作家列伝2011(その23&その24)

ギャラリー・アビィ作家列伝2011(その23&その24)
(その23)岩城貴哉さん(今期11回出展)
(その24)岩城涼子さん(今期10回出展)
岩城さんはご夫婦で写真表現を探究しておられ、
ほぼ毎回ご夫婦揃って出展頂いてます。
同じところを撮っていても、視点の違うところが
写真の面白さを改めて感じます。
身近なところにライバルがいる、そんな感じかもしれません。
ということでこのインタビューは
3者対談形式でお送りします!

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F:いつもご夫婦揃っての出展ありがとうございます!
  写真歴に関してはお二人とも一緒に始められたんですか?
岩城貴哉さん(以下、T):今みたいな感じで写真をやり始めたのは
  同時期かもしれないですが
  僕自身は20代の時に2年間だけ写真をやってて・・・

F:そうですね、そんな話しをお伺いした気も。なぜ2年間だけ?
T:もともとマリンスポーツをしていたんですが、ケガをしてしまって。
  で、何もすることがないので、絵でも書いてみようかと油絵セットを・・
  そしたら絵なんて全然書けなくて、で、写真を撮り始めたんです。

F:ライカ持ってますよね!昔買ったっていうのはそういうことですか~
T:そうなんです。よくいく写真屋さんのグループに所属してたんですが
  プロカメラマンを招いての講評会でボロクソにけなされて・・・やめちゃった。

F:ライカ買ったのにもったいない(笑)
T:その頃からケガの具合も良くなって、またマリンスポーツに戻っちゃって(笑)
F:それが復活するのはどういったキカッケで?
T:3年前、新婚旅行の時に、ネットからアルバムを作れるのを知ってですね・・・
  10数年ぶりだから写真の世界がすっかり変わってて(笑)
  そのためにデジタル一眼レフを購入しまして・・・

F:涼子さんのほうはいつ頃から?
岩城涼子さん(以下、R):新婚旅行の時に夫から
  デジタル一眼レフを与えられたのが最初です。
  それまでは写真とか、ぜんぜんやってなかったです。

F:アビィに来てもらい出したキッカケは?
T:ナダールさんのフォトリコというサークルに入っていて、
  そこで知り合った人たちから教えてもらいました。
  たしか夏か秋の始め頃でしたね~

R:去年のアビィは秋が個展ラッシュで公募展がなくて、
  で、プチ・アビィの2回目「川と河」展で初めて展示しました。

F:最初はプチ・アビィで何度もご参加いただきましたよね!
  そして今年のソラリストで念願の室内デビュー(笑)
  デジカメで始めた写真活動、今はどうですか?
R:展示し始めて最初の頃はデジイチの写真も出してましたが
  私自身は1年ぐらい前からフィルム中心です。
  ペンタックスSP、SP2、ローライ35(借り物、笑)を使います。 
  ローライ35はカメラも小さくて、人に近づけるから面白いです。

T:僕も今はフィルムメインになりましたね。
  昔買ったライカM4Pです(笑)

F:ご夫婦で撮りに行くことが多いと思いますが
  
T:そうですね、僕はなんでも撮りますが散歩的なスナップ写真ですね。
R:私もそうですね。電車ですぐ行けるような場所にフラッと出掛けて
  そこで散歩しながらスナップ、みたいな感じです。

F:同じ企画展に揃って参加頂いてますから、
  写真のセレクトとか被らないように相談とかも?
T:毎回ではありませんが、相談はよくしますね。
  僕は組み写真をつくるのが楽しくて好きです。
  同じ時で集めてみたり、いろいろな場所の物を組み合わせたり。

R:撮る時にいま募集中の企画展テーマを意識して撮ったりしてますよ(笑)
F:1年間で10回以上も参加頂いていて、似通った作品になるどころか
  ハッキリとした違いが表れているのが面白いなぁと思います。
  それでは今年の出展作品からお気に入りを1つ!
T:「まちフォト●2」の作品です。

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「商店街」
商店街の入り口に、自転車の子供たちが
吸い込まれるように走ってる感じが好きです。

R:私は「ソラリストの詩●6」の作品です。

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「風が生まれる」
室内で初めて展示できた作品なので・・・

  
・・・・
写真を撮ることに興味がわいて
そして人の写真を見て、自分の写真も人に見せ、
そういった繰り返しで広がっていく輪の中で
しっかりと自分の力を蓄え、発揮していく。
楽しみながら、キッチリと丁寧に活動していく様子が
いつ見ても素敵だな~と思うお二人です!
それでは、岩城貴哉さん、岩城涼子さんの出展作品にご期待ください!