吹雪手帖その110「2011年個展への道(8)」
Date : 2011/04/21 Thu

吹雪手帖その110
「2011年個展への道(8)」

昨年の個展の時もそうだったんですが、
いまの時期は写真集出版の事にパワーの大半を使っています。

まあ出版といっても恥ずかしながら私家版の書籍ですが。。。

出版社が作って書店に流通するようなものではなく、
自分で費用を出して、自分で編集して、自分で売る。
自費出版のいちばんシンプルな形態です。
いま流行の言い方だと「Zine」ってカンジですね。

僕の場合、個展で展示した写真全部が一括りの作品になります。
持って帰ってもらうなら、全体まるごと持って行って欲しい。
そんな感じで昨年、初めて自費出版で個展写真集を作りまして、
おかげ様で80部ほど販売させていただきました!

とはいえカラーコピー&手作業で作っていたので
1冊あたりの製造原価はほとんど売値と同じ。
売って儲けるとかは度外視の品物。

自家製本は手間はかかるけど、色合わせが逐一確認できて
そういう点で気軽でよかったのですが、
とにかく制作費が掛かるので、
僕の手持ち資金では充分な数量が作れず、
お買い上げしてもらえなかった方が多数で申し訳ない事に。。。

ということで、制作費が安くなるわけではないですが、
今年はちゃんとオフセット印刷にして、たくさん作る事にしました。

作品データ作り直しで進行が1週間ズレ込んでしまい、
何かと時間のないスケジュールになってしまったのですが、
色合わせはちゃんとしておきたいので、色校正を頼みました。

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入稿して数日後、印刷会社から校正のプリントが届きました!
A4サイズの本なのになんでこんなに荷物がデカイのか〜

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それは、断裁前の大きな紙の状態だからですね。
デザイン雑誌とかでよく見る光景(笑)

うまく色が出ている物もあれば、イマイチなのもあり、
紙に出力した物と見比べながらデータを修正して再入稿。

時間とお金があれば2回目の色校正をしたかったのですが
どっちも余裕がないという事で、
修正した箇所がうまくいきますように・・・と結局、神頼み(汗)

表紙は別注で作って、1つ1つ自分で折り曲げ加工をして、
印刷が出来上がった本とドッキングさせる仕組みです。

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写真集に付けるオマケDVDも作り直しまして、
僕のウソメンタリービデオ(15分間)を収録しました。
吹雪大樹、久々のちゃんとした映像作品です。

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不必要だと思いますけど、DVDのレーベルに
1枚1枚、作者サインを入れております(笑)
このオマケDVDは先着100枚限定です。

肝心の展示物のほうも制作中です!

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3月から我が家に導入されたA3インクジェットプリンターが
ついにA3プリンターとして稼働しました(笑)

いつも僕の個展はお家芸の「カラーコピー」で
展示作品のプリントをしているのですが、
今回の作品は「黒いトーン」の写真が多いので
カラーコピーの「テカリ」がかえってマイナス効果になるため、
自分の個展としては2度目?ぐらいのインクジェット出力です。

インクジェット出力は「紙」がいろいろ選べるのが利点ですし、
特に最近は「面白い風合いの紙」に印刷するのがブームですが、
今回はメーカー純正のいちばん安いマット紙に出力しています。
もう、そんなのでも充分イイんです。
紙を見ずに写真を見て!と、そういうことで、
「この紙は何ですか?」っていう会話をシャットアウトします(笑)

ハレパネも通販で安いのを注文して、
次の月曜日はギャラリーでハレパネ合宿です(汗)

パズルのピースが徐々に色々集まってきたカンジ!
引き続き頑張りますよ〜!
吹雪手帖 > 2011年個展への道
語る言葉は必要ない
Date : 2011/04/19 Tue

プチ・アビィは今年から吹雪大樹ひとり展を連続で開催していましたが、
本日からついに一般の作家さんによるひとり展がスタートします!

その記念すべきトップバッターを務めるのは
アビィ初登場となるイツキさんです。
「無記日」と題して、モノクロデジタルスナップ写真を
12枚展示いたします。

4月17日夜にUstreamで作家インタビューも放映しました。

*30秒ぐらいしたら始まります(汗)↓



*動画が表示されない場合はこちら

独特の世界観を持つ作家さんだと思います。
これから大いに期待したいところです。

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会期は本日から5月8日までとなっております。
アビィで展覧会をご覧いただいたあとは、
プチ・アビィのほうもぜひよろしくお願いいたします〜!

*ギャラリー・アビィ「光と、影」の記事はこちらです
プチ・アビィ
この世界を形作る光と影
Date : 2011/04/19 Tue

まずは前開催「えがお展」が日曜日で無事に終了いたしました。
ご来場いただいた皆様、まことにありがとうございます。

ひたむきにまっすぐな「えがお」というテーマの展示は
ほんとうに気持ちのいい空間を創り出してくれました。

観た人にも笑顔が伝わっていく様子は何度見ても楽しいものですね。
こういうことも芸術のチカラなのだなーと改めて感じました!

レギュラー企画に昇格間違いなし!ということで、
来年もえがお展をやりたいと思います。
みなさん、お楽しみに〜!


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さて、本日からは「光と、影」が始まります。
昨年までの「ひかり展」から「影」の要素も強調して
バージョンアップした企画です。

「光と影」はいっけん相反する性質のように感じますが、
実はどちらも私たちが目にする世界の風景を形作るものです。

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つまり、写真を撮るということは、
光と影を読み取ることでもあるのではないでしょうか。

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光があるから影が生まれ、影があるから光の存在がわかります。
いろいろな「光と影」の世界をお楽しみください。

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日曜日までの開催となっております。
みなさまのご来場をお待ちしています〜!


