tutty写真展

「 六本辻 」

2010.10.12 -10.17
PM12:00 - PM7:00

自分の人生と写真に携わってきた道。それはまるで信号のない六本辻のよう。

赤青黄がわからなく、進むべきか止まるべきかよく判らない。けれど、選択していかなければならない自分の道。

でもそう思いながら、5本の道は歩みの途中で引き返した。そして残った1つの道を最後の道として辿り続けるのか、やっぱり他の道に戻ってもう一度辿り直してみるのか。

自分が迷いの霧中にいる状態から抜け出し、いつかその先に太陽があるのではないかと想いながら、大切なものと一緒に歩いていきたい。

(作者より)


●六本辻とは?

『六本辻』とは軽井沢にある交差点の名前です。
私はある日、この六本辻を訪れ、その風景が、自分のこれまでの人生でのいくつかの出来事や、今現在抱えている迷いに符合することに気が付き、驚きました。
ここはその名の通り六本もの辻に分かれていますが、どの道にも信号がないので、いつどこから車や人が飛び出してくるか判らず大変です。
しかしそうであっても6つの道を歩いて、その先にあるものを確かめるということが、人間が自分で選んだ運命というものではないでしょうか?
ですが、そうは思っていても、途中で恐れをなして引き返し、また元の六本辻の真ん中に戻って、どうするべきか迷っている、そんな様子が今の私の心境と重なったのです。
今回、初めての個展で、この六本辻を写真展示のテーマとして、これまで自分が歩んできた道を振り返り、そして迷いとは何なのかを再認識して、これから自分が歩き出す道を導き出したいと考えています。


●展示について

作者がこれまでの人生の中で経験した5つの出来事をそれぞれ「道」にたとえた名前をつけ、さらにネガ・ポジフィルムやデジタルなどの手法でその時に感じた感情やイメージを写真に表して展示します。

1)climbing road(ポジ)
富士山のご来光を見ようと登山したら、見えなかった。
2)cross road(ネガ&ポジ)
せっかく海外へ行ったのに、見た事のあるような光景。  
3)ring road(ポジ&デジタル)
ぐるっと輪のように繋がった道にも実は始まりや終わりがある。
4)winding road(クロスプロセス写真)
天気雨。ネガなのかポジなのか彷徨いくねくねしていてわからない状態。
5)broadway
今はまだない道。最後にしたい道。未来の事なので写真はまだない。
6)*road(ネガ)
今現在、ここに居る。1〜4では見つからず、六本辻交差点の真ん中に戻ってきて迷ってる状態を表現。

全体ではカラー印画紙/インクジェット出力を交えて40枚程度を展示します。



●作者プロフィール


tutty(つっちー)

2006年より京都嵯峨芸術大学生涯学習白黒講座を受講中。
2007年より音楽イベント「スキマ産業」の写真撮影と展示をライブハウスで行う。
2010年グループ展参加/ギャラリー・アビィ「でかフォト展」

今回が初個展。
HP http://tutty.jp/


(会場風景)