吹雪手帖その80「2010年個展への道(1)」
Date : 2010/01/19 Tue

吹雪手帖その80
「2010年個展への道(1)」

今年もゴールデンウィークに吹雪大樹個展を開催します。
カメラはもちろんホルガでやりますよ!

その個展タイトルは・・・

「豆腐とビール」

え・・・?という声が聞こえてきそうですが
トチ狂ったわけでも書き間違えでもありません。

「豆腐とビール」・・・なんて美しい日本語なんでしょう(笑)

実は昨年の7月頃から考えていたタイトルなんですが、
コンセプトとなる文章を何十回も書き直し・・・
今年に入ってからやっと書き上がりまして、
「豆腐とビール」でいく決心がつきました。

当初の構想ではいろいろなカメラの写真を並べるつもりでしたが
昨年秋以降に経験した海外でのホルガ作品展示で感じた事をふまえて
カメラはホルガ1本に絞って撮る事にしました。

撮影自体は、昨年のクリスマス前後からボチボチ始めていまして、
いまはガンガンドシドシとブローニーで撮っています。

しかしまあ、「豆腐とビール」と言われても、
どんな展示かワケわからないと思いますが、
これまでに僕がアビィで開催した
2006年の「素晴らしき世界」
2007年の「日々は光にあふれている」
この2作に続く3作目といった内容です。

昨年の個展「イメージソング」も僕のホルガ写真の集大成的展示でしたが、
あの時は写真1枚1枚の美しさで心を動かしたいのが狙いで
展示そのものに込めたメッセージというのは特にありませんでした。

そういう点でも今年の個展は、
2006年から取り組んでいる僕のホルガ撮影スタイルで
みなさんに伝えたい事の1つを明確に表す事ができるのではないか?
そんなふうに思っています・・・「豆腐とビール」ですが(笑)

メインビジュアルとなる写真は、現在もなお撮影中・・・
その1枚のために、すでにフィルム4本分ぐらい撮ってるんですが
なかなか納得のいくものが撮れず・・・頑張ります!
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吹雪手帖その79「NYCでの展示風景」
Date : 2009/12/30 Wed

吹雪手帖その79
「NYCでの展示風景」

以前の吹雪手帖でお知らせした、
ニューヨーク・マンハッタンでのホルガ展ですが、
ホルガリミテッド社から展示風景の写真を頂きましたので
ご報告もかねてご紹介したいと思います〜!

場所はマンハッタンの中心街にあるアンブレラアートギャラリー
最近発足したばかりのギャラリーだそうですが、
いまNYで注目を集めている場所だそうです。

現地時間12月9日から始まったこの展覧会は、
9月にテキサスで開催したグループ展の巡回展です。

出展作家はホルガインスパイアアーティストの面々です。
僕を含めた従来の8名と新たに2名が加わって
10名による展示となりました。

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この写真は開場前の様子だと思います。
写ってらっしゃるのはホルガリミテッド社のクリスティーンさん。
ちょうどその背後に僕の作品が展示されています。

開催初日にはオープニングパーティーがありました。
実は写真を頂く前に、パーティーは300人ほどが集まった!
というお話しだけ先に伺っていたのですが、
それはちょっとおおげさじゃないのかなぁ〜??
とか思っていたのですが・・・

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ニューヨーク、どんなけ人おるねん!!(笑)
300人ご来場も納得の大盛況ですね〜!うわ〜スゴイ!

この写真に写っている来場者の方々・・・外国の見知らぬ人たちに
僕の写真をご覧頂いていることのすごさをあらためて驚き、
海外での写真芸術の認知度とホルガ写真への注目度を感じました!

1月16日まで開催されていますので
お正月休みにニューヨークに行く人は、ぜひお立ち寄りください!!
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吹雪手帖その78「しゃしんのあいだ展」のおしらせ
Date : 2009/12/10 Thu

吹雪手帖その78
「しゃしんのあいだ展」のおしらせ

写真と写真のあいだにあるものは「人」

いろいろなギャラリーがあって、いろいろな作品があって、
その間にいる人と人が繋がって、
表現の世界がより深く広がっているのではないか?
そんな想いを込めて集まったギャラリーオーナーたちが
12月15日から20日まで、ナダール大阪にて開催される、
「しゃしんのあいだ」展で展示をします。

大木一範さん(gallery maggot 代表)
兒嶌秀憲さん(Gallery☆LimeLight 代表)
杉本征克さん(壹燈舎 代表)
吹雪大樹(ギャラリーアビィ 代表)
橋本大和さん(NADAR/OSAKAマネージャ)
林和美さん(NADAR 代表)