プチ・アビィのイツキひとり展「無記日」も本日から開催!
紹介記事はこちら
展覧会のこと
ロサンゼルス展示の会場風景
Date : 2011/04/17 Sun

以前の記事でも紹介しました、ロザンゼルスでの展示ですが、
4月1日で無事に終了致しました〜
ホルガ社から会場風景の写真を頂いたのでご紹介!

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プロラボ併設のギャラリーという、
ちょっと珍しいロケーションでの開催です。

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なかなか広々としたオシャレな空間です!
併設でこのクオリティ!さすがアメリカ、恐るべし!

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僕の作品はギャラリーの奥のほうに展示してありました。
写真では欠けてますけど4枚展示しています。
額とマットはご厚意でお借りさせてもらってます。
いつもありがとうございます!

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左の女性がホルガ社のクリスティーンさんです。
右のハンサムボーイは・・・どなたでしょう?
知らない誰かの笑顔もバッチリ伝わります。
写真って、不思議(笑)

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この日はオープニングレセプションだったそうです。
パーティーのお料理もオシャレな盛りつけで美味しそう!
「これ、全部オレが食っちまうゼ!」と、
ナイスガイも思わずおどけちゃいます!

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たくさんの方がお集りいただいて、
和気あいあいとホルガ写真を楽しんでもらっています。
それにしても真ん中のお姉さんが美しすぎます。
さすがアメリカ!恐るべし!

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僕の作品の前で記念撮影・・・してるのかどうか判りませんが
みんなで並んでハイ!ポーズ!

というわけで、ロサンゼルス・アイコンギャラリーでの
ホルガインスパイア展の会場風景でした〜!

いまや自分の作品をインターネットで世界中に発信できる時代ですが、
Webの画面越しではなく、こうやって実際にギャラリーの中で、
写真と言う物質になった自分の作品を、海外の方に直接見てもらえるのは、
僕にとって、ほんとうに大きな自信を与えてくれます。

今回も発表の機会を与えてくださった関係者の皆様、
まことにありがとうございます〜!

で!なんと!早くも次のアメリカでの展示が決まりました。
今度はコロラド州に行ってきます!(作品だけが、笑)
詳細が決まりましたら、後日お知らせ致します〜!
お楽しみにッ!!
海外での活動
吹雪手帖その109「2011年個展への道(7)」
Date : 2011/04/16 Sat

吹雪手帖その109
「2011年個展への道(7)」



さてさて!前回の「個展への道」から
2週間ほど経過いたしました。

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展示告知のDMも配布を開始して、
ついに最終段階に差し掛かってきました!

前の記事の終わりで「今年の個展の準備は早くも安全圏!」
とかナントカ余裕なことを書いてたんですけども・・・

1週間ほど前、A3サイズにテストプリントしてみたところ
仕上がりにどうも違和感が・・・!

画質やディティールが気に喰わない感じ・・・
ようするにプリントとしてのクオリティが低い・・・

昨年の個展の展示物と比べれば同じぐらいの水準なんですが
あの時は大小様々なサイズで展示したので
画質にはそれほど気がいかない具合でした。

でも、今回は全部A3サイズで展示します。
A3というのは、B1みたいな大判ポスターと違って、
けっこう近くで細かい所までじっくり見れる寸法です。

2200枚の大量撮影から24枚に絞って、
そこまでやったのに、最終的に出来上がった写真そのものが
表面的にショボかったら、ほんとうにつまらない。

それを「ちょっとボンヤリしてるのもホルガの味」
・・・そんなことを言って誤摩化すのは絶対にしたくないので
思い切って、フィルムスキャンの段階からやり直す事にしました。

完成目前で自らすべてをひっくり返すという暴挙!(笑)

さすがに全部のフィルムは残り時間的に無理なので、
展示に使う24枚だけを高解像度でスキャンして、
レタッチも工程を厳密に検討してキッチリやりなおしました。

すでに最初のレタッチで色味は決まっていますので、
意外にカンタン・・・なんてことがあるはずもなく、
すでにゴールが決まったレタッチはとても大変でした(汗)

これで準備の進行が1週間遅れてしまったのですけれど、
もとよりも抜群に良い画質で仕上がったと思います。

そして写真集のほうは、なんとなーく入稿を後回しにしていたので、
イケてないデータではなく、作り直したキレイなデータで
バッチリ入稿する事ができました。怪我の功名?(笑)

といっても、時間的にはギリギリ・・・
ですが、遅れついでに、表紙は別注にして、色校正もつけて、
ストイックに追求してみた次第です。て、間に合うのか!?汗汗。

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これはアビィのプリンターで作った縮小版の見本です。
実際はA4サイズでもっと大きくなります。
表紙がどんなのかはナイショなので中のページをチラリ(笑)

そして写真集にはオマケのDVDがつきます。
吹雪大樹ウソメンタリービデオ収録です。笑

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これはその編集風景。
アビィの企画展用に製作した動画を除けば、
映像作品としては僕にとって10年ぶりぐらいの新作です。

この他にも、セレクトから外れた写真も含めた126枚による、
10分間ほどあるスライドショーも収録予定だったのですが・・・
今回は収録を見送りました。
動画も実際に作ったんです。でも、ボツ。

使わなかった写真をスライドショーにして
テレビでパラパラ見てもらうだけじゃダメだ!
と思いまして・・・・

なんと!

7月か8月に続編をやります!もちろん写真展です。

ブチ上げてみました。これで、後には引けない。

いま直前の個展の準備も終わっていないのに
次の個展の事を考える吹雪大樹・・・狂ったか?(汗)

いえいえ、いつも次の事を考えているから、続いていくんです。

では〜
吹雪手帖 > 2011年個展への道