吹雪手帖その90「2010年個展への道(11)」
Date : 2010/04/15 Thu

吹雪手帖その90
「2010年個展への道(11)」

さいきん、メールやギャラリーで
「吹雪さん、個展の用意、間に合うんですか!」と
アビィ日誌をご覧の皆様から、温かい励ましのお言葉(笑)を
いただくことが多くなりました。

ええ、間に合うと信じなければ、間に合いませんよね(汗)

というわけで・・・

20100414-1.jpg
写っている内容ごとにカテゴリ分けした
候補写真のサムネイルを設計図に当てはめて吟味したり・・・

プライベートの突発事項で時間がない中をやりくりして、
撮影のほうもなんとか終わりまして・・・

20100414-3.jpg
4月14日の夜にすべての素材のスキャンが終わりました!
結局、この個展に向けてトータルで64本撮りました。

スキャンのゴミ取りやレタッチはまだですが、
すべての写真に画像処理を施すのは時間的にムリなので
先にセレクトのほうを完璧に終わらせることにします。

20100414-2.jpg
写真のデータがすべて揃いましたので、
画面上でああでもないこうでもないとシュミレーション!
セレクトで残った写真のみに画像処理をして、
作業時間の短縮を図ります。

しかも実はいま、パソコン(Mac)の調子が悪くて、
フォトショップなどで重い処理をすると
ハードディスクが止まってフリーズしちゃうんです・・・(汗)
そのため、画像処理ができなくて、作業が先に進んでない、
ということも準備の遅れの原因なんですってば〜!!(力説)

アビィの事務にも使っているパソコンですし
どうやらハードウェアの不良みたいなので、ブッ潰れる前に・・・と、
新しいパソコンを注文して、無事に本日届いたのですが、
ただでさえ時間がないという中で
新しいパソコンを設定する時間がとれるのかという・・・(悶)

20100414-5.jpg
↑涙の36回払い

Macは比較的データ移行がラクなんですが、
PPC MacからIntel Macに変わるということで、
ソフトの不動作や設定の変更など、いろいろ不具合も予想され、
今までのようにスンナリとはいかない様子・・・
時間あんのかなぁ・・・

で、この切羽詰った進行スケジュールだというのに、
個展に向けてもうひとつ計画していることがありまして、
なんでこうもムチャなハードルを自分に科すのかと、
我ながら呆れてしまいます(笑)

この先、ほんとうにどうなってしまうのかっ!!
作者本人がいちばんハラハラしております!
次の次の次が僕の個展ですヨ〜!
あああ〜汗汗汗
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吹雪手帖その89「2010年個展への道(10)」
Date : 2010/04/11 Sun

吹雪手帖その89
「2010年個展への道(10)」

個展への道、最後の最期のこの時期に、
プライベートでイレギュラーなことがあって、
ちょっとばかり危機的状況になっております・・・(汗)

1994年の阪神競馬場・毎日杯で11-11-12-7の通過順から
怒涛の追い込みで2着になった名馬タイキブリザードのように
僕も頑張りたいと思います!
・・・できれば1着になりたいところですが(笑)

さて!まずはDMができましたよ〜

20100411-1.jpg
これが、印刷所から届いてスグの状態です。
A4サイズにA5サイズで2面割り付けています。
これを真ん中で断裁すると、
400部が800部になるというマジック!(笑)

しかも実は!A5サイズで800部作るよりも
こっちのほうが印刷代がはるかに安くなるという、
まさにダブルマジック!(笑)
A4サイズは他のサイズよりも需要が多いから
印刷代がディスカウントされてることが多いんですよね〜

でもそのかわり、断裁するという手間がかかります。

20100411-2.jpg
時間があればキンコーズで頼むんですが、
スケジュールがタイトすぎて、やむなくフブコーズ仕上げ(笑)
ディスクカッターでコツコツと涙ぐましく作業!(汗)

20100411-3.jpg
というわけで、できあがりました〜!
いまのところアビィにて絶賛配布中〜!

出来上がってみると、以前の記事で書いたDMカンプと全然違うという(汗)
おまけに豆腐とビールの写真もメインに使っていないという(笑)
いや、使おうかと思ったんですけどね、やめたんです。そのまますぎるので。
ほんとうに豆腐とビールの写真ばかりだと思われても困りますしね(笑)
ていうか、そう思ってないですよね!?(汗)
風呂の後は豆腐とビールなんだなとか、
そういう想像をして欲しいので土壇場でこの写真に差し替えたのです。

次に写真のセレクトと展示レイアウトをどうするか!?
セレクトが決まらないとレイアウトができないし、
レイアウトが固まってないと何枚選べばいいか決められない〜!

