GAW展パート7に行ってきました!

おととい、昨日と、臨時休廊期間を利用しまして、
兵庫県西脇市にて開催されているアートイベントの
「GAW展パート7」を観に行ってきました~
GAWとは「ゴールデン街アートウェーブ」の略で、
新宿ゴールデン街のいろいろなバー店内や路地において
作品展示やパフォーマンスを行うイベントとして
1999年に始まったそうです。
GAW展のホームページ
以降、国内海外のいろいろな都市で開催され、
7回目の今回は、画家の横尾忠則氏が生まれ育った兵庫県西脇市で
7月25日から8月28日まで開催されます。
GAW展パート7の詳細ブログ
市街地各所の空き店舗や空き家の内部、
商店の外壁やシャッター、商店の内部などに
写真を中心とした、インスタレーションや絵画、彫刻、書道など、
いろいろな作家さんの作品が展示されていて、
地図をみながらそれらを訪ね歩くという趣向。
僕自身はGAW展のことは全然知らなかったのですが、
(というか、西脇市も知らなかった)
先週金曜日にTwitterでそのことを知って興味を持ち、
ちょうどアビィの臨時休廊期間と重なっていたので
急遽、西脇市行きを決めまして、
1泊2日のショート・トリップとなりました。
出発は7月26日月曜日。
JR大阪駅から高速バスにて1時間30分ほどで着きます。
今回はじっくり2日間かけて見学しようという事で、
高速バスの西脇停留所の真上にある
西脇ロイヤルホテルに宿泊しました。
バスで着いたらすぐホテルということでたいへん便利ですし、
展示のある市街地のど真ん中ですので
遠征される方はこちらを利用なさるとラクチンそうですね。
ホテルのロビーで配布されている公式マップを手に、いざ出陣!
具体的な展示風景を載せると、これから訪れる人の楽しみが減りますので
チョコっとだけお見せしたいと思います~

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空き店舗の展示会場。こんな感じでひっそりと来場者を待っています。
中はそれなりに廃墟廃屋の雰囲気で、
そこに佇む作品には、おのずと哀愁が漂っていたり・・・

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夏の雑草が生い茂る工場跡地なんかにも展示してあったり、

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創業昭和32年。この地で50年続く「喫茶ルポ」では
あの森山大道氏の展示が見られます。
リアル昭和なお店の内装と森山氏の作品が絶妙にマッチ。
マスターは84歳には見えないお元気な人で、
おいしいコーヒーをいただきました。

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こちらは僕の大好きな写真家・尾仲浩二さんが展示している服屋さん。
ショーウインドウに、なるほど~という感じでマッチしていました。
市街地での移動距離は徒歩だとけっこうタイヘンです!
マップと実際の距離感が最初はなかなか掴めず苦労しました。
しかも夏の暑い真っ盛りですので、水分補給を忘れずに~!
でも、飲み物の自動販売機をあまり見かけなかったので、
自販機を見つける度に水かお茶を買っておくぐらいがベストです。
冷却シートやスプレーなどの熱中症対策グッズは
ドラッグストアやディスカウントストアで現地調達も可能です。
晩ご飯はホテルのディナーバイキングにも心惹かれたのですが、
やはりここはひとつ、地元のラーメン屋さんで!

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壁紙がデビッド・リンチ風ですね(笑)

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ちょっと甘みのあるスープで、おいしかったです!
お店の方や気さくな地元のオッチャンといろいろ雑談したりして
こういうのがぷらっと出掛ける旅の面白さだな~と思ったり。
1日目で回れたのは19カ所!全部で50カ所近くあります。
2日目はフル稼働(当社比)で歩きまくります!
マップ片手に歩いていると、すぐそこだよ~とか、
ご近所の方が教えて下さったりして、いろいろ親切にしていただきました。
お会いしたすべてのみなさま、ありがとうございます~

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空き店舗や空き家にひっそりと作品が飾られている感じ、
工場跡地をダイナミックに使った展示、
現役の店舗でその場所の雰囲気に馴染んだ展示、
いろいろな作品を観る事ができます。
(展示は少なくとも午前11時から夕方5時までは開いていました)
ギャラリーや美術館のように設備の整った、
作品を鑑賞するためのスペースで展示するばかりでなく、
こういう「ノイズ成分」の多い場所での展示というのも
作者の力量が問われますが、面白いものだと感じました。
やはり展示をするうえで大事な事は、
たんにその空間が広いとか狭いとかだけではなく、
「その場所から自分の作品で何を引き出すか?」ということですね。
そういう点で僕自身もすごく勉強になりました。
写真作品が全体でかなりの割合を占めているのも
こういうイベントではちょっと珍しいので嬉しいです。
それに、西脇のちょっと古ぼけた街並にもおおいにそそられて、
ホルガで11本も撮ってしまいましたよ(笑)
お金も体力もかなり底にきていた状態でしたが、
暑い中の強行軍を頑張っただけの甲斐がありました。

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今回の旅のお供のマップたち。
公式サイトでPDFをダウンロードしたり、
市街地のGAW展本部やホテルロビー、商店でも配布されています。
注意点としては、自販機の事も書きましたが、
飲食店のある場所が分散していて、
食事のタイミングが難しいと思います。
「西脇まちんなか」イラストマップで
飲食店の場所と移動時間を考えて、無理のないように巡回して下さい。
お店が昼休みだったり定休日のこともあるので、
本部でもらえる飲食店ガイドブックが役に立ちます。
あと、大阪でこのイベントのことを知っている人があまりいなさそう。
たまたまアビィの周辺が知らないだけなのかもしれませんが、
バスにちょっと乗ればそう遠くはない所ですので、
この夏の旅行ネタに困っている人はぜひ行ってみてください!
なんだか、とっても夏休みな気分でした!