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目に見えない光を捉える
Date : 2010/05/11 Tue

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本日から伸之助写真展「常世の国の世界」が始まります。
アビィ企画展でおなじみの伸之助さんの個展です。

伸之助さんがアビィ企画展で出展している作品は
みなさんもすでに何度か間違いなくご覧頂いているはず!
モノクロ写真のようで実はちょっとなんだかおかしいアノ写真・・・
実は「赤外線写真」という珍しいジャンルの作品なんです。

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コタツの赤外線ランプが赤いのは、
たんに暖かそうな色をつけているだけで
本当は、赤外線は「目に見えない光」なのです。

電波やX線というのも光の一種なのですが、
人間の眼で感じることのできる「可視光線」の範囲外なので見えません。
今回のキーワードである「赤外線」も
この可視光線から少し外れた、人間には認識できない光です。

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空が青かったり、植物が緑色だったりするのは
可視光線の反射を人間の眼が感知した時の結果であって、
赤外線に反応するように作られたフィルムやデジタルカメラで撮影すると、
普段見慣れているはずのこの世界が
まったく違う濃淡で彩られていることを発見するのです。

そんな、赤外線で捉えた「知っているはずなのに知らない世界」を
日本古来の言い伝えに登場する理想郷「常世の国」に見立てて、
19枚のプリントで不思議の世界にいざないます。

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人間の視覚がいかに不確定なものであるのか!?
私たちが見ている世界は、いったい何が本当なのか!?
思わず驚かずにはいられない、不思議な写真世界をお楽しみに!

日曜日までの開催となっております。
みなさまのお越しをお待ちしております!

なお、5月15日(土)夜7時から
個展記念パーティーを開催しますので、
作者を交えて、いろいろなお話を伺ってみてください!
予約不要・会費不要・飲み物&食べ物は持ち寄り制です。
どなた様でもお気軽にご参加ください〜!
展覧会のこと
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