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廃れゆく風景のなかで
Date : 2012/07/31 Tue

まずは前開催・ムカウラヒウロコ写真展「うたかた」が
日曜日で無事に終了いたしました。
作者の初個展にたくさんのご来場をいただき
まことにありがとうございました。

作者の日常を中心に、2年間ほどの間で撮られた20枚は
植物や水辺や光と影といったシンプルな被写体で、
比較的、季節感のハッキリした写真ですが、
単純に春夏秋冬と時系列に並んでいるのではなく、
想い出の中を行ったりきたりしているような
ジャンプ感の強い並べ方が独特でした。

時間の流れを止めることはできないけれど、
思い出す事はできる。。
僕はこの20枚を見て、そんなことを考えていました。

作者がこの世界と向き合って考えることのちょっとした「暗さ」と
彩度を落とした透明感のあるプリントのトーンが合わさって
うたかたの泡のように消える日々の儚さを
静かに感じさせてくれたと思います。

また一人、今後の楽しみな作家さんが増えました!
みなさんもムカウラさんのこれからの作品にぜひご期待ください!


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さて本日からは「廃景●9」が始まります。
毎年この時期恒例、伝統の企画展も9回目!
今年は10名の作品が集まりました!

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ストレートな廃墟写真から、廃墟を題材にしているもの、
そして廃墟ではないものまで、様々な「廃れゆく風景」が並びます。

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滅んで消えていくしかない廃墟世界の中で、
私達は何を見て、何を考えることができるのでしょうか。

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日曜日までの開催です。みなさまのご来場をお待ちしております。
お見逃しなく〜!!
展覧会のこと
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