・・・セレクトとレイアウトの関係は、まさにニワトリとタマゴ!
どっちが先なの!?っていう感じなんですよね〜

でも、音楽製作の世界では
「曲先(きょくせん)」「詞先(しさき)」というコトバがあります。
曲を先に作ってそこに詞を当てはめるか、
先に詞を考えて曲をつけるのか、そうい作り方のことです。
やっぱ、どっちかからインスピレーションを引っ張ってこないとね〜

20100411-4.jpg
というわけで先に考えました!これがレイアウト図!
んんんー!ここからどうなるんでしょうか!

20100411-5.jpg
今回の撮影で消費したブローニーフィルムは
全部で61本!つまり撮影枚数976枚!(撮りすぎ、汗)
そこから粗セレクトした160枚をサムネイルにして
カテゴリー分けしつつ、配置を考えていきます・・・
あとは写真を出力して展示物に仕上げていくというプロセス・・・

しかし忙しさのあまり、セレクト&レイアウトが思うように運びません。
ちなみにこの原稿書いてるの、実は夜中の3時!(涙)
ここが踏ん張りどころ・・・うう、もう寝ていいですか(悶)
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吹雪手帖その88「2010年個展への道(9)」
Date : 2010/04/07 Wed

吹雪手帖その88
「2010年個展への道(9)」

5月2日の搬入日まで、えーと、、
搬入ってナンですか!?ってカンジで絶賛製作中の
吹雪大樹写真展「豆腐とビール」です!

DMもまだ出来上がってないし(今週末に印刷が上がります)
しかもなんとこの期に及んでまだ撮影を続けておりまして、
今年はスケジュールがなぜか切迫しております!

マジでそろそろヤバイですって、吹雪さん!

20100407-1.jpg
というわけで、ようやく昨日からセレクトを始めました(汗&汗)

20100407-2.jpg
まだ現像とかスキャンができてないフィルムもありますが
それも見越しての粗セレクト・・・現在160枚ほど・・・
100枚か80枚ぐらいまで絞り込みたいトコロです。

20100407-3.jpg
枚数が多いと画像処理がモー大変!
時間的にもヒジョーにシビア!
例年なら、とっくに作業が済んでる頃なのに〜ひいぃぃ・・・

現状でまだこんなカンジですから、
どんな風にプリントしてどんな並びで展示してとか、
そんなのは全くノープランという・・・あっはっは〜
いや〜ヤバい、ヤバい・・・

長年の経験で、なんとか期日までにうまく収める自信はありますが
こんなにバタバタするのは初めてです。

ホルガで日常を題材に写真を撮って・・・ということ自体は
例年やっている事と変わりはありませんが、
今年はその中でも自分なりに色々と新しい事に取り組んでいて、
それが上手くいったり、いかなかったり、
はたまた、上手く行き過ぎて欲が出て深入りしてみたり、
写真を撮る事を大いに楽しんでいたら、工程にしわ寄せが〜(笑)

まだどの写真もプリントにさえ出していませんが、
それでも、たった1枚だけですが、プリント済みの写真があります!

20100407-4.jpg
デカっ!(汗)

搬入まであと25日っ!
次の次の次の次の開催が僕の個展ですよ〜!
果たして準備が間に合うのか!
ドキドキしながら吹雪手帖・個展への道2010を、
あともうしばらくお楽しみくださいませ〜

でわっ!
吹雪手帖 > 2010年個展への道
吹雪手帖その87「2010年個展への道(8)」
Date : 2010/03/27 Sat

吹雪手帖その87
「2010年個展への道(8)」


吹雪大樹写真展「豆腐とビール」の進捗状況は、
そろそろ佳境に・・・と言いたい所ですが、なんとまだ撮影続行中!
未スキャンのフィルムも相変わらずたくさん・・・
銀行の残高もこれぐらい貯まったらいいのにな!ガハハ!

ふぅ。。。

これから個展を目指すみなさんの参考にして頂こうと、
ワタクシ吹雪大樹が毎年5月に開く個展への足取りを、
アビィ日誌で連載している「個展への道」ですが、
いつも、スキャンだ、印刷だ、ハレパネだ、設営だと、
技術面や段取りの事ばっかり繰り返して書いていたので、
今年は「考え方」のことに重点を置いて執筆しております。

さて、今回は・・・といっても
いまはひたすら撮影を続けているところなので
これといって新展開もないのですが、
では、なんでひたすら撮っているのか?というところを
僕が写真を撮る時の考え方も含めて、お話しをします。

子供の頃から映画好きで、お話しを考えるのが得意だった僕は、
高校生になると見よう見まねで8ミリフィルムで映画を作り始めました。
これが僕にとっての表現活動の始まりです。

