私は女の子が好きだ。 モデルでも芸能人でもない普通の子も、キラキラしていてふわふわで、強く、時に脆い。大人でも子どもでもない。そんな彼女たちが好きだ。
ふと見せる一瞬の表情、仕草に目を奪われる。その瞬間、私はシャッターを切りカメラにおさめる。すると、その瞬間の彼女は私のもの。私だけの宝物。 そして宝物とは自慢したくなるもの。 そこで私は私の趣味をより理解し、見せるということを意識している友人をよんだ。 2人がかりで力いっぱい自慢する展示。どうぞ、見せびらかされに来てください。
●開催にあたって 高校時代は似た価値観を持ち、同じような写真を撮っていた。別々の大学に入り、別々の生活がはじまり3年。いつの間にか写真を撮る側と見せる側になった。 あの頃は女の子が好きなだけだった。 あの頃は見せるなんて意識なかった。 この離れていた3年間は、消して小さなものではないはず。変わったこと変わらなかったこと、良くなったこと悪くなったこと、それを感じ合うための展示会です。 ●展示方法について 植物をかたどったシートや照明器具などでギャラリー室内を装飾し、「日常の中での、きらっとした瞬間」の写真を壁面へ設置します。ギャラリーそのものが写真の支持体になったような、「考えずに感じる」展示空間です。「誰もが経験した原風景」として五歳児の目線で見た世界を作りました。アビィという小さな場所を効果的に使ったインスタレーションを体験できます。(岩田希) ●作品について モノクロ写真・11×14を13点 ●作者について 広島市立舟入高等学校写真部で出会う。 腰にプーさんをつけていた岩田に日浅が興味を持ち、 今日まで関係が続いている。 岩田希(見せる側の人) 1988年8月生まれ・広島出身 武蔵野美術大学空間演出デザイン学科所属 日浅佑美(撮る側の人) 1988年2月生まれ・広島出身 大阪芸術大学写真学科所属 今までの展示 ・グループ展「さなぎ展」 ・須田ゼミ3回生展「Spy-その視線は-」 ・大阪ウォークにてバラ園の写真出展
(会場風景)