作家列伝2011(その22)
Date : 2011/12/23 Fri

ギャラリー・アビィ作家列伝2011(その22)

○イチミヤダイスケさん(今期7回出展)

今年1月の「ひとフォト」がアビィ初登場のイチミヤさん。
デジタル・フィルム・トイカメラまで、機材もいろいろ用いて
女性のポートレイトを中心に出展いただいています!
とても物静かな雰囲気の方ですが、
なかなか熱い写真魂を持っておられます!

ーまずは自己紹介をお願いします

ichimiya1.jpg

イチミヤダイスケです。
大阪の生まれ育ちで、いま36歳です。


ー写真歴は?
 機材もいろいろお持ちですから歴は長そう!

そうですね、撮ること自体は10年以上やっています。
でも、表現を意識して本格的にやりはじめたのは数年前です。


ー表現を意識し始めたのはどんなキッカケで?

もともとはカーイベントの写真をよく撮っていて、
そこで「人を撮る」のが面白いと感じまして・・・


ーそれはキャンギャ(以下略)

えーっと、笑、で、あるときカメラ雑誌を見ていたら、
写真家の魚住誠一さんの作品が載っていて、
「この人のようなポートレイトを目指そう!」と!


ー人を撮ることの原点はそこにあったんですね!
 では、アビィに参加し始めたキッカケは?

実は以前から吹雪さんのツイッターはフォローさせてもらってて、
いったいどんな人でどんなギャラリーなんだろうと思っていました。
昨年夏、Acruさんのギャラリーで写真展を見てた時に、
そこで知り合った方に、アビィはこの近くだと教えてもらい、
連れてきてもらったのが最初ですね。


ーなるほど!そうだったんですね!ありがとうございます。
 よく使うカメラは?たくさんありそうですが(笑)

EOS5DmarkII、ペンタ67、ペンタ645、ホルガ、
それからオリンパスEP1とEP2ですね。
EP1はデジタル針穴、EP2はデジタルホルガになってます。
デジ・銀塩は両方使いますが、いまはデジタルがメインですね。


ーこれまでほぼ一貫してポートレイトを撮ってらっしゃいますが、
 今後の課題は?

ポートレイトをやっていくことに変わりはありませんが、
でもやっぱり迷いもあります。
今までは他の人の作品のモノマネだったなぁと感じて。
どんなアプローチでいけば良いのか?
人を撮ることは一体どういうことなのか?を考えながら
次のステップを目指して行きたいと思います!


ーポートレイトはまずモデルさんありき、
 どんなモデルさんと組んで、なにを引き出すか、大事ですね。
 毎回人を変えてサラッと深めに撮るのか、
 継続して同じ人を撮り続けて、互いの関係性も写し入れるのか。

ポートレイトをちゃんと撮り出してからは2年ほどです。
モデルさんはお二人の方を固定で撮ってます。
最近はコスプレ関係のモデルさんにも声をかけて。
コスプレしてない時も撮らせてもらったり。


ー観た人がいろいろな思惑を想像するような作品になるといいですね!
 それでは今年の出展作品からお気に入りを1つ!

「でかフォト●4」の作品です。

ichimiya2.jpg
「やすらぎのじかん」

・・・・

出展ペースが早くなってくると、準備の忙しさに紛れて
終わった展示の統括を自分の中でする機会も減ってきますが
イチミヤさんは終わった展示のことも
何が良くて何が悪かったかいろいろと考え、
次の制作にちゃんとフィードバックしていくところが
いいな〜!と、思う作家さんです。

それでは、イチミヤさんの出展作品にご期待ください!
作家列伝 > 作家列伝2011
作家列伝2011(その23&その24)
Date : 2011/12/23 Fri

ギャラリー・アビィ作家列伝2011(その23&その24)

(その23)岩城貴哉さん(今期11回出展)
(その24)岩城涼子さん(今期10回出展)

岩城さんはご夫婦で写真表現を探究しておられ、
ほぼ毎回ご夫婦揃って出展頂いてます。
同じところを撮っていても、視点の違うところが
写真の面白さを改めて感じます。
身近なところにライバルがいる、そんな感じかもしれません。

ということでこのインタビューは
3者対談形式でお送りします!

iwaki.jpg

F:いつもご夫婦揃っての出展ありがとうございます!
  写真歴に関してはお二人とも一緒に始められたんですか?

