「ギャラリー・アビィ作家列伝２００９」その１８

○フジモトジュンコさん



光と影の構図がいつも巧みなフジモトさん。
ノスタルジックなものを見つけてくる旅写真のセンスもキラリ！
昨年に続いて２回目のオールスター出場です。

- 今年の総括と来年の抱負を！

今年は写真教室の友人と４人で
９月末に開催したグループ展の準備もあり
なかなか充実していた感じがします。
あと、愛用のLOMOが壊れたため、一眼レフを使って
わりとマジメに撮っていた１年間でした。

- そうだったんですか〜
　でも、今年はわりとLOMOの作品を見せてもらった気がしますが？

今年の企画展は過去に撮った写真から探して、
それを新しくプリントしなおしたりして
ブラッシュアップする感じでした。
そういう点で新作という感じです。

- 来年はどんなカンジで？

私は撮ってから後付けの意味で作品をまとめる事が多いので、
撮影から展示まで、一貫したコンセプトを持って制作したいです。
その展示の規模の大小やゴールをどこにするかは未定ですが・・

- フジモトさんの旅写真を見てると、
　思わず自分もその土地に行ってみたくなります。
　場所ごとの魅力を的確に捉えているということなんですよね。
　では、今期の自信作を１つ挙げて下さい

ひかり展に出展した作品です。

「deep blue」

今年はおもに旅写真での出展が多かったフジモトさん。
企画展のテーマはいろいろあれど、旅写真でまとめられるあたりが
編集能力の自在さを物語っているのだと思います。

フジモトさんの今後の作品に皆さんもご期待ください！

「ギャラリー・アビィ作家列伝２００９」その１７

○寺山尚和さん

2005年からホルガ会のことでお付き合いのある寺山さん。
毎年夏のホルガエキスポやホルガジャンボリーで
印象的な作品を発表頂いています。

- まずは簡単なプロフィールを


寺山尚和です。33歳です。
名古屋生まれの名古屋育ち。今は山梨で働いています。

- いつも技術的裏付けの高い作品だと思うのですが
　写真歴はいつぐらいからですか？

2004年に転勤で山梨に引っ越してきて、
せっかく自然豊かな土地に来たんだから
写真でも撮ってみようと思ってカメラを探していたときに
偶然HOLGAを知ったのが始まりで、そこから始まるカメラ沼…（笑）

- そうなんですか。短い期間でずいぶん詳しくなられたんですね〜！
　展示デビューはホルガエキスポからですが、これは関東でも展示があります。
　しかし大阪だけでしか展示が見てもらえないアビィに
　はるばる山梨県から出展というのはどんな心境で？

そうなんです。ホルガエキスポは2005年から毎年だしてましたが、
展示物の作り方とか寸法にいろいろと規定があるじゃないですか。
大勢で展示するから、仕様を決めるのは仕方のない事なんですが、
もっと自由にいろいろな表現をしてみたいと思っていて、
2007年にホルガジャンボリーができた時に
「これだ！」と思って参加しました。

- アビィは郵送で搬入搬出ができるので
　遠方から出展していただく作家さんが多いですが、
　寺山さんの場合はそれにプラスして
　実際に大阪までお越しいただいて、他の作家さんとの交流も持つという、
　その姿勢がとても真摯で熱心で素晴らしいと感じます！
　今年は撮影合宿にも参加頂いて、
　いろいろなカメラを見せてもらいました（笑）

HOLGAは始まりにして終着点のカメラという感じで、よく連れ出します。
二眼、ワイドピンホール、135、気がつくと増殖していました。
サブカメラにはデジイチのPENTAX K200Dも使います。
合宿のときはペンタックス645とか弁当箱みたいな蛇腹のポラも（笑）

- 寺山さんの写真と言えば、仕事でよく訪れるベトナムの風景というのが
　以前の印象でしたが、最近はいろいろと撮られていますね。

空の青、木々の緑をこってりとした感じで切り取るのが好きです。
仕事でベトナム出張に頻繁にいっていた2007年頃はHOLGAにポジが基本でした。
最近は近くの精進湖まで富士山を撮りに行くことが多いです。

-　今期の自信作を１つ挙げて下さい

ビバビバビバビバビバ☆撮影合宿展に出した、えせポートレイトですね。

「ひと夏の思ひ出」

これは声をかけて撮らせてもらったものではないのですが、
来年は人物も積極的に撮っていきたいです。

いつも物静かな好青年といった印象の寺山さん。
アビィやホルガのみならず、東京のギャラリーにも出展し、
西へ東へ、地理的な距離を感じさせないフットワークの軽さで
展示への熱意をひしひしと伝わってくる作家さんです。

寺山さんの今後の作品に皆さんもご期待ください！

「ギャラリー・アビィ作家列伝２００９」その１６

○tomomiさん



ホルガ会関連でアビィ以前からのお付き合いのtomomiさん。
日々の何気ないけど大事なことをキリッとした視点で伝えてくれます。
今回、３年連続・３回目のオールスター出場です〜

- いつもありがとうございます！今年の総括と来年の抱負を！

今年は仕事のほうが忙しくて、
なかなか写真を撮る時間がとれませんでした。
今までは日々の中でハッと感じたものを撮ることを心がけていましたが、
一段とどこかへ撮影に行くということもなくなり。。。
それでも、今しか、今年しか、自分たちにしか、撮れない写真が
たくさん撮れた1年間だったと思います。
さらに、秋頃に10年ぶりくらいにコンパクトデジカメを買いました！
楽ちん♪なアイテムですが、やっぱりフィルムの良さを改めて実感しています。
来年はハッピーな写真、ありのままの日々、
そういうものを丁寧に撮り続けられたらいいなぁと思っています。
まずは、ためらうことをやめたいですね！がっつり行きたいです。
そしてHOLGAとまた1年仲良くしていきたいです。

- 来年あたり、間違いなく写真を撮る機会が毎日増えそうですね〜！
　お仕事のことと両立させつつ、写真もドシドシやって欲しいです！
　では、今期の自信作を１つ挙げて下さい。

トイカメラ写真月間の作品です。

「ごちそうさま！」

以前も、子供カメラマンという企画展で子供写真を展示したのですが、
知ってる子供さんの写真をキチンと撮ったのはこれが初めてでした。
と言っても、彼女に会ったのはこの時が2度目で、
まだまだ打ち解けれてませんが・・・
ピンク色の遊具と服がとても良い感じだったので、
手作りしてもらったフレームに自分で色を塗ってみました。
並びやタイトルは他の方につけてもらい、写真はあたしが撮ったものですが、
いろんな方の手が加わったとても印象深い作品です。

ここ最近のtomomiさんの作品は、
昨年のオールスターズ戦から用いている手作りフレームでの展示が、
ホルガのフワッとした写真にさらに優しさを加えている気がします。
日々の出来事を丁寧に見つめる心の大切さを教えてくれる作家さんです！

tomomiさんの今後の作品に皆さんもご期待ください！