAMでの作者トーク生放送も今夜予定しております。
おそらく21時半頃からになりますので
お時間あります方はぜひご覧下さい!

2012年5月から制作を開始したこのシリーズも
ついにラストの3作目・・・!

壁にかけた写真がどんなふうに繋がっていくか、
はやく皆さんに見て頂きたくてソワソワします・・・!!

どうぞよろしくお願い致します〜!
Date : 2014/04/27 Sun
吹雪手帖 > 2014年個展への道
吹雪手帖その142「2014年個展への道(2)」
吹雪手帖その142
「2014年個展への道(2)」

前回の記事から一ヶ月少々経ち、搬入設営まであと9日!
準備のほうは順調です。

並び順は何度も繰り返し検討して決定し・・・
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これは色調検討用の見本プリントです。
小さいサイズですが実際と同じプロセスで作っています。
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DMも出来上がりました。ちょっと珍しいB6変形サイズ。
関西と関東のギャラリーでぜひゲットしてください!
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展示用の本番プリントも早めに仕上がりまして
今はもっぱら写真集の製本作業に追われております。

展示の並びから本の中での並びを検討・・・
20140418-4.jpg

こちらはプリンタで作った写真集の見本。
テキトーに作ったら印刷が粗すぎて、
自分でもよくわからない代物に(笑)
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そして実際の印刷物です。
もちろんフルカラーのオフセット印刷!
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写真集は限定200部・作者サイン入り!
これはシリアルナンバー「1」ですね。
番号はランダムに混ぜて販売しますので、
1番はどなたの手に渡るでしょうか??笑
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各ページとなる印刷物を丁合付けして
タコ糸で表紙と結びつけ製本します。
毎晩、コツコツやってます・・・
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現在の進み具合はこんな感じです。

写真集は通販ページもご用意しますので
会場へお越し頂けない遠方の方もぜひご利用ください!
会期中に詳細をお知らせ致します!

電子書籍もいよいよ本格的になってきたこのご時勢に
こんな手作りで紙の本なんか作ってると
鼻で笑っていく人もいろだろうなぁとか思います。

「本を見る」ってことだけにおいては
紙で見ようが端末で見ようが変わりはないんですが・・・

本をダウンロードして端末に入れて読むっていうのは、
1つのタブレットの中でも、クラウドに置いてあって、
いろんな端末から好きに読み出せる状態であっても
それは自分が支配できる領域の中だけで
本をずっと留まらせておくことであるわけです。

かたや、物質としての本というものは
あるべき場所に佇んで誰かを待っていることもできるし、
人から人の手に渡って、思わぬ誰かの目に止まったり、
そんな、瓶に入れた手紙を海に放つみたいなことが
紙の本の楽しさじゃないかって思うわけです。

それに、僕は情報を作って売ってるわけでもないので・・・

ね。
Date : 2014/04/18 Fri
吹雪手帖 > 2014年個展への道
吹雪手帖その141「2014年個展への道(1)」
吹雪手帖その141
「2014年個展への道(1)」

ギャラリー・アビィ代表/吹雪大樹が
個展開催を志す方々の参考になればと、
自らの個展開催へ至る苦悩と作業の日々を綴る
「個展への道」シリーズ!

いつもなら年明けからドシドシ連載してるんですが
今年も何かと忙しくて、書くのがすっかり遅れました!

っていうか、昨年の連載も5月の「いつかへの旅1」で止まってて
11月の「いつかへの旅2」なんて、記事すら書いてない!(汗)

いけませんね〜!!(僕が)

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で、(サラッと話しを変える)
来る4月30日から「いつかへの旅3」が始まります!
1年がかりの3部作シリーズもついに完結!
現在、その準備に追われております!

2011年の旧3部作シリーズは、
最初から3回する前提で制作を進めたものでしたが、
今回の新3部作「いつかへの旅」シリーズは
それとは逆に、1作目が完成してから構想したものです。

ですから、基盤となる世界やコンセプトが共通する旧3部作と比べ、
新3部作はおのずと毎回違う方向性になった感じがします。

パート1はもともと1回で完結するつもりでしたから、
1年間かけてたっぷり撮った中から、様々なシーンを選りすぐり、
「ノスタルジックと向き合う」というコンセプトを最優先して、
かなり派手で判りやすい内容のものを作りました。

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だけど問題は第2弾!(笑)
パート1で得られた様々な感想をもとに、
どう期待を裏切って、どう新しい方向性を示せるか?

そこを中心に考えて制作した結果、
僕が今まで作ってきた物の中で
驚くほど地味で静かな内容になりました。

そんなこともあって、パート2の感想は、
パート1が好きな人には不評で、
パート1が苦手だった人には好評・・・と、
おおよそキレイに2つに分かれました。

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普通なら、ちょっと失敗したな・・・と思う所ですが、
これは、ノスタルジィという、
良くも悪くも強いベースがありながら、
真逆の違った見方をしてもらえたコトの顕れで、
自分にとっては新しい収穫だと感じられました。

パート1とパート2の違い、これをさらに発展させて
ラストのパート3へ向かいます。

過去について想いを巡らせる事は
未来と永遠について考えるコトと表裏一体ではないのか?
そんなあたりが完結編のテーマです。
さて、どうなりますことやら・・・(笑)

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そんなワケで、着々と準備は進んでおります。

写真選び→レタッチ作業→展示の並び順の作業はすでに終わり、
DM印刷も発注済みで出来上がりを待つばかり。
そろそろ写真集販売に向けての準備に着手するところ。

みなさま、どうぞご期待ください!

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過去とは、信じること。
未来とは、祈ること。
いつか始まる永遠の旅へむけて
私たちは、いまを生きる。


吹雪大樹写真展「いつかへの旅3」
at ギャラリー・アビィ
2014年4月30日(水)〜5月4日(日)
12:00〜19:30(会期中の金・土のみ20:00まで延長営業)
Date : 2014/03/13 Thu
吹雪手帖 > 2014年個展への道