藤本勝己 写真展
 

退屈めがね


2012.9.4 -9.9
PM12:00 - PM7:00

視力の弱い私にとって、めがねは世界を見せてくれる道具です。ホルガは私にとって大切なものを見せてくれる道具です。この2つの道具から作られた私の写真を見て頂ければ幸いです。


●タイトルについて
「退屈」という言葉にはどちらかといえばネガティブなイメージを含んでいることが多いと思います。それは「退屈」な状態が続いていることの非生産性なことに対する罪悪感が含まれているせいではないかと私は考えています。でも私はあることをきっかけに「退屈」を感じている瞬間というものは、実は心に余裕がある状態ではないかと考えるようになりました。そう考えると「退屈」を感じていられることが実はとても大切なことではないかと思うようになりました。
その時から私にとっては「退屈」は「大切」にとても近い言葉になりました。そして気がつけば日々の生活の中にある退屈を撮影するようになっていました。私にとって生活する上で大切なめがねと、ホルガによって撮られた退屈な瞬間が結びつく事で、「退屈めがね」というタイトルになりました。


●展示について
ホルガというトイカメラを使用して、生活する中でもっとも退屈を感じる事が多い部屋の中で撮影した写真を、部屋の中の家具をイメージして自作したフレームを使用して展示します。
カラー/インクジェットプリント/A3サイズ/約16点を展示予定。


●作者プロフィール

藤本勝己/1968年大阪生まれ
友人達からお祝いで頂いたのをきっかけにホルガを使うようになる。

所属
ホルガ会(会員No.2325)
モノクロ普及委員会(会員No.29)

個展歴
2006年9月「明日を確かめに行こう」(NADAR大阪)
2007年11月 「朝が来る場所」(ギャラリー・アビィ)
2010年7月「引越ししました」(アートスペース亜蛮人)
*その他グループ展公募展多数参加。 


(会場風景)