作家列伝2010(その6)あっさむさん
Date : 2010/12/08 Wed

ギャラリー・アビィ作家列伝2010(その6)

○あっさむさん(今期4回出展)

assamu.jpg

あっさむさんは2007年からこれまでに
企画展だけでも36回参加の大ベテランです。
昨年のオールスターズ戦では見事3位に入賞し、
その勢いで今年10月、念願の初個展開催となりました。

ー初個展「smile」、たいへん好評でしたね。
 あっさむワールド全開の素晴らしい内容でした。
 初個展を終えて、今の心境は?

準備が大変でしたが、とても充実しました。
今は次に向けて充電中という感じですが、
いい写真が撮れたら2回目の個展をやりたいですね。

ー昨年のオールスターで3位入賞作品が
 見事に初個展のメインビジュアルにもなりましたね!

去年2月のシャッフル展の時、作品がうまくまとめられなくて
どんな写真を撮りたいのか、自分の中で迷いが出てしまい、
個展をするという夢から遠ざかっていた時期があったのですが
あの写真が撮れた事で自分の方向性が定まって、
昨年のオールスターに参加してみたんです。
結果は一歩及ばず3位でしたが
たくさんの支持を頂けたので個展開催に踏み切れました。

ー今年のオールスターズ戦はいかがですか?

今年は1位か2位が獲れたら、頑張って次の個展します!
普段からカメラを持ち歩いて撮るほうではないのですが、
撮れ始めたらどんどん撮れるタイプなので。

ーそれでは今年の出展作品からお気に入りを1つ。

「さくらイロ5」の作品です。
assamu_pic.jpg
「08:25」
アビィで雑談してたネタから出来上がった作品です。
同じ場所を毎日同じ時間に定点観測して
パラパラマンガで桜が開花していく様子を見せるという、
僕のなかでは珍しく、展示するために撮った写真ですね。


初個展で独特の展示風景と世界観を確立したあっさむさん。
長年探し求めた答えの1つを掴み取った手応えは
たしかにあったのではないかと、僕は思っています。

それでは、あっさむさんの出展作品にご期待ください!
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作家列伝2010(その5)くみこさん
Date : 2010/12/08 Wed

ギャラリー・アビィ作家列伝2010(その5)

くみこさん(今期3回出展)

今年の「手にとる写真展4」がアビィ初参加のくみこさん。
出展回数は3回と少なめですが、
毎回印象的な作品を出してもらいました。
その独特な世界観の源流を探ってみたいと思います。

ーまずは自己紹介をお願いします

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くみこです。大阪生まれの大阪育ちです。

ー写真歴は?

19歳の時、親の反対を押し切って
初めての海外旅行のインドでひとり旅をしたとき、
帰国してから親を安心させようと思って、
滞在先の様子を写真で撮ったのが最初です。
その翌年にもういちどインドへ行ったときから、
表現としての写真を意識して撮りはじめました。

ーよく使うカメラは?

いまはニコンのD40を使っていますが、
まだ「コレっ!」といったカメラには出会っていません。

ー僕がくみこさんと最初にお会いしたのは
 昨年12月にナダール大阪で開催された、
 「写真をみる会」というイベントの時でしたね。
 
そうなんです。実は写真教室で勉強したこともないし、
写真のギャラリーというところにも行った事がなくて。
全然知らない人に写真を見てもらう事も初めてでした。

ー展示どころか教室で学んだ事もないと伺って、
 その時はたいへんビックリしました。
 バングラデシュ旅行の写真を見せてもらいましたが、
 旅行写真にありがちな雰囲気がまったくなくて。

日頃から何かをいろいろ撮るほうではなくて、
海外旅行の時にだけカメラを持っていく、というスタイルなんです。
非日常的な景色を求めるために海外へ行くというか・・・
だからかもしれませんね。
今年はしばらくのあいだ、長野県で住み込みで働いていたので
その時の写真もいろいろ撮ってみました。

ーそれでは今年の出展作品からお気に入りを1つ!

「たびフォト●4」の作品です。

kumiko_pic.jpg
「家族の肖像」
額縁の雰囲気と展示方法が写真の内容に
うまくマッチしたと思います。


いずれはどこかの出版社から写真集が出せたらと語るくみこさん。
独学ではじめた表現活動ながら、
鋭い視点で切り取られた海外の風景が
観る者の心を惹き付けてやみません。
僕もとても注目している作家さんです。

それでは、くみこさんの出展作品にご期待ください!
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