s.syoko写真展
光の衣 2
2024年9月18日(水)~9月22日(日)
12:00~19:30(最終日は19:00迄) / 入場無料 / 月火休廊


●花を燃やす事と光の衣について

私が花を燃やしてそれを写真に撮る理由はいくつかあります。
今回はその内の「静と動」についてお話します。

《静と動》

昔から花は華やかなるものとして装飾や被写体として用いられます。
その美しい時は時間軸としてはとても緩やかなもので、静寂な美しさを 保っています。
しかし、時にその静寂に躍動が加わることで別の新しい美が生まれます。
例えば、風が吹き花びらが舞い落ちる花吹雪は花の寿命と風が生み出した躍動的な美しさといえるでしょう。
また、炎は一刻として同じ形を留めず常に変化し続け、せわしなくて二度と同じ造形を表す事がなく刹那的です。
その姿は、時にやさしく穏やかな顔を、時には猛々しく荒れ狂った顔も見せます。
しかし、炎は被写体としてとても優雅で美しい姿を捉えることもできます。

花と炎。

これらは一見交わることのない美のジャンルのように思えますが、この「静」と「動」を融合する事で新しい美しさを創造し、その一瞬を写実にとどめたいと思って、今のシリーズ作品を創っています。

花のおだやかな美しさに、炎をまとわせることで、より新しい美しさを表現できる。それが光の衣という言葉の原点です。


●展示写真について
夜間に天候や風向きに左右される野外で撮影しています。生花が燃え尽きるまでを連写し、沢山の写真の中からより良いものを選択しています。炎は合成せず、有機的な自然の形の美しさや緊張感をそのまま表現しています。インクジェットプリント20枚を展示予定。


●作者プロフィール
s.syoko
1989年生まれ・兵庫県出身/大阪在住
甲南女子大学メディア表現学科卒業

14歳からカメラを持ち、スナップや音楽ライブ等の撮影をする。2 2 歳からギャラリーでの展示活動を始める。2019年から花を燃やす写真を撮り始め、2022年に「光の衣」とシリーズ名称を決める。

(受賞)アートムーブコンクール2024/一般部門カワチ賞

○これまでの個展
・2019年「それは鏡のような」Nano gallery
・2021年「花、燃ゆ」Nano gallery
・2022年「青と黒の写真展」Nano gallery
・2022年「光の衣」Nano gallery
・2023年「幻灯香」ギャラリーソラト
・2023年「縷々」Nano gallery
・2024年「インディゴ・ブルーの箱の中」Nano gallery


●会場風景