作家列伝2011(その21)

ギャラリー・アビィ作家列伝2011(その21)
○かるしーさん(今期4回出展)
今年のさくらイロ展がアビィ初参加のかるしーさん。
朗らかなご本人のキャラクターとは裏腹に?
ちょっと暗い雰囲気を醸し出す世界が独特です。
ーまずは自己紹介をお願いします

cielsea1.jpg
かるしーです。兵庫県の生まれ育ちの33歳です。
ー写真歴は?
フィルムの一眼レフ自体はけっこう前に買ったのがあって、
一番最初のEOS Kissから始めて、ニコンFMを中古で買って。
でもそれは普段の行事ごとの記録用で撮ってただけで、
10年間ほぼ使ってないも同然のような感じでしたが、
オリンパスのPEN EP-2が出た時に一目惚れしまして!

ーひと目惚れですか(笑)
これしかない!!って感じで即買いしました。
昔のフィルム一眼レフは、ワケも判らず使っていた状態なので
メリケン画廊さんの波止場写真教室に通い、基礎を学びました。
それが1年8ヶ月前、といったところでしょうか。
展示は教室の発表会的なことをメリケン画廊さんで何度かしました。

ー外部のギャラリーで展示し始めたキッカケは?
大阪の南船場にいろいろ写真のギャラリーがあるよと友人に教えられて
公募展というのがあるのを知り、やってみたくなったんです。
Acruさんの「モノカタル展」とアビィさんの「さくらイロ●5」、
ほぼ同時期に2つの展示に参加してみました。

ー教室での展示と違って、アウェイの不安はありませんでしたか?
ホーム(教室)の展示だと、顔を見知った者同士になるので
ある程度、意見が似通ったりすることもありますが
外部の展示は全然知らない人から違った価値観の意見があって
とても面白いと感じました!

ーまさにその通りですね!知らない人にもらった感想から
 なにか新しい発見があるのは良いことです!
 では、よく使うカメラは?
ひと目惚れのEP-2と、ローライコード、それからホルガ。
写真活動のキッカケになったEP-2は
いま、ホルガレンズ専用って感じになってます。
いわゆるデジタルホルガになっちゃいました。
EP-2用にけっこういいレンズも買ったんですけど、
どうも写りとしてはホルガレンズのほうが好みで(笑)

ーかるしーさんのデジタルホルガ作品は
 なかなか独特の雰囲気で面白いですよね。
 普通はいろいろレタッチしたくなるところですが
 素のままサラッと出してきてて、意外にそれらしい感じ。
そうですね、デジタルホルガに関してはレタッチなしでやってます。
撮影モードだけ1:1にして・・・
でもそれをするとBCエフェクターが無意味になるんですが
ほんのちょっとだけ、雰囲気が残ると思うんです。

ー好きな撮影モチーフやスタイルは?
スナップ写真中心ですね。
風景と花を撮るのが特に好きです。
自分の理想としては、見ていてずっと飽きない作品というか、
一目見てすごいインパクトがあるわけではないけれど
気がついたら繰り返し見てしまうような、
そういうものを作っていきたいです。

ー何か今までにも表現活動の経験が?
中学生の頃に吹奏楽をしていて、
それと、詩はずっと書いています。
詩は何から何まで全部書かずに
少しだけ文字にして判らせるというか、
そういう感じが写真に通ずるものがあると思います。

ーそれでは今年の出展作品からお気に入りを1つ!
「トイカメラ写真月間2011:セッション」の作品です。

cielsea2.jpg
「何時かの何所」
・・・・
色を暗くしただけではたんに暗いトーンの写真です。
仄暗い中に見える風景・・・
かるしーさんの作品はそんな雰囲気。
たんに暗くしただけでは表せない何かが浮かび上がっています!
それでは、かるしーさんの出展作品にご期待ください!