この6名による作品をぜひご覧ください!
僕も久々にナダールさんで展示します。

ご存知の方も多いと思いますが、もとはといえば、
僕自身もナダール出身の作家の一人です。
ナダールとの出会いがなければ、
ホルガ会もアビィも存在しなかったでしょう。
僕自身が今も写真を続けているかどうかさえ怪しい。
それほどに人生を変える出会いでした。

だから、ナダールは僕にとって特別な意味のある場所です。
そこで久々に展示をするということもあって、
いつもの自分の個展でもやらないような
大掛かりな展示物を作ってしまいました(笑)

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アビィはやはりかくあるべき、ということを
僕自らの展示物で再確認してみたいと感じています。

今回の展示物の内容そのものは、
僕の単なる開き直りかもしれませんが、
いま再び声を高らかに上げて、
突き進むことの始まり、あるいは決意でもあります。
そういうつもりで作りました。

なぜ撮るのか、なぜ見せたいのか、なぜ表現するのか・・・
作品として写っている物の内容は、
創る人それぞれで当然違ってきますし、
真理といえることも多くて1つか2つです。

しかしそれに到達するまでにどんなアプローチで挑むのか、
その方法はたくさんあってしかるべきです。
だからこそ、アビィなりの、アビィらしい道筋を
今回の作品から感じてもらえれば幸いです。

また、会期中のイベントとして12月17日・夜7時から
「しゃしんを見る会」が同じくナダールで行われます。

その名のとおり、写真を持ち寄って見る会ということで、
参加資格はとくにありません。
写真を撮ったら人に見せて話しをする、これはとても大事なことです。
そして人の写真を観ることも大事なことです。
写真をやっていくうえでどちらかが欠けても、成り立ちません。
まずは気軽に参加してみてください。
もちろん、僕も出席しますよ!

参加申し込みと詳細はこちら↓
http://blog.nadar.jp/index.php?itemid=783
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吹雪手帖その77「ニューヨークで展示します」
Date : 2009/12/02 Wed

吹雪手帖その77
「ニューヨークで展示します」

吹雪大樹HOLGA作品、海外展示のお知らせです。

9月からテキサス・ロングビュー市で開催された「HOLGA INSPIRE展」が無事に終了し、
今度はニューヨーク・マンハッタンのアンブレラアートギャラリーにて
12月9日〜1月16日の日程で
同展の巡回展示が行われる事になりました。

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今回から新しいメンバーが2名加わり、
10名のHOLGA INSPIREアーティストのグループ展として開催されます。
もちろん、ワタクシ吹雪大樹の作品も引き続き展示しております。

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オープニングレセプションの招待状をいただきました。
さすがに、行けませんが・・・(涙)

マンハッタンの中心部にあるギャラリーだそうで、
ニューヨーカーの皆さんにどんな目で見てもらえるのか楽しみです。

今回の展示に携わっていただいたスタッフの皆様に
この場を借りましてお礼申し上げます!
ありがとうございます〜!
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吹雪手帖その76
Date : 2009/10/14 Wed

吹雪手帖その76
「セルフ温故知新」

先日、自宅で機材の探し物をしていると
昔、ホルガカメラに使っていた
自作の6x6フレームを発掘しました。

ホルガが120Sという機種しかなかった頃は
16枚撮りの645判専用だったため、
今やホルガの象徴とも言える6x6判に実は対応しておらず、
ユーザー自らが6x6フレームを作るのが当たり前でした。
(6x6でも撮れるんだから手を加えよう!って精神ですね)

付属の645フレームを削って作る人もいれば、
たんにフレーム無しで撮る人もいたり、
ボール紙やプラバンで枠を作ったり・・・などなど
6x6フレームの作り方が人によってマチマチなので
写真の写り具合がいろいろ変わり、
それが「ホルガの味」になっていた時代でした。

2004年の暮れに登場した現行機種のホルガ(120N)からは
6x6判に正式対応したため、この苦労を知っているユーザーは
ホルガが爆発的に普及(?)した現在となっては貴重ですね(笑)

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ちなみにこれが実際の6x6フレームです。
左が現行機種に付属する、金型から形成された樹脂製フレーム。
右が僕の作った自作フレームです。

ボール紙を黒く塗ってセロテープで貼り合わせてるだけ。
図画工作レベルでも面白く改造できるのが
クラシックホルガの良いところです。
(そして現行機種になって失われた要素ですね)

このフレームは紙製で痛み易いため
年に1回ぐらいのペースで作り直してました。
今回発掘したフレームは2002年頃に作ったもの。

実際、これで撮るとどんな写真になるかというと・・・


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ボール紙のマスクのフチがフワッとボヤけて
壁に映写機で8ミリ映像を映しているような雰囲気に。

当時、映像の世界から写真への転向を試みた僕にとって、
この雰囲気は高校生の頃に触れた8ミリ映画そのもので、
いっぺんに気に入り、ホルガ作品の制作に没頭しました。
それが1999年から2000年にかけてのこと。

