作家列伝2010(その17)伸之助さん
Date : 2010/12/17 Fri

ギャラリー・アビィ作家列伝2010(その17)

○伸之助さん(今期11回出展)

shinnosuke.jpg

いつも赤外線写真でお馴染みの伸之助さん。
今期は個展開催+企画展11回出展の大活躍。
とくに今年5月の個展「常世の国の世界」展で
赤外線写真の面白さを知った方も多いと思います。
昨年のオールスターズ戦では上位入賞の4位。
自身2度目のオールスターズ戦です。

ー今年の写真活動はいかがでしたか?

自分にとって2回目の個展をアビィさんで開催し、
企画展にも赤外線写真をメインにして
順調に参加できてよかったです。

ー今後も赤外線写真での製作、頑張ってくださいね!

もちろん続けていきますよ。
従来の白黒変換したビジュアルだとマンネリ感もあるので、
可視光線の領域も取り込んでカラーを付けたり、
写すモノのこともいろいろ工夫して、
バリエーションを増やしていきます。

ーこの1年間で赤外線写真というジャンルの認知度も
 見事にアップしたのではないかと思いますが

デジカメでの赤外線写真を撮り始めた当初は
この面白さをどう伝えられるのか手探りでした。
ブログでの作品発表で広い範囲に伝えるのも
たいへん便利な方法だと思いますが
作品をギャラリーで繰り返し発表して
実際に人に見てもらうことの大事さを改めて思いました。
ほんとうに充実した1年間でした。

ーそれでは今期お気に入りの展示を1つあげてください。

「さくらイロ●5」の作品です
shinnosuke_pic.jpg
「お花見日和」

赤外線写真だと、たいていの衣服は
もとがどんな色であっても真っ白に写ってしまうんです。
普段撮影しているとそれは当たり前のことなので
自分ではなんとも思っていなかったのですが、
お花見に集まる群衆の姿が「すべて真っ白」という異様な風景は
見てもらった方から予想外の反響がありました。
赤外線写真で人をどう驚かせるのがベストなのか、
それを考えるうえで、とてもいい経験になりました。

自分が面白いと思った事は信念を持ってやり通す・・・
特殊な撮影機材で作品づくりをする人にとって、
これはとても大事であり覚悟のいることです。
いつも穏やかで寡黙な伸之助さんですが、
ただでさえ高価なデジタル一眼レフを
多額の費用をかけて赤外線撮影専用に改造し、
写真を撮り発表し続けるその姿に猛烈な気迫を感じます。

それでは、伸之助さんの出展作品にご期待ください!
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作家列伝2010(その16)reiko+さん
Date : 2010/12/17 Fri

ギャラリー・アビィ作家列伝2010(その16)

○reiko+さん(今期3回出展)

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滋賀県から参加頂いているreiko+さん。
実は昨年のオールスターズ戦3では
人気投票でみごと2位だったのですが
残念ながら個展開催には至りませんでした。
さて、今年はどんな心境で
自身2度目のオールスターズ戦に挑まれるのでしょうか?

ー今年の写真活動はいかがでしたか?

今年は迷いから始まって、悩んでばかりでしたね。
新しいデジタルを手にしてからどうも写欲が上がらなくて。。。
本当はフィルムがやりたいんだ!ってやっと思い切れて
夏ごろから針穴を始めてから這い上がった感じです(笑)
新しいこと、たくさんやりました。
カメラも数台増えました。
たくさんの方に出逢いました。
いいこともいっぱいありました。
今はあまり迷いもなく、ごちゃごちゃもしてなくて
やっとシンプルに写真を撮れてる気がします。

ー自分の写真、っていうのが見えてきましたか?

自分の写真について言葉にすれば、
生きることを「わたし」という媒体を通したら
こうなるんだよなーってこと。
今までうまく言葉にできませんでしたが、
うん。。。たぶん、そうかなーと思う今日この頃です。

ー来年の抱負は

大きな声では言えないけど。。。
個展。。。したい。。。かなっ?と。
吹雪さんには背中を押されまくってますが(笑)
できるといいなーと、
ちょっとずつですがその気になってきています

ー来年のスケジュール、いまなら選び放題ですから
 ヤキモキしながらお待ちしてますよ(笑)
 それでは今期お気に入りの展示を1つあげてください。

「黒白冩眞展覧会●伍」の作品です
reiko_pic.jpg
「*twice」

秘めたる熱意に火がつけば
個展作家として恥ずかしくない、
独自の世界観のある作品を
かならずや発表できる作家さんです!

それでは、reiko+さんの出展作品にご期待ください!
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作家列伝2010(その15)山田タカオさん
Date : 2010/12/17 Fri

ギャラリー・アビィ作家列伝2010(その15)

○山田タカオさん(今期3回出展)

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液晶画面すら装備されていないトイデジカメを巧みに使い、
いつも独特の世界を現実から切り取る山田タカオさん。
使っている道具の「ありがちなイメージ」にとらわれず
自分の世界をキッチリと表せるところにセンスを感じます。

ー今年の写真活動はいかがでしたか?

企画展の参加回数は去年よりちょっと減りましたが、
写真自体は毎日飽きもせずに撮っていますよ(笑)

ーいつものカメラ(VQ1005)ですか?

実はカメラをデジタルハリネズミに変えたんです。
作品として今年展示したのは大半がVQ1005の写真ですが
去年の末辺りからコレ(デジタルハリネズミ)にしてます。

ーデジタルハリネズミなら液晶画面も付いてるし、
 トイデジはカメラが変わると作風にも影響がありそうです。

デジタルハリネズミの液晶は、撮影中は表示されなくて、
撮ったあと一瞬だけ表示されるんで、
撮り方自体は今までとそんなに変わりませんが、
たしかに画質が全然違います。
VQ1005はエッジがシャープな感じですが、
デジタルハリネズミは全体的に柔らかい感じ。
表現の仕方も少し変えようかなと思っています。

ーオールスターズはどちらのカメラでいく予定ですか?

デジタルハリネズミの新作中心で考えています。

ー新作楽しみにしていますよ!
 それでは今期お気に入りの展示を1つあげてください。

「黒白冩眞展覧会●伍」の作品です
yamada_pic.jpg
「飛ばない時も大事」

このインタビューの最後に、
自分は写真を一生続けていく。それは間違いないと、
力強く語って頂いた山田さん。
他にはない独特の世界観を大事にしながら
いろいろなことにチャレンジしていって欲しいです。

それでは、山田さんの出展作品にご期待ください!
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