「 しかくいなつ 」
2005.8.16 - 8.28
PM12:00 - PM6:30

(月曜休廊)

夏という存在を、撮る。

  自転車通勤の道すがらを
  ホルガの四角いファインダーで切り取った。

  強い日差しで肌が灼けるような。
  汗だくで目覚めた午前4時のような。
  焦げたアスファルトで踊る陽炎のような。

  今年の夏はたぶん忘れられない。
  そんな、しかくいなつ。


中国製トイカメラ「HOLGA」による作品発表を続ける作者がオール新作で2年ぶりの個展を開催。これまでの作風を一変させた新境地にご期待ください。

吹雪大樹プロフィール

1971年大阪生まれ。写真映像作家。ギャラリー・アビィ代表。

1999年、HOLGA&LOMOと衝撃的に出会い、写真活動をはじめる。トイカメラによる大阪下町風景などの作品を多く発表。新聞雑誌掲載、TV出演など取材多数。2001年にHOLGA専門写真サークル「HOLGA会」を結成。トイカメラの面白さを広める活動を続ける。

HOLGA EXPO 2005

年に一度のHOLGAの祭典「HOLGAEXPO」が今年もやってきます。ギャラリーアビィから徒歩3分、大阪農林会館地下一階「ナダール大阪」にて!ぜひ両方の会場に足をお運びください!

ナダール http://nadar.jp/
HOLGA会 http://holga.8m.com/

会場風景


会場の中央に置かれたベンチに座って眺めると
ちょうどいい高さになるように作品を展示しました。


入り口からすぐと正面の壁に
大小さまざまな表情の写真を並べました。


アビィの工事で余った板きれを古めかしくニスで塗りました。
そこにハレパネにマウントした写真を貼っています。
写真の表面にはクリアガッシュを塗り、
ザラザラした不思議な質感に仕上げています。


90センチ角の大型手作りパネル。
海のようにも川のようにも草原のようにも見える
不思議