作家列伝2009(その24)みやびさん
Date : 2009/12/24 Thu

「ギャラリー・アビィ作家列伝2009」その24

今年の作家列伝、ラストの掲載です〜!

○みやびさん

今年の「手にとる写真展3」が写真展デビューという、みやびさん。
艶かしくもあり、おぼろげでもあり、儚くもあり、
いろいろな表情で写し撮られたバラの写真の束が印象的でした。

- まずは簡単なプロフィールを

miyabi.jpg
みやびです。大阪生まれで今も大阪に住んでいます。

- 写真歴は?

2009年に本格始動しました。
NikonFM3aとはマブダチで、
マシカクさんとは今年8月末からのおつきあいです。
消耗写真はRICOH CX1で撮ります。


- アビィの企画展に参加したキカッケは?

たくさんの人に写真を見てもらいたくて
大阪のギャラリーを探して見つけたのがアビィさんでした。
企画展がもりだくさんで
にぎやかそうやったので見学に行きました。
そして勢いでアビィさんで展示デビューする事を
確かその場で決めたような・・・?


- そうでしたね。あの時は、初めてアビィに来た若い女の子が、
 帰り際にいきなり「写真展に参加します!」って、
 言ってもらえた事をよく覚えています(笑)

- 好きな撮影モチーフは何ですか?

花、人、です。

- 花を撮る事はずっと続けていって欲しいですね。
 飽き時もあるかもしれませんが、撮り足りないことはないハズです。
 では、今期の自信作を1つ挙げて下さい

私にとって初めての展示だった、「手にとる写真展3」の作品です。
miyabi-pic.jpg
「小さくデビュー。」

みやびさんの撮る花の写真を見ていると、
花を人間のように感じて撮っているのかな、という感じがします。
これは僕の勝手な感想ですが、その時のご自身の心境を、
バラの花たちに代弁させたかったのかな、と。
デビューした時からすでに天才肌。
その感性を壊すことなく、これからも撮り続けて欲しいと思います。

みやびさんの今後の作品に皆さんもご期待ください!

____

というわけで、12月17日から8日間に渡って、
第3回ギャラリーアビィ・オールスターズ戦に出場する
24名の作家さんのインタビューをお届け致しました〜!

今年も作家列伝執筆にあたるインタビューを通して、
色々な作家さんの知っているようで知らなかった事に触れ、
展示を通して人と人の気持ちが繋がり、
目覚めていなかった感性が開花するに至る過程を振り返り、
僕もふたたび心を新たに接する時間となりました。

急なインタビューのお願いにお付き合い頂いた作家の方々、
そして作家列伝2009を楽しみにお読みくださった皆様、
ほんとうにありがとうございました〜!

そしてついに年末の大一番!
オールスターズ戦の本番が始まります!
この1年間の集大成とも言える展覧会です。
年末のお忙しい時期の開催となりますが
みなさまのご高覧を賜りますと幸いです。

みんなで決める来年のスタア!
ギャラリーアビィ・オールスターズ戦を
どうぞよろしくお願い致します!

●第3回ギャラリーアビィ・オールスターズ戦
●2009年12月25日(金)〜12月28日(月)
●12:00〜19:00/入場無料
作家列伝 > 作家列伝2009
作家列伝2009(その23)mayun*さん
Date : 2009/12/24 Thu

「ギャラリー・アビィ作家列伝2009」その23

○mayun*さん

作家がその内面に秘めた可能性を当の本人が認識できていないうちに
周囲の人が先に気付いてしまうというのはよくある事で、
mayun*さんの場合も、その潜在能力の高さを垣間見せるが故に
思わずヤキモキしてしまうファンを増やしているような、
そんなところがある作家さんです(笑)

- まずは簡単なプロフィールを

mayun.jpg
mayun*です。まゆんでもまゆでも好きなように読んで下さい。
大阪生まれの大阪育ち。永遠の19歳です(笑)


- いつもmayun*さんの作品を見ていると、
 いかにも昔からやってるっぽい巧さを感じるんですけど、
 実はそうでもないという・・・

そうです。全然ですよ〜
自分では巧いとかそういうのは考えてなくて、
楽しいからやってるんです。


- 今に至るまで、どんな紆余曲折が?

紆余曲折と言っても、カメラ歴は2年半ぐらいですよ。
いままでとくに芸術とかに興味のない生活をしていましたが
まあデジカメぐらい、写真が趣味でなくても持ってるじゃないですか。
それでたまたまいい写真が撮れたことがあって、
写真撮るのって、ちょっと面白いかも!と認識が変わりました。


- ひとりで撮ってたんですか?

カメラ雑誌でflickr(アメリカの写真共有サイト)を知って、
面白そうだから入ってみたんですが、全部英語でワケわからなかったので、
日本人でグループを作っていた方々に親切に教えてもらって、
そのご縁で2007年にグループ展で展示したのが自分のデビューです。


- その時、どんな感じでしたか?

