作家列伝2009(その4)イルちゃんさん
Date : 2009/12/18 Fri

「ギャラリー・アビィ作家列伝2009」その4

○イルちゃんさん
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いつも群馬県から企画展を賑わせてくれるイルちゃんさんは、
つい先日、2回目の個展「森の中へ」の開催を終えたばかり!
考えに考え、練りに練られた、堂々たる展示でしたが、
中1週空けて挑む3回目のオールスターズ戦です!

- 個展開催お疲れさまでした!今年の総括と来年の抱負を!

今年は個展に向けて「森」と決めて撮り続けました。
決まったテーマで集中して作品をまとめあげたのも初めてで、
とにかく充実した1年間でした!
個展のことと平行して、いろいろやりかけていることもあり、
(コピアートペーパーやコピーフィルムを用いる技法など)
そういったことも来年に向けてもっと詰めて取り組んでいきたいです。
思い付く限りの「やったことのないこと」を試したいですね。
たしかに古い写真で未発表のものもたくさんあるんですが、
昔のものを切り売りしてみせるより、
自分が今の感覚で撮った新しいものをどんどん見せていきたいです。


- 個展を終えてますます勢いづく感じがいいですね!
 では、今期の自信作を1つ挙げて下さい

トイカメラ写真月間の作品です。
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「五月の風、さわやかに」

個展作品に関する撮影面のことや、展示物の仕上げ方について、
いろいろな点で実験台も兼ねてつくった作品です。
この展示の反響をもとにその後のことを決めました。


毎回はるばる群馬県から参加いただいているイルちゃんさん。
通算の参加回数はすでに30回以上というから
その並々ならぬ熱意にはただただ脱帽です。
2度の個展を経て、これからますます力量アップが楽しみです。

イルちゃんさんの今後の作品に皆さんもご期待ください!
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作家列伝2009(その3)井上正詞さん
Date : 2009/12/17 Thu

「ギャラリー・アビィ作家列伝2009」その3

○井上正詞さん

井上さんは2008年の「ソラリストの詩3」から
アビィ企画展に参加頂いています。
当初は写真だけの出展でしたが途中から絵も描くようになり、
絵と写真を対比させたシリーズが好評です。
皆さんにもすっかりお馴染みの作家さんですね。

- まずは簡単なプロフィールを

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井上正詞です。京都の生まれ育ちです。41歳になります。

- 井上さんの作品の起源をお伺いしたいと思います。

いろいろ紆余曲折の果てに・・・なんですが、
子供の頃からちょこちょこと絵を描くのが好きでした。
それも、船とか飛行機とか電車の運転席の絵ばかり(笑)
高校生の頃はワンダーフォーゲル部に所属して
登山に明け暮れていた時期もありました。
20代後半から30代にかけては絵画教室で油絵を描いていて、
それはまあ3年ほどでやめてしまったんですけどね。


- そこからどういうキカッケで写真を?

屋久島への旅行(縄文杉への登山)で
APSのカメラを持って行ったのが最初です。
その時はピンボケばかりで大失敗だったんですが、
それ以降は登山のとき、記録用にデジカメで写真を撮るという感じで。
2006年に富士山のご来光を撮影できたのが嬉しくて、
友人達にその写真を見せると評判もなかなか良く、
もっといろんな人に見て欲しい!と思うようになり
写真の展示をできるギャラリーを探し始めました。


- 地元の京都にもいろいろギャラリーはありますが?

京都は個展中心のギャラリーが多いし、
やり方も判らないのでナカナカ・・・
大阪ならもっと気軽にできるところがないかと探していると、
あるギャラリーでアビィさんのことを教えてもらって、
「ソラリストの詩3」にその写真を展示しました。


- たしかに初期の作品は山や森をモチーフにしたものが多かったですね。
 そして今や井上さんの十八番となった
 「絵と写真の対比」シリーズが発表されるわけですが・・・
 一度やめたはずの「絵」に回帰した理由というのは?

「ナツいろ3」の時に、20代の頃に自分が描いたヒマワリの絵を
なんとなく自宅のベランダに置いて、それを撮った写真を展示したんです。
自分は子供の頃から好きでずっと絵を描いてたけど、
ちゃんと勉強してみるとそれほど才能もないと感じてやめちゃったんですが
なんだかその、写真に撮ると自分の絵が意外といい感じに見えて(笑)


- そして「shuffle展vol.1」に繋がるんですね、

そうなんです。自分の撮った写真を元にして、
想像を膨らませて絵を描いて対比させたら面白いかな〜と。
写真と絵で展示する場合って、別々の人が作る事が多いじゃないですか。
僕はそれが両方できる。ならばコレだ!って感じです。
発表に際しては期待も不安もイッパイでしたが、
蓋を開ければおおむね好評で、安心しました。


- 今後も絵と写真のスタイルで続けて欲しいですね。

個展をするなら、絵の作品、写真の作品、そして対比シリーズ、
この3本柱でやりたいと考えていますよ!


- では今期の自信作を1つ挙げて下さい

やはり自分にとってターニングポイントになった
「shuffle展vol.1」の作品ですね。

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人間はその人生の中でいろいろなことを学び、行動し、経験します。
それがいちどは挫折した事であっても、その後の取り組み方によっては、
自分の人生をより豊かにするエネルギーへ変える事も出来ます。

井上さんの作品はまさにそんなカンジ。
いろいろな経験や知識・技術の裏付けがあるからこそ、
いっけんハチャメチャに思える独特の世界観に必然性が生まれ、
作品になんともいえない説得力が宿るのだと思います。

いまいちばん個展に近い作家さんかもしれません!
井上さんの今後の作品に皆さんもご期待ください!
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作家列伝2009(その2)kanaho*さん
Date : 2009/12/17 Thu

「ギャラリー・アビィ作家列伝2009」その2

○kanaho*さん

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今年9月に「優しい写真」で個展デビューしたkanaho*さんは
企画展のほうにも今期11回参加の大活躍!
去年と今年では、発表した写真に明らかな違いと成長を感じられます。

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kanaho*写真展「優しい写真」

- 個展を終えてまだ間もない時期ですが、いかがでしたか?