岩城貴哉さん(以下、T):今みたいな感じで写真をやり始めたのは
  同時期かもしれないですが
  僕自身は20代の時に2年間だけ写真をやってて・・・


F:そうですね、そんな話しをお伺いした気も。なぜ2年間だけ?

T:もともとマリンスポーツをしていたんですが、ケガをしてしまって。
  で、何もすることがないので、絵でも書いてみようかと油絵セットを・・
  そしたら絵なんて全然書けなくて、で、写真を撮り始めたんです。


F:ライカ持ってますよね!昔買ったっていうのはそういうことですか〜

T:そうなんです。よくいく写真屋さんのグループに所属してたんですが
  プロカメラマンを招いての講評会でボロクソにけなされて・・・やめちゃった。


F:ライカ買ったのにもったいない(笑)

T:その頃からケガの具合も良くなって、またマリンスポーツに戻っちゃって(笑)

F:それが復活するのはどういったキカッケで?

T:3年前、新婚旅行の時に、ネットからアルバムを作れるのを知ってですね・・・
  10数年ぶりだから写真の世界がすっかり変わってて(笑)
  そのためにデジタル一眼レフを購入しまして・・・


F:涼子さんのほうはいつ頃から?

岩城涼子さん(以下、R):新婚旅行の時に夫から
  デジタル一眼レフを与えられたのが最初です。
  それまでは写真とか、ぜんぜんやってなかったです。


F:アビィに来てもらい出したキッカケは?

T:ナダールさんのフォトリコというサークルに入っていて、
  そこで知り合った人たちから教えてもらいました。
  たしか夏か秋の始め頃でしたね〜


R:去年のアビィは秋が個展ラッシュで公募展がなくて、
  で、プチ・アビィの2回目「川と河」展で初めて展示しました。


F:最初はプチ・アビィで何度もご参加いただきましたよね!
  そして今年のソラリストで念願の室内デビュー(笑)
  デジカメで始めた写真活動、今はどうですか?

R:展示し始めて最初の頃はデジイチの写真も出してましたが
  私自身は1年ぐらい前からフィルム中心です。
  ペンタックスSP、SP2、ローライ35(借り物、笑)を使います。 
  ローライ35はカメラも小さくて、人に近づけるから面白いです。


T:僕も今はフィルムメインになりましたね。
  昔買ったライカM4Pです(笑)


F:ご夫婦で撮りに行くことが多いと思いますが
  
T:そうですね、僕はなんでも撮りますが散歩的なスナップ写真ですね。

R:私もそうですね。電車ですぐ行けるような場所にフラッと出掛けて
  そこで散歩しながらスナップ、みたいな感じです。


F:同じ企画展に揃って参加頂いてますから、
  写真のセレクトとか被らないように相談とかも?

T:毎回ではありませんが、相談はよくしますね。
  僕は組み写真をつくるのが楽しくて好きです。
  同じ時で集めてみたり、いろいろな場所の物を組み合わせたり。


R:撮る時にいま募集中の企画展テーマを意識して撮ったりしてますよ(笑)

F:1年間で10回以上も参加頂いていて、似通った作品になるどころか
  ハッキリとした違いが表れているのが面白いなぁと思います。
  それでは今年の出展作品からお気に入りを1つ!

T:「まちフォト●2」の作品です。
iwakitakaya2.jpg
「商店街」
商店街の入り口に、自転車の子供たちが
吸い込まれるように走ってる感じが好きです。


R:私は「ソラリストの詩●6」の作品です。
iwakiryoko2.jpg
「風が生まれる」
室内で初めて展示できた作品なので・・・

  
・・・・

写真を撮ることに興味がわいて
そして人の写真を見て、自分の写真も人に見せ、
そういった繰り返しで広がっていく輪の中で
しっかりと自分の力を蓄え、発揮していく。
楽しみながら、キッチリと丁寧に活動していく様子が
いつ見ても素敵だな〜と思うお二人です!

それでは、岩城貴哉さん、岩城涼子さんの出展作品にご期待ください!
作家列伝 > 作家列伝2011