私、写真はじめたばっかりやのにエエの?って驚きが(笑)
皆さんが、大丈夫だから!いい写真だから!って言うもので。
だから周りの人からお誘いがあるうちは、
自分で楽しくできる範囲でやってみようかな〜と。


- 箸にも棒にもかからない人にオファーはきませんから(笑)
 自信を持って続けて下さればいいと思いますよ!

その後、知り合いの方が出展していた別のギャラリーで
かじやん♪サンに出会って、アビィのことをすすめてもらい、
2008年のトイカメラ月間でアビィに初参加、という流れです。


- なるほど〜!やはり人と人の繋がりって面白いいですよね〜!
 ちなみによく使うカメラはなんでしょう?

いちばん仲がいいのはコンタックスのアリア(一眼レフ)です。
ローライ35も気に入っています。あとはホルガを使ったり。
最近ではブロニカSQ(中判一眼レフ)を勉強しています。
モノクロプリントも、ギャラリー主催の教室に通って、
今はレンタル暗室でよく焼きに行ってます。搬入のたびに(笑)


- 好きな撮影モチーフは何ですか?

基本的にスナップ写真なんですが、光に反応して撮る感じで、
どんなものを撮っているか、そのモノ自体はあまり見ていないです。


- mayun*さんの作品はトーンが印象的だと思います。

暗室作業のときは先生といろいろ相談しながら。
パソコンで仕上げるときはフォトショップで。
暗室のときは相談相手がいるので助けてもらえますが、
フォトショップはそれほど詳しくはないので
自分でできることの範囲でしか作り込めないです。
そういったテクニックの面をこれから磨いていきたいです。


- 今期の自信作を1つ挙げて下さい

さくらイロ4の作品です
mayun-pic.jpg
そもそもこの桜の写真は、その1週前に開催された
「ひかり」展用に搬入した写真の一部だったんですが、
吹雪さんに「桜の写真は来週に回しましょう」って分割されて(笑)
おかげで出展回数が2回になってオールスターに出られました(笑)


周囲の人からオファーを受けて展示している事が多いmayun*さん。
その写真の出来映えからして、期待が高まるのは当然でしょう。
そして、展示の声かけを通して繋がった「縁」を
大事にして次へ繋げていくところが素敵だな〜と思う作家さんです。

mayun*さんの今後の作品に皆さんもご期待ください!
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作家列伝2009(その22)taifuさん
Date : 2009/12/24 Thu

「ギャラリー・アビィ作家列伝2009」その22

○taifuさん

今年の「夜のスケッチ4」に出展いただいたのが初アビィのtaifuさん。
夏には違和感チャンピオン決定戦に初出場で
幸か不幸か(笑)打率とMVPの二冠にいきなり輝きました(笑)

- まずは簡単なプロフィールを

taifu.jpg
taifuです。1970年生まれ。大阪出身・兵庫在住です。
作家名ですが、僕の本名の「泰夫」を中国語読みしたものです。


- 写真歴は?

小学生頃から鉄道車両などを
オリンパスペン(ハーフ)で撮影したのが最初です。
本格的に撮りだしたのは社会人になって,中古でEOS1vを購入してから。
スライドフィルムで旅行中のスナップや風景などを撮りためています。
最近は「脱・鉄道色」をめざして、フジのNATURA BLACKで
身近なところで撮影していますが、やっぱり電車は大好きです!

 
- たしかにキッカケは「鉄道写真」という方は多いですよね。
 自分が興味のあるものを撮るという、まさに写真のキホンです。
 アビィの企画展に参加したキカッケも…新幹線でしたね(笑)

そうなんです。新幹線の夜の搬送シーンを撮った写真があって、
それを「夜のスケッチ展」用に見てもらった事が
アビィさんに出展し始めたキッカケですね。


- たしかに、あれは夜にしかやりませんからね。
 初めて見た人は、マボロシでも見ているのかと驚く光景で、
 なかなか面白い写真だと感じましたよ!
 taifuさんは鉄道関連以外でも撮るんですか?

鉄道と人、鉄道と風景、旅行中に見て感動したもの、
知らない街身近なスナップ、そういうところですね。
最終的に目指すところは「ゆるーい鉄道写真」です!


- では、今期の自信作を1つ挙げて下さい

と言いつつ、鉄道の写真じゃないんですが、
「街の違和感5」のときの張り紙の写真です。

taifu-pic3.jpg
この写真でMVP賞(最多投票ネタ)をいただきました。
自分の写真であんなにたくさんの人に共感していただけのは
生まれて初めての事だったので、嬉しかったです。


実はお仕事の関係で海外と日本を行ったりきたりのtaifuさん。
海外出張中は制作活動も思うように進みませんから、
創作に与えられた時間には厳しいものがあるはずです。
しかしそれを苦にせず、積極的に展示発表するパワーを
これからも如何なく発揮していってほしい作家さんです。

taifuさんの今後の作品に皆さんもご期待ください!
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