作家列伝2010(その14)equalさん
Date : 2010/12/12 Sun

ギャラリー・アビィ作家列伝2010(その14)

○equalさん(今期4回出展)

写真作品が9割を占めるアビィの中で
東京から参加のequalさんは
絵画作品での出展がメインです。

今年からは写真作品の発表も手がけ、
ライブペインティングや音楽など
幅広いジャンルで活動なさっています。
全国各地で個展・グループ展も精力的に開催し、
すでに超実力作家!その才能の根源に迫ってみます。

ーまずは自己紹介をお願いします

equal.jpg

equal(イコール)です。東京に住んでいます。
生まれは埼玉、東京育ちの27歳です。
equalは自身の作家名及びプロジェクト名ですが、
お気軽にKaz(カズ)と呼んでください!

ー作家歴は?

絵画のほうは小学校に入った頃からなので20年やってます。
写真は去年の10月からなので1年ちょっとです。

ーアビィに参加し始めたキッカケは?

東京のギャラリーで作品を出展していた時、
ギャラリーに設置されてた写真雑誌『PHaT PHOTO』を読み、
大阪のギャラリーの特集ページの中に
アビィさんが掲載されていて目に止まりました。

ーおおお、そうだったんですね。ご縁が繋がって嬉しいです!

ちょうどその頃は、東京のみの展示活動をしており、
他の地域にも広く自由に出展したいし、
もっとたくさんの方々と触れ合いたいという思いが強く、
掲載されてたアビィさんをインターネットで調べて、
実際に東京から新幹線に乗って下見をしに行ったら、
すごくいいギャラリーで、大阪への第一歩という意味も含めて
出展したいと思いました。

ー東京からわざわざ展示場所の下見にいらっしゃった時に、
 この人はすごい!と僕も思いました!
 今は東京・大阪以外にも全国各地で活動を展開なさっていますね。
 
今年は12ヶ月続けて、
東京、大阪、愛知、奈良、北海道、沖縄と
至る所で展示をさせていただいた中で、
自分のアートを自由に表現できて、
たくさんの方々と触れ合うことができました。

ーまさに日本縦断の大活躍ですよね〜!

僕が創作活動をずっと続けることができるのは、
僕がアートが好きだからだけではなく、
たくさんの方々が支えてくれているおかげなので、
今後も皆さんに恩返しをしながら創作活動に努めていきます。

ーどんなにネットが発達しても、最終的には、
 人と人が大事なのは変わらないと思います。
 ホント、素晴らしい考えをお持ちですね!
 写真と違って、制作に時間のかかる絵画作品で
 この勢いで展示なさっていて、パワーを感じます。

画材は主にホルベイン社製の
アクリル絵の具(不透明性)を使っています。
ほかには世界堂の油絵の具と三菱のポスターカラーですね。
キャンバスに筆やナイフ、スポンジ等を用いて描きます
よく描くのは、風景や鳥をモチーフとした抽象画や
点、線、円、面を散りばめた抽象画です。
アート系のイベント等ではポスターカラーで
ライブペイントもしちゃったりします!

ー今年に入ってからは写真作品も手がけておられますね。

HOLGA120GCFNを使って写真を撮っています。
実はアビィさんの影響でHOLGAを始めたんですよ〜!
写真と絵画を組み合わせてみたり、別々の作品として出したり。
東西のHOLGA EXPOにも出展しました。

ーequalさんの写真作品も、写しているモチーフが、
 絵画作品と共通するところがあって、
 絵筆のようにレンズとシャッターを使っている感じがします。
 それでは今年の出展作品からお気に入りを1つ!