その後、2005年の個展「しかくいなつ」を最後に
自作マスクでの作品撮影は打ち切って、2006年からは
通常の645判&フォギーフィルターという、
現在作品発表している手法へチェンジしました。

このチェンジで何を変えたかったのかと言うと、
それ以前は「ホルガでこんなカンジに撮れました」という、
驚きと発見を中心にしていた作品に力不足を感じ、
偶然性やカメラの個性を抑えて、なおかつ、
ホルガにしかない特性を活かしたビジュアル制作へ
自分の作品の質を高めたかったからです。

ですので、さきほどの作例写真も、
最近の僕の作品しかご存じない方にとっては
かなり珍しい感じで見て頂けたのではないでしょうか。

実際、海外で作品を紹介する場合でも、
2004年以前の作品は「OLD STYLE」という括りにしています。
(2006年からが現在で、2005年はその過渡期というカンジです)

そんなふうに自分の中では「終わり」にした
「自作フレームによる表現」なのですが、
数年ぶりにその現物とご対面しまして、
フッと悪い事を思いついてしまいました・・・

今の撮影スタイルにこの自作フレームとか・・・
過渡期のときにも敢えてやらなかった組み合わせ!
いまの自分なら、あのとき中途半端だった事がもっと巧くできるかも!

こういうの、温故知新って言うんですか?
自分のした事に対してなんですが(笑)
セルフ温故知新がいいのかな?

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というわけで、現在愛用のホルガに装着!
いちど退役しているフレームですのですでにボロボロの満身創痍状態。
いまにも崩壊しそうですが、なんとかなるやろ〜とフィルムを通したところ、
案の定、カメラの中からフレームの崩壊する音がバリバリと・・・(汗)

大慌てでダークバッグでフィルムを巻き戻して、
ひしゃげて平行四辺形になったフレームを
パーマセルでベタベタに補強して修理しました(笑)

と、そのようないきさつを経て完成した、
新旧合体ホルガを携えてやってきたのは大阪市淀川区十三です。

十三と書いて「じゅうそう」と読みます。
大阪の人以外には馴染みのない地名だと思いますが、
淀川沿いの北に位置するビッグシティーです。
2001年に開催した僕の初個展「ビバ☆HOLGA!」制作のため
夏の暑い最中になんども訪れた、僕にとって「写真の原点」の1つ。

大阪市の南部で生まれ育った僕にとって十三は遠い場所・・・
「日夜怒号の飛び交う危険な繁華街」という勝手な思い込みもあり、
まったくなんの親しみもない街だったのですが
情報誌の特集で昔懐かしい下町風情が今も残る場所である事を知り、
当時のテーマであった「ノスタルジィ」を求めて彷徨いました。

そんなころの、初個展のための作品撮り(2001年8月〜9月)と
関西テレビの番組取材で再訪したとき(2002年2月)の写真。
ここでちょっとお見せします・・・


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その後、十三に行くことは何度もあったのですが、
おもに淀川の十三河川敷を主体にした撮影ばかりでして、
下町ゾーンにちゃんとホルガを持って行ったのは
ほんとにこの当時以来、7、8年ぶりなんですね〜

7、8年間というとそんなに長い歳月でもないと思うのですが、
当時撮影したものが今も残っていたのは2割ぐらい・・・
そのほとんどが取り壊され作り替えられ、すっかり清潔で綺麗な街・・・
つまり現在あるべき姿に生まれ変わっていました。

周辺の地形の断片からかろうじて記憶に残る風景と合致して
ああ、ここだったんだな・・・と発見できた場所もあれば
すべてが幻だったかのように消え去った場所もあり、
新しく建ったマンションに遮られ見る事のできなくなった風景も・・・

そんな景観の変貌ぶりをデジカメで撮ろうかとも思ったのですが、
比較するだけでは作品にはならないことは言うまでもなく、
こういうのは30年ぐらい時間を空けてやらないとダメですね。
30年後・・・68歳ですか。なんとか頑張れそうな年齢です(笑)

ホルガのほうは、もちろんそんなことに目もくれず
ドシドシとカットを重ね、フィルムが減っていきます。

過去に撮った物が現在無くったってそれでいい。
街は生きている。呼吸している。代謝している。
当時見えなかったものを現在の姿から見つけられれば良い。
あの夏と同じように彷徨う自分の痕跡をフィルムに刻み込めばオーライ。
そんな感じの撮影でした。

アガリもなかなかいい感じでモノになった気がします。
どんな写真か、まだお見せする事はできませんが、
近々発表する機会があるかも・・・!

その時にまたお知らせします〜(長文の挙げ句、じらして終わり)
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