作家列伝2007/イルちゃんさん・あっさむさん
Date : 2007/12/08 Sat

*吹雪手帖その20〜31において掲載した
 作家列伝2007をあらためてカテゴリ分けした記事です。

「ギャラリー・アビィ作家列伝2007」
 〜 イルちゃんさん・あっさむさん 〜

まだまだ続きます!作家列伝!!





ギャラリー・アビィ作家列伝
(7)イルちゃんさん

みなさんご存知、イルちゃんさんの登場です。
あるときはビバメキシコ、あるときはイルリヒト、
そしてまたあるときは矢島敏明、その正体は、イルちゃん!

ホルガ会のほうで長いお付き合いのイルちゃんさんだが
実際にお会いしたのはアビィを始めてから。
なにしろ群馬県にお住まいなので、
もっぱらネットやメールでのやりとりになる。
オールスターズ戦も、今回唯一の関東からの参戦だ。

イルちゃんさんの特長は、トイカメラしか所有していない事。
一眼レフとかデジカメは使っていないのだ。
僕でさえ一眼レフやデジカメも並行して使っているし、
トイカメラファンの大半もトイカメラオンリーというのは
案外いないものである。

7月の初個展「太平洋を越えて」ではロモで撮った写真を
梅雨空のさなかに、とても気持ちよく展示して頂いた。
パッと観れば一眼レフで撮ったかのような、キッチリした写真。
しかし堅苦しくなくノビノビしているのは
様々なトイカメラの特長を見抜き、最大限に使いこなせるからだ。
その名人芸に今後も大いに注目していきたい。

iru.jpg
○おなまえ
 イルちゃん
 群馬県出身・高崎市在住

○年齢
 43歳

○写真歴
 2002年頃より

○アビィの企画展に参加したキッカケ
 2005年HOLGA EXPOのため、大阪に来た時、
 アビィでの吹雪オーナーの個展 で、ご本人と話したのがきっかけ。 

○よく使うカメラ
 LOMO Lc-a HOLGA120N

○好きな撮影モチーフ(または撮影スタイル)
 街にひそむ変なもの。
 撮りたいと思った瞬間にファインダーをのぞかず撮る。
 (構図をあまり気にしない)

○この1年間でのお気に入り作品
 ブローニー展vol.1のピンホールによる紅葉写真
iru_p.jpg
タイトル:「 湖畔の寂光」

そういえば2005年から、毎年夏か秋頃には
ホルガエキスポ関連で大阪に来て頂いたり、僕が東京の方へ行ったりで、
イルちゃんさんにいつもお会いしている。

ネットがどれだけ発達しても、遠くの人と人が実際に顔を合わせるには
何かに乗って旅に出なければならない。その原動力になるのが写真なのだ。
そう考えれば写真はコミュニケーションツールの1つと言える。

矢島さんの写真が気になってしまうのは、
これを撮っているのはどんな人なんだろうかと
思わせてしまうエッセンスが
作品の中に散りばめられているからに違いない。
コミュニケーションツールとしての写真の使い方も
上手な人であると言う事が出来る。

今後の新作にご期待ください!






ギャラリー・アビィ作家列伝
(8)あっさむさん

あっさむさんは関西トイカメラクラブ(仮)の主力メンバーで、
去年の7月の初グループ展からのお付き合い。
機械いじりが得意なようで、とくにSX70に詳しい(笑)
工具が無いような状況でもアッという間にSX70を分解してしまう。

メインカメラ?ポラロイドホルガの腕前も抜群だ。
ファインダーが使えない&重くて持ち辛いこのカメラで、
水平垂直のピッタリ合った室内写真を手持ちバルブでピタッと撮る。
僕もその様子を初めて見た時に驚いた。まさに国宝級のワザである。

そんなあっさむさんだが企画展デビューは今年5月後半の2周年記念展。
そのままトイカメラ写真月間も4週フル出場し、
結局わずか5ヶ月足らずで参加回数9回を記録したのは驚きだ。

assamu.jpg
○おなまえ
 あっさむ
 生まれも育ちも大阪府枚方市

○年齢
 33歳

○写真歴は?
 一眼レフは6、7年。トイカメラは2年ほど。

○好きな被写体は?
 風景やブツ撮りが好き
 寄って撮るのとオトメ写真がマイブーム。

○よく使うカメラは?
 最近はSX-70がメイン。ポラロイドホルガもよく使っていました。

○アビィの企画展に参加したキッカケは?
 2006年7月に関西トイカメラクラブのグループ展に参加し、
 以降は観に来るのみでしたが、
 3月3日の2周年記念展写真が撮れたので、
 撮ったからには参加しようと思い立ったのがキッカケ。
 
○この1年間にアビィで発表した中での自信作は?
 オトメのまなざし3の作品
assamu_p.jpg
タイトル:無題

オトメ写真満載のあっさむワールド。
名前からも性別が判りにくいので、
女性の作者だと思っている人も多いようである。
見ての通りめちゃめちゃ男の人である。
ご本人の気さくな感じがトイカメラというフィルターを通して
写真に優しさを記録しているのかもしれない。

今後の新作にご期待ください!





明日は更新できるのか!?
お楽しみに〜!
作家列伝 > 作家列伝2007