作家列伝2009(その17)寺山尚和さん

「ギャラリー・アビィ作家列伝2009」その17
○寺山尚和さん
2005年からホルガ会のことでお付き合いのある寺山さん。
毎年夏のホルガエキスポやホルガジャンボリーで
印象的な作品を発表頂いています。
– まずは簡単なプロフィールを

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寺山尚和です。33歳です。
名古屋生まれの名古屋育ち。今は山梨で働いています。

– いつも技術的裏付けの高い作品だと思うのですが
 写真歴はいつぐらいからですか?
2004年に転勤で山梨に引っ越してきて、
せっかく自然豊かな土地に来たんだから
写真でも撮ってみようと思ってカメラを探していたときに
偶然HOLGAを知ったのが始まりで、そこから始まるカメラ沼…(笑)

– そうなんですか。短い期間でずいぶん詳しくなられたんですね~!
 展示デビューはホルガエキスポからですが、これは関東でも展示があります。
 しかし大阪だけでしか展示が見てもらえないアビィに
 はるばる山梨県から出展というのはどんな心境で?
そうなんです。ホルガエキスポは2005年から毎年だしてましたが、
展示物の作り方とか寸法にいろいろと規定があるじゃないですか。
大勢で展示するから、仕様を決めるのは仕方のない事なんですが、
もっと自由にいろいろな表現をしてみたいと思っていて、
2007年にホルガジャンボリーができた時に
「これだ!」と思って参加しました。

– アビィは郵送で搬入搬出ができるので
 遠方から出展していただく作家さんが多いですが、
 寺山さんの場合はそれにプラスして
 実際に大阪までお越しいただいて、他の作家さんとの交流も持つという、
 その姿勢がとても真摯で熱心で素晴らしいと感じます!
 今年は撮影合宿にも参加頂いて、
 いろいろなカメラを見せてもらいました(笑)
HOLGAは始まりにして終着点のカメラという感じで、よく連れ出します。
二眼、ワイドピンホール、135、気がつくと増殖していました。
サブカメラにはデジイチのPENTAX K200Dも使います。
合宿のときはペンタックス645とか弁当箱みたいな蛇腹のポラも(笑)

– 寺山さんの写真と言えば、仕事でよく訪れるベトナムの風景というのが
 以前の印象でしたが、最近はいろいろと撮られていますね。
空の青、木々の緑をこってりとした感じで切り取るのが好きです。
仕事でベトナム出張に頻繁にいっていた2007年頃はHOLGAにポジが基本でした。
最近は近くの精進湖まで富士山を撮りに行くことが多いです。

- 今期の自信作を1つ挙げて下さい
ビバビバビバビバビバ☆撮影合宿展に出した、えせポートレイトですね。

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「ひと夏の思ひ出」
これは声をかけて撮らせてもらったものではないのですが、
来年は人物も積極的に撮っていきたいです。

いつも物静かな好青年といった印象の寺山さん。
アビィやホルガのみならず、東京のギャラリーにも出展し、
西へ東へ、地理的な距離を感じさせないフットワークの軽さで
展示への熱意をひしひしと伝わってくる作家さんです。
寺山さんの今後の作品に皆さんもご期待ください!