個展をする前と後で、自分の中の意識がハッキリ変わりました。
写真を選ぶのも、観た人にどう伝わるかも、以前は強引なところがありました。
自分の考えの中だけで完結してしまっていたというか。
個展をするにあたって膨大な写真から展示写真をセレクトする時に
そういったことの大切さを感じました。


- 2回目のオールスター出場となりますが、今年の総括と来年の抱負を!

個展を開催した事も今年の大きな収穫でしたが、
デジタル一眼レフを購入して撮り始めたことが
私にとって一番の変化になりました。
もう「革命」が起こったっていうレベルです。
しばらくはデジイチでいろいろ試してみたいですね。
個展の写真はピントの緩い風景がテーマの1つで、
それはホルガを用いたことによる効果でしたが、
自分の撮る写真の個性っていうのはなんだろう、っていうのを考えて
そこから軸になるコンセプトを抽出したものを具体化していくために
今後はカメラを問わず「自分らしい写真」を追求していきたいです。
写真を見れば「これはkanaho*が撮った写真だ」って判ってもらえるような。


- 今期の自信作を1つ挙げて下さい

「さくらイロ4」の作品です。
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「あしもとの春」

昨年の暮れあたりからメキメキと写真のウデを上げたkanaho*さん。
ご本人もおっしゃるように、デジタル一眼レフを使い始めてから
自分の中にあるビジュアルをより明確にカタチにする技量を
身につけられたように僕も感じます。

kanaho*サンの今後の作品に皆さんもご期待ください!
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作家列伝2009(その1)伸之助さん
Date : 2009/12/17 Thu

「ギャラリー・アビィ作家列伝2009」その1

さあ今年も師走のシーズンとなりました!
年末恒例!オールスターズ戦3もまもなく開催となります。
そして今日から例年好評の作家列伝のスタートです!

毎日2〜4名の作家さんのインタビューを掲載します。
お一人ずつ記事を分けてアップしますので
読み残しに注意しつつお楽しみくださいませ!

このインタビューではオールスター作家の皆さんのプロフィールや
意外な側面に迫ってみたいと思いますので
最後までお付き合いのほど、よろしくお願い致します〜!


○伸之助さん

作家列伝2009のトップバッターは
今年の企画展参加回数ナンバー1の伸之助さんです。

実は伸之助さんとは僕が写真をはじめた頃から
かれこれ10年近くのお付き合いになります。

途中、何年かお会いしていない時期もありましたが
昨年の「夕暮れイロ」で久々の再会!
そこから怒濤の12回出展となりました。

- まずは簡単なプロフィールをお願いします。

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伸之助です。大阪生まれの大阪育ち。41歳です。

- 写真歴は?

大学3回生の途中から写真部に入ったのが最初です。
もとは軽音部でドラムをしていたんですが、なんか違うな〜と。
たまたま先輩に連れて行ってもらった写真部の暗室で
印画紙に写真が浮かぶ様子を見て「これだ!」と感動(笑)
それから20年ほどやっています。


- アビィの企画展に参加したキカッケは?

一時期、ラジコン模型に夢中になってしまい、
写真の展示をほとんどしていないころがあったのですが、
友人の誘いでナダールのモノクロ普及委員会に参加して、
吹雪さんがアビィをやっているのを知り、出展してみました。


- 今年は初個展をナダールで開催なさいましたね。赤外線写真の展示でした。

ナダールがオープンした頃(2000年)によく通っていて、
オーナーの林さんといつか個展をする約束をしていたんです。
吹雪さんと知り合ったのもちょうどその頃ですね。
自分が写真から離れていた時期もあり中断していましたが、
その約束をついに果たせたという感じです。
個展をするなら、自分が過去にシリーズで撮っていた
赤外線写真しかないだろうということで。


- 最近の伸之助さんといえばたしかに「赤外線写真」という感じです。

赤外線撮影で得られる効果が好きなんです。
森が白く写ったり、浮世離れした感じがなんとも言えなくて。
特殊なジャンルなので取り組んでいる人が少ないから、
常に新しい撮影モチーフを開拓している感じも楽しいです。


- 赤外線フィルムは現在入手困難なのでお困りでは?

2、3年前から、赤外線撮影用に改造したデジカメを使っています。
従来なら、現像しなければ判らなかった赤外線のビジュアルも、
コンデジなら液晶画面で、デジイチだったらライブビューで、
その場で効果を確認しながら撮影できるので便利です。


- 今期の自信作を1つ挙げて下さい

赤外線写真なら「手にとる写真展3」の作品ですね。
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「鎮守の森」

この時は紙質にこだわっていろいろ考えました。
ナダールでの個展のちょっと前の時期だったので、
どんな感想があるかテストも兼ねた感じでしたが
反響がとても多くて、自信がつきました。

普通のカメラでの写真なら「とってもピンボケ2」の作品ですね。

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「地上の星」

赤外線写真のシリーズで様々なビジュアルを見せてくれる伸之助さん。
ただ残念なことに赤外線写真というのは
「盗撮」というイメージがつきまとう言葉でもあるので
そういった偏見を吹き飛ばす作品を撮り続けたいとおっしゃっています。

伸之助さんの今後の作品に皆さんもご期待ください!
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