吹雪手帖その149/2019年個展への道−4

10年続けると宣言してスタートした新シリーズ「イーラ/ERA」の第1回「reel-1」が先日無事に終わりました。史上最大の超大型連休でお忙しいなか、多くの方にご覧いただき沢山の意見や感想を頂戴して、猛烈な手応えを感じた5日間でした。

伝わり方を一点に絞り込んで作ることはあまりやらないので、他者への伝わり方はいろいろあるほうが僕としては面白く、伝わった結果として得られた思いがけない言葉や観点が集積されることで、薄っぺらい写真に作品としてのチカラや時間を超えるエネルギーが宿っていくのだと思っています。

ここから4ヶ月〜半年スパンで写真を纏め10年間続けるのですから、今後20回以上イーラを展示をすることになるはずです。それは自分自身の環境の変化も取り入れながら小刻みに作り続け最終的に大物量の作品に仕立てるということであり、10年掛けて1つのものを作るのとは、また違った取り組みになるはずです。

すでにアチコチで何度も書きましたがイーラとは英語で「時代」という意味です。10年続ける作品に時代というシンプルかつ大きなテーマを持ってきました。しかし時代と言っても、今の社会問題や大きな出来事を扱うつもりはありません。そういったことは様々な方法で沢山の人が残してくれるから、時間を超えて否が応でも残っていくことでしょう。

この世界の片隅でポツンと制作を続ける「僕」という凡人の「時代」を残せるのは僕だけです。だから僕だけに出来ることをします。でもそれは味噌汁の味見のようなもので、同じ時間を生きた個々の人の時代にも相通ずるものがきっとあるはずなんです。

(次回予告)
イーラ/ERA reel-2
大阪帝塚山・ギャラリーライムライトにて
2019.9.22〜9.28(9.25休廊)

僕は、残さなくたってよいものでも残してくれるのが、写真という仕組みの良い所だと信じています。

では、また!

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