GAW展パート7に行ってきました!
Date : 2010/07/28 Wed

おととい、昨日と、臨時休廊期間を利用しまして、
兵庫県西脇市にて開催されているアートイベントの
「GAW展パート7」を観に行ってきました〜

GAWとは「ゴールデン街アートウェーブ」の略で、
新宿ゴールデン街のいろいろなバー店内や路地において
作品展示やパフォーマンスを行うイベントとして
1999年に始まったそうです。
GAW展のホームページ

以降、国内海外のいろいろな都市で開催され、
7回目の今回は、画家の横尾忠則氏が生まれ育った兵庫県西脇市で
7月25日から8月28日まで開催されます。
GAW展パート7の詳細ブログ

市街地各所の空き店舗や空き家の内部、
商店の外壁やシャッター、商店の内部などに
写真を中心とした、インスタレーションや絵画、彫刻、書道など、
いろいろな作家さんの作品が展示されていて、
地図をみながらそれらを訪ね歩くという趣向。

僕自身はGAW展のことは全然知らなかったのですが、
(というか、西脇市も知らなかった)
先週金曜日にTwitterでそのことを知って興味を持ち、
ちょうどアビィの臨時休廊期間と重なっていたので
急遽、西脇市行きを決めまして、
1泊2日のショート・トリップとなりました。

出発は7月26日月曜日。
JR大阪駅から高速バスにて1時間30分ほどで着きます。

今回はじっくり2日間かけて見学しようという事で、
高速バスの西脇停留所の真上にある
西脇ロイヤルホテルに宿泊しました。

バスで着いたらすぐホテルということでたいへん便利ですし、
展示のある市街地のど真ん中ですので
遠征される方はこちらを利用なさるとラクチンそうですね。

ホテルのロビーで配布されている公式マップを手に、いざ出陣!
具体的な展示風景を載せると、これから訪れる人の楽しみが減りますので
チョコっとだけお見せしたいと思います〜

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空き店舗の展示会場。こんな感じでひっそりと来場者を待っています。
中はそれなりに廃墟廃屋の雰囲気で、
そこに佇む作品には、おのずと哀愁が漂っていたり・・・

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夏の雑草が生い茂る工場跡地なんかにも展示してあったり、

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創業昭和32年。この地で50年続く「喫茶ルポ」では
あの森山大道氏の展示が見られます。
リアル昭和なお店の内装と森山氏の作品が絶妙にマッチ。
マスターは84歳には見えないお元気な人で、
おいしいコーヒーをいただきました。

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こちらは僕の大好きな写真家・尾仲浩二さんが展示している服屋さん。
ショーウインドウに、なるほど〜という感じでマッチしていました。

市街地での移動距離は徒歩だとけっこうタイヘンです!
マップと実際の距離感が最初はなかなか掴めず苦労しました。
しかも夏の暑い真っ盛りですので、水分補給を忘れずに〜!

でも、飲み物の自動販売機をあまり見かけなかったので、
自販機を見つける度に水かお茶を買っておくぐらいがベストです。
冷却シートやスプレーなどの熱中症対策グッズは
ドラッグストアやディスカウントストアで現地調達も可能です。

晩ご飯はホテルのディナーバイキングにも心惹かれたのですが、
やはりここはひとつ、地元のラーメン屋さんで!

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壁紙がデビッド・リンチ風ですね(笑)

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ちょっと甘みのあるスープで、おいしかったです!

お店の方や気さくな地元のオッチャンといろいろ雑談したりして
こういうのがぷらっと出掛ける旅の面白さだな〜と思ったり。

1日目で回れたのは19カ所!全部で50カ所近くあります。
2日目はフル稼働(当社比)で歩きまくります!

マップ片手に歩いていると、すぐそこだよ〜とか、
ご近所の方が教えて下さったりして、いろいろ親切にしていただきました。
お会いしたすべてのみなさま、ありがとうございます〜

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空き店舗や空き家にひっそりと作品が飾られている感じ、
工場跡地をダイナミックに使った展示、
現役の店舗でその場所の雰囲気に馴染んだ展示、
いろいろな作品を観る事ができます。
(展示は少なくとも午前11時から夕方5時までは開いていました)

ギャラリーや美術館のように設備の整った、
作品を鑑賞するためのスペースで展示するばかりでなく、
こういう「ノイズ成分」の多い場所での展示というのも
作者の力量が問われますが、面白いものだと感じました。

やはり展示をするうえで大事な事は、
たんにその空間が広いとか狭いとかだけではなく、
「その場所から自分の作品で何を引き出すか?」ということですね。
そういう点で僕自身もすごく勉強になりました。

写真作品が全体でかなりの割合を占めているのも
こういうイベントではちょっと珍しいので嬉しいです。

それに、西脇のちょっと古ぼけた街並にもおおいにそそられて、
ホルガで11本も撮ってしまいましたよ(笑)
お金も体力もかなり底にきていた状態でしたが、
暑い中の強行軍を頑張っただけの甲斐がありました。

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今回の旅のお供のマップたち。
公式サイトでPDFをダウンロードしたり、
市街地のGAW展本部やホテルロビー、商店でも配布されています。

注意点としては、自販機の事も書きましたが、
飲食店のある場所が分散していて、
食事のタイミングが難しいと思います。

「西脇まちんなか」イラストマップで
飲食店の場所と移動時間を考えて、無理のないように巡回して下さい。
お店が昼休みだったり定休日のこともあるので、
本部でもらえる飲食店ガイドブックが役に立ちます。

あと、大阪でこのイベントのことを知っている人があまりいなさそう。
たまたまアビィの周辺が知らないだけなのかもしれませんが、
バスにちょっと乗ればそう遠くはない所ですので、
この夏の旅行ネタに困っている人はぜひ行ってみてください!
なんだか、とっても夏休みな気分でした!
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