その後、映画学校に進学して、演出と脚本を勉強し、
映像業界に就職したのですが・・・
その頃の専門学校って就職率アップが優先ですから、
今のように本人の希望で就職をさせてもらえない時代。
入った会社は映像制作会社といっても、スポーツ中継専門の会社で、
僕は生中継のカメラマンになってしまったので、さあ大変!
やりたかったドラマづくりの仕事とは真逆の分野なのです。

しかもその生中継の仕事がやたら忙しく、
仲間と予定を合わせて趣味で映画を作る事すらままならず、
集団芸術である映画製作の活動続行を断念しました。

そして今後、何の分野で表現活動をすれば良いかと悩んでいる時に、
かつて夢中になった8ミリ映画のようなビジュアルで撮影できる、
ホルガやロモといったトイカメラという写真の世界を知り、
「映画の代わりに写真を撮る」というスタイルになったのです。

ですので「何をどう写真に撮るか」ではなく、
「写真に撮った物をこうしたい」という目的があって始めたわけです。
そのへんが、ちょっと普通と違うポイントかもしれません。

ちなみに集団芸術である映画製作には多くのスタッフが係わります。
監督や脚本、撮影、照明はもちろんのこと、
小道具、大道具、メイクアップ、弁当係、録音といったことから、
キャストとしていろいろな俳優さんも呼ばなくてはなりません。
大勢が集まっていろいろな細かい作業を経て映画が完成するのです。

というわけで、僕が写真を始めた時はこういう状態でした。

監督・撮影=僕

当たり前ですがほかのスタッフもキャストもいません。
これでは、映画は作れません。そこで、こう考えました。

監督・撮影=僕
脚本=目の前の世界で起こる出来事
ロケ地=いま僕がいる場所
キャスト=そこいらにいる人

こんな感じで、僕は写真を撮るとき、
僕の眼に見える事のすべてのことを
なんらかのドラマの一部だと解釈して眺めています。

ですから、街角も自宅も空も海も、
全部、映画のセットということになって、
そこにいる人は全員俳優さんです。
家族も友人も知っている人も知らない人も、
何かのドラマの登場人物として撮ります。

ただ、撮影するために誰かがあらかじめ、
ロケ場所の作り込みやキャストをセットアップはしてくれません。

そこに赤い服を着た人が歩いている・・・
どこかのスタイリストのコーディネイトです。

壊れた自転車が放置されて雑草が絡みついている・・・
小道具さんと大道具さんが用意したんでしょう。

開いたカーテンの隙間からまぶしい朝日が射し込んでいる・・・
照明さんがそういうセッティングをしたのかな?

そんなふうに、僕の目に見える世の中の事象が
僕以外の映画のスタッフが用意したものだと思って眺めつつ、
そこから自分の撮影したいシーンを見つけたり探したりします。
ようするに、前後にストーリーを感じる瞬間の風景を狙うという事です。

また、自分からセットアップすることはほとんどありません。
もしもそうしてしまうなら、映画の代わりに写真をやっている意味が
なくなってしまうように感じています。

20100327-1.jpg

今回の連載で繰り返し書いている言葉ですが、
これが僕にとっての「日常で撮る」という意味なのです。
日常風景を日常風景と思って撮ってはいないわけです。

僕が作っているものは写真ですし、出来上がる物も写真です。
そこに写ったものは現実の世界に間違いなく存在しているものですが、
僕は現実を撮ろうとは思わずに撮っているのです。
撮れば、それは全部フィクションの一部になる、ということなのです。
(記念写真以外は、笑)

映像でドラマ製作をする時なら、当たり前の話しなのですが
素直に写真を撮っている人からすると、ちょっとヘンな感覚ですよね。
でも、実際の世の中の出来事も、いろんな人の行動がトリガーになって、
知らず知らずに演じられている群衆劇のような気がしませんか?

そういうつもりで僕の作品をご覧頂くと、
今までと違った面白さを多くの方に知ってもらえると思います。

20100327-2.jpg

これらのことは、写真の見方に慣れている方には
あらためて説明するまでもない要素だと思いますが、
写真をそういう風に見たり撮ったりしてもいいんだよ、と
多くの一般の方にも気づいてもらう事が、
写真が表現として理解されることの底上げになると感じます。

小難しい事をいろいろ書いてしまいましたが、カンタンに言うと、

・写真に撮ったら僕はウソにしてしまう
・前後にストーリーを感じる瞬間を逃さずに撮る

このシンプルな2つのルールを核にして、
「映画を作っているつもりで写真を撮る」ということを続けているわけです。

と、個展の準備で慌ただしい中なのですが、
来週、ちょっとした旅行に出る事になりました。
今まで、旅行の時にホルガで作品を撮るようなことを
あえて避けていたのですが、今回の個展は旅行の写真も展示します。

