吹雪手帖その100「2011年個展への道(1)」
Date : 2010/11/05 Fri

吹雪手帖その100
「2011年個展への道(1)」

久々の吹雪手帖です!この記事で100回目!
いつもお読みくださりありがとうございます。

さてさて、記念すべき100回目は、
写真バカ・吹雪大樹が来年の個展開催に向けて、
苦悶の日々を綴る「2011年個展への道」が始まります!

今年は例年よりも早めの連載開始です。

いつもは12月ぐらいから撮り始めて
3〜4月にいろいろ悩んで5月に展示!
というのがパターンなのですが・・・

今回はなんと!
6月からすでに撮り始めております。
今年5月に開催した個展「豆腐とビール」が終わってから
ほどなくして制作開始という具合なんです。

来年の個展のタイトルは・・・

20101105.gif

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ユージュアル_エブリデイ
- usual everyday -


いつの頃からか

自分が生きる毎日の風景を

写真の中へ封じ込めることに

日々を費やすようになった


生きているから撮るのか?

撮るから生きているのか?


その境い目が曖昧になった時

普通の日々の隙間に潜んだ

言葉にならない光景を僕は見つける


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あくまでも現段階のコトですが、たぶん決定。

タイトルは直訳すると「普通の毎日」という意味です。
ユージュアルとエブリデイの間にある「_」は
「普通の毎日の隙間」を表しています。
カタカナで書いてますけど、
個展のタイトルを英語にするのは久しぶりです。

撮影スタイルは相変わらず、
家の中や家の近所や通勤の途中で見た風景が中心。
この4年間ほど、ほぼ同じ場所で作品を撮り続けています。
これは自分にとって崩す事の出来ない要素です。

そういった日々のなかで自分が見たモノやコトを、
どういった事柄で抽出して並べ替えるかが
毎年の個展の「テーマ」という部分になります。

これまでは、日々の中で見つけた「小さな幸福感」を
物語風に並べて表すというのが僕の作品に共通するテーマでした。

しかしそれは前回の個展「豆腐とビール」によって、
現段階で自分に出来る一つの完成形に達したと感じます。

そのため、今回はいくつかの新しい試みを取り入れ、
そして、写真と映像の間をユラユラと迷いながら
手探りで撮り始めた11年前の初心に帰った目線で
「今」を切り取っているところ・・・

おかげで6月からすでに80本以上も撮ってしまいました。
コンデジで撮るようにホルガのシャッターを押しています。
いまのペースだと最終的には180本を超えそうです。
2800カット以上に及びます。

でもそんなに撮っても展示するのは数十枚。
大量のボツ写真を作ってしまう無駄な行為かもしれないですが、
なにか新しい事が見えてくるのは近いようです。

というわけで、ひたすら撮ってます。

この大量のネガ・・・・
スキャンは、誰がいつやるんだろう?(笑)
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