ピンボケに漂う
Date : 2010/01/25 Mon

まずは前開催「ソラリストの詩●5」が
日曜日で無事に終了いたしました。
厳しい寒さの日も何度かありましたが
たくさんのご来場をいただき、ありがとうございます。

空の風景は一期一会。
今見ている空は二度と同じ形を表しません。
その一瞬一瞬のカタチや光を見つめ、
写真に収めていく行為というのは、
写真ばかりではなく、日々のいろいろな事においても
忘れてはいけない大事な気持ちだと感じます。

みなさんもそんなことを想いながら空を見上げると
日々のことをまた何か違った視点で
見つめられるのではないでしょうか!

ふとそんなことを考えた2010年の幕開けでした〜!

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さて、本日からは「とってもピンボケ●3」がはじまります。
どこにもまったくピントの合っていない写真だけの展覧会。
一般の方ならかなり驚かれる内容の写真展です

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写真を撮るときに、主題となるモチーフを浮き立たせるため
部分的にピントをぼやかすことはあっても、
全部がボケてしまっているというのは
もはや「写す」ことを放棄した状態・・・・

そういう固定観念に思考を縛られていませんか!!(笑)

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マニュアルフォーカスのフィルムカメラの時代には
ピンボケになってしまったものはピンボケとして、
いやがおうでもネガに残るものでしたが
それがデジカメ全盛の現代になりますと、
まずピントが合わないことにはシャッターがおりないし
奇跡的にピンボケで撮れても「ああ失敗した」と
液晶画面を見るなりゴミ箱行き・・・

ピンボケ写真はもはや絶滅寸前のありさまです!(笑)

しかし、コンセプトとセレクトを磨いていけば、
失敗写真を作品へ昇華させることも可能だというのを
(ピンボケ写真に限らず、ですが)
多くの方に気づいていただきたい・・・!
そんな企画意図もこの展示にはあります。

今回は例年よりも少な目、4名の作家の作品が並んでおります。
余白を大きくとった壁に、どこを見てもピンボケ写真・・・
なかなかスタイリッシュな空間(笑)になったようです。

20100126-4.jpg

日曜日までの開催となっております。
お見逃しなく〜
展覧会のこと