厳密に言うと、旅行の写真ではなくて、
旅行先という設定で眺めた旅行先を舞台にした日常の写真、ですね(笑)
ストーリーを感じさせてくれる風景に
いくつ出会って、いくつ気づいて、いくつ撮れるか、楽しみです。

20100327-3.jpg

写真を撮る事がますます面白くなってきました。
吹雪手帖 > 2010年個展への道
吹雪手帖その86「2010年個展への道(7)」
Date : 2010/03/18 Thu

吹雪手帖その86
「2010年個展への道(7)」

吹雪大樹写真展「豆腐とビール」の搬入は5月2日・・・
そう思うとまだまだ余裕がありそうですが
あと7週間とかって言われたら焦りますよね。
ええ、焦ってますとも(笑)

例年なら2月の終わりか3月の初め頃には撮影が終わってます。
しかし今回はまだ撮影が続いています(汗)

昨年の12月23日に撮影したあたりからが
自分の中で個展に向けてのスタートになって、
それ以降にホルガで撮影したフィルムは現在43本・・・

フィルムのストックはあと20本ほどあるので
これを撮り切ったら終わりにするか、まだやるのか、
あるいはそろそろ切り上げるのか・・・

けれど、僕の制作スタイルは「日常で撮る」ことですので、
はっきり言うと、いつになったらやめるとか、そういうことではなくて、
僕が生きている限りは常に撮り続けなければならないのです。

僕も含めて、「日常写真」に取り組んでいる人は
とても多いのではないかと思います。
むしろ、今や最もポピュラーなテーマではないでしょうか。

しかし「日常写真」という言葉そのままの積み重ねでは
「何を撮ればいいのか判らない」という迷路にやがて入り込み、
道を見失って写真の面白さを忘れてしまうことになるでしょう。

日常の積み重ねで撮った写真が、
人の心に残り、そして心を動かすには、
作者が、観る人に伝えたい想いや考えを
その写真の中にしっかりと含ませていること・・・
あるいは並べた写真全体でそれを物語ること・・・
とにかく気持ちを込めていることが大事だと思います。
(そこに込めた意味のすべてが言語に置き換えられなくてもいいから)

それがちゃんと備わってさえいれば、
国や文化や言語の違いを超えて、
人々に共感される作品になるはずです。

・・・大それたハナシになってしまいました(笑)

撮っている物は日常の風景ですが、
伝えたいことはその先にある・・・
まずはそこから考え方を変えていきましょう。

話しは変わりますが、美術館とかに行きますと、
100年も200年も前の絵画や陶器が展示されていて、
中には誰が何のために、どんな想いで作ったのか、
それすら不明になってしまった作品も多くあります。

しかし、ワケが判らないからといって捨てられもせず、
人間の一生の何倍もの時間、つまり、何世代もの人々が、
その作品を残すために受け継いでいって、いまに存在しているのです。

作者が生きている間は自身の言葉を使って
詳しい事を他人に伝えることができますが、
作者が死に、時代が変わり、観る人々の価値観も変わって、
そこに込めた本当の意味が失われてしまったとしても、
後世の人がそこに新しい魅力を見いだし、
再び輝き続ける作品は素晴らしいと思います。

写真は現在のスタイルが発明されてまだ100年少々。
印画紙の保存性にはいろいろな難しい問題があり、
特にカラー写真が美しさを保てるのはさほど長い時間ではなく、
語り継がれる芸術作品になりえるかどうか、といったところです。

しかし、何百年も前の絵画が、
何世代もの人の手を経て残されて行くように、
デジタルデータ化された写真が、その時代に合わせた記録メディアに
バックアップされ続けていれば、品質劣化のないまま
後世に残すことが可能だと思うのです。

昨日、僕がフィルムスキャンしたホルガの写真が
何十年、何百年後かの展覧会で、新しくプリントされて飾られる・・・
それは僕の家のベランダから見える風景だったり、
朝日が射し込むレースのカーテンの影だったり・・・
それが何を意味するのか、その時代の人にはもはや不明でも、
何かの想いを込めて撮った写真であることさえが伝われば、
僕という存在がすでに死滅していても、僕は生き続けていることになる。

そういう作品を僕はつくっていきたいのです。
僕自身の日常の中から、そう感じてもらえる物を
ずっと探し出し続けていたいのです。

さっきよりもさらに大それたハナシになってすみません(笑)
が、そういうことなんだと思うんです。

20100318.jpg

1枚1枚、今日も明日もあさっても、大切に撮り続けたいですね。
吹雪手帖 > 2010年個展への道