「ナツいろ5」の出展作品の中の1つです
equal_pic.jpg
「on the wave」

僕は8月生まれでありながら、実は夏が暑くて苦手です…。
でも夏の作品を多く描き、必ずお祭りに行くという矛盾(笑)
この作品は海と太陽を抽象的に描いてます。


いつも穏やかそうな佇まいながら、
自身の活動を熱く語って頂いたequalさん。
実質的には写真がメインのアビィの中で、
絵画作品で圧倒的な存在感を示しています。
今年の参加メンバーの中でも
強い実力を持つ作家さんのおひとりです。

それでは、equalさんの出展作品にご期待ください!
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作家列伝2010(その13)taifuさん
Date : 2010/12/12 Sun

ギャラリー・アビィ作家列伝2010(その13)

○taifuさん(今期11回出展)

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アビィ初登場の昨年は企画展に4回参加いただいたtaifuさん。
そこから一転、今年は何と11回参加と大活躍!
お仕事の関係で1年間のうち半分は海外出張という多忙な中で、
強い意欲なしにはけっして達成できない数字です。

(なんと海外出張先からのインタビューです!)

ー今年はたくさん出展いただきましたね!

1月のソラリストから始まって、10月の撮影旅行展まで、
やってみたい展示の時にタイミングよく帰国していたので
積極的に参加できてよかったと思っています。

ー2、3ヶ月おきに日本と海外を行ったり来たりですから
 準備するだけでも大変なのに、スゴイです!

ただ、他の作家の方とくらべて
一枚一枚の「質」がまだまだなので、
来年は少しペースを落としてでも
「質」の向上に取り組まなければと思っています。
それでも気に入ったお題目のときには
迷わずに行きたい!ですけどね。

ー「量が質を生む」の状態になるとベストですね!
 来年の写真ライフのプランはいかがですか?

来年はブレボケ展からスタートする予定です。
でも、僕の写真はやはり鉄道と風景が主題なので、
そこから外れないで皆さんの写真に刺激を受けながら、
良い所を伸ばして自分の写真をブラッシュアップして行きたい!
と、思います。来年もどうぞよろしくお願いしまーす。

ーこちらこそよろしくお願いします!
 それでは今期お気に入りの展示を1つあげてください。

「ビバ☆撮影旅行展」の作品です
taifu_pic.jpg
「夏が終わる」

たとえ仕事の多忙さに振り回される日々であっても
自分の熱意をストレートに行動に移して楽しむ事が
豊かな人生の秘訣なのではないかと思います。
それを見事に実践しているtaifuさん。
忙しくて・・・が口癖の方に
ぜひお手本にしていただきたい作家さんです!

それでは、taifuさんの出展作品にご期待ください!
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作家列伝2010(その12)フジモトジュンコさん
Date : 2010/12/11 Sat

ギャラリー・アビィ作家列伝2010(その12)

○フジモトジュンコさん(今期3回出展)

fujimoto.jpg

いつも旅情感あふれる作品を発表いただくフジモトさん。
アメリカ旅行のように見える沖縄の風景と言う面白いテーマで
今年6月にはフォトピアギャラリーにて初個展も開催しました。
オールスターズ戦は3回目の登場です!

ー初個展も開催して、今年はどんな1年間でしたか?

今年前半は1年間ぶんを撮り尽くしたというほど撮って、
後半はすっかりおとなしくなってしまいました・・・

ーおっと、それはいけませんねぇ・・・

6月の個展が終わったあと
すっかりクールダウンしてしまって・・・
来年のこともいまだノープランなので、
このオールスターズ戦で弾みをつけたいと思います!

ーもし上位に入ってアビィで個展をするとなったら?

今年の個展は短い期間に撮ったものから組み立てたので、
もし次に個展をする機会があったら、
長い時間をかけて撮り貯めた物から表してみたいです。

ーオールスターズの順位に関わらず、個展を観たいですね!(笑)
 それでは今期お気に入りの展示を1つあげてください。
「たびフォト●4」の作品です
fujimoto_pic.jpg
「LOST WORLD」
今はなき倉敷チボリ公園を撮った作品です。
写真を撮っておく事の大切さを教えてくれました。


見知らぬ土地での旅の風景もまた、
自分が生きる日常のワンシーンであるのかもしれません。
フジモトさんにはこれからもいろいろな風景を
写真で見せていって欲しいと思います。

それでは、フジモトさんの出展作品にご期待ください!
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作家列伝2010(その11)時遊神さん
Date : 2010/12/11 Sat

ギャラリー・アビィ作家列伝2010(その11)
○時遊神さん(今期2回出展)

東京都にお住まいの時遊神さんは
筋ジストロフィー症のため自宅療養しながら
絵画や音楽、写真など、いろいろなジャンルで活躍中。
受賞歴も多数ある実力派です。
今年の「それぞれの生活」と「街の違和感」に2回出展。
3度目のアビィ参加が今回のオールスターズ戦4となります。

ーまずは自己紹介をお願いします

時遊神です。41歳です。
住まいは東京都の・・・北区って知ってますか?(笑)
写真歴は「歴」というとよく判らないですが
撮影はデジカメを使っています。

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こんなふうに撮影しています。
口元でリモコン操作できるように改造しています。

ーアビィに参加し始めたキッカケは?

なんでしたっけねぇ…(^^;)
mixiで「 それぞれの生活2010」の
募集企画を見たのが最初だったような。

ー好きな撮影モチーフは?

町・風景・廃墟・錆びたもの・ゴミ・おもしろ看板などを
パソコンにより加工しています。

ー街の違和感の「サウンドウィッチ」とか、
 細かいところに気づく感じが面白かったですね。
 それでは今年の出展作品からお気に入りを1つ!

アビィ企画展で設置させていただいた「作品集」の中の作品です

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「メディカルアトラクション〜医療で遊べ・医療を疑え〜」

時遊神さんは写真と言う表現の中において
現代美術的な観点で出品いただいているのが僕は嬉しいです。
純粋に写真だけをしているんじゃないからこそ、
写真とは何かを教えてもらっている感じがします。

それでは、時遊神さんの出展作品にご期待ください!
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作家列伝2010(その10)No.2323さん
Date : 2010/12/10 Fri

ギャラリー・アビィ作家列伝2010(その10)

○No.2323さん(今期6回出展)

2323.jpg

ご存知「110フィルムの人」のNo.2323さんです。
作家名は「なんばーふみふみ」でもいいし、
単に「ふみふみ」とお読みしても良いそうです。
しかし「ふさふさ」とは読まないらしいです。
オールスターズ戦は2回目の登場です!

ー今年は「110フィルムの人」としていかがでしたか?

ギャラリーでお酒飲んでる時にポロッと言った事が
(=110フィルムでの制作を続けていくこと)
そのままこの1年間続いてしまうとは(笑)
(今年のほとんどの出展が110フィルムでの撮影)

ーそのフィルムが先日とうとう・・・

僕が持っていた最後の110フィルムも
撮り終わってしまいました。
(110フィルムは2009年9月に販売終了)
最後の撮影で出掛けた時も天気が悪かったり・・・
でも写真って、その時その時のものだから、
天気がいい日に出掛け直したりせず、
その日のあるがままを撮って終焉したんです。
始めた頃から最後まで、
なかなか思う通りにいかない110写真ライフでした。

ー110フィルムの個性的な写りを作品に活かしてましたから、
 フィルムが無くなるという事は大きな打撃では?

110で撮った未発表の写真もまだ沢山あるので
ネタがあるうちは、使える物は使っていきたいです。
また、自分にとって110フィルムの代わりになるものを
昨年からいろいろと模索していて、
やっと考えがまとまったところです・・・
どんなことをするかは、来年のお楽しみという事で。

ーそれでは今期お気に入りの展示を1つあげてください。
「でかフォト展」の作品です
2323_pic.jpg
「アラワル」
でかい写真の展示なのに精密さを表さず、
110フィルムの粗さを強調する方向で考えました。
実際は110をさらにトリミングで一部拡大しているので
邪道と言われたらそうかもしれませんが・・・
最終的にどんな画を見せるかが大事だと思っています。
長年温めていた作品なので
抜群の状態で出展できてよかったです。


写真を撮るにはカメラが不可欠。
しかしそのカメラに使うフィルムが無くなったら・・・
普通は致命傷になってしまう出来事ですが、
No.2323さんが写真で描き出す世界というのは
110フィルムという個性的なフォーマットに
すべて依存しているわけではないことが
これから証明されていくのだと思います。
独特の「暗い」世界観のある作家さんです。

それでは、No.2323さんの出展作品にご期待ください!
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