心に映す小さな光

まずは前開催「黒白冩眞展覧会●14」が日曜日で無事に終了いたしました。ご来場頂いた皆様、まことにありがとうございます。

制作手法は自由という実にアビィらしいノリのこの企画ですが、手法を問わないことにより、いまモノクロ写真の手法は何が主流なのか?という傾向が見えてくるといった側面もあります。

フィルム製作が年々減り、デジタルはカラー印画紙へのモノクロ調プリントに人気がありましたが、今年はデジタル・銀塩が半分ずつ。暗室手焼きとインクジェット出力にイキオイがありました。暗室技術の知識共有とインクジェットプリントのノウハウが浸透した結果ではないかと思います。

しかしいずれにせよ、銀塩でもデジタルでもモノクロ制作の手法には果てしない探究の道があります。いま自分が出来ることだけで満足せず、本当はどこまで追究できるのか、他者の作品を視て知ることも大切ですね!また来年の開催に向けて、それぞれのさらなる研鑽を楽しみにしています!

さて本日から幻灯個展「手のひらで、そっと光る。」が始まります。アビィでの個展は9年ぶりとなる幻灯(河井奈央)さんの作品が登場です。

写真から始まった幻灯さんの表現活動は、いまは「言葉と写真」にまつわる表現活動へと移り変わり、昨年夏から本格的に「幻灯」として作品発表をしています。

今回は短い言葉や写真を透明樹脂に封じ込めた作品が、小さくそして強く、ギャラリーの壁の中で、波打ちながら散らばりながら、光を放っています。

この光がみなさんの心にどんな世界の姿を投影するのでしょうか?作品販売もお求めやすい価格となっております。久々のクラフト系展示ですので、お見逃しなく!

作者在廊:5日間全日の予定・在廊時間はアビィ公式ツイッターをご覧ください。