tetsuano写真展
まんとなん

2017年11月29日(水)〜12月3日(日)
12:00〜19:30 / 入場無料 / 月火休廊


「まんとなん」とは、フランス語(maintenant)で、「今」を表す言葉である。

私の写真の大半はスナップ写真であり、いつどこでシャッターを切るかは自分でも予測がつかない。ある瞬間に対して湧き起こる、「シャッターを切りたい」という衝動。そのひらめきにも似た感情にできるだけ忠実に従いたい。そういった想いで、今回の個展はテーマという縛りを無くす事で自ずと自分の今が立ち現れる事を期待し、そのようにして撮られたスナップ写真を並べてゆく形にした。

使用したカメラは前回の個展に引き続きVQ1015entry(以下、VQ)という安価なトイデジタルカメラである。

構図を確認する液晶画面すらない簡易なカメラだが、素直に撮ればそれに応えるように不思議な面白い画像を、そうでなければダメ出しするように完全な失敗画像を、淡々と記録する愛すべき特性を備えている。コントロールできる要素があまりないカメラであるがゆえに、極力考えずシンプルに撮ることができ、むしろ無意識のうちにシャッターに込められた何かが、写真に投影されやすいのだと思う。

だが、そんな話しは置いておいて、ただ私としては単純に、3時のおやつでも食べるような、一服でもするような気持ちでVQの画(が)を楽しんでいただけたらと思う。

まんとなん ―今の私の全て―



●展示写真について
カラープリント・A4サイズにて30枚程度を展示予定。


●作者プロフィール

tetsuano(てつあーの)1967年/千葉生まれ

大阪美術専門学校美術工芸科卒業。同校在学中に写真を始める。その後全く個人的な活動に留まっていたが、2005年よりギャラリー・アビィやNADAR大阪などの企画展で作品発表を始め現在に至る。

○これまでの個展(いずれもギャラリー・アビィにて開催)
 「謝写酌軸(しゃしゃしゃくじく)」(2009年)
 「スパイラル」(2012年)
 「色界」(しきかい)(2014年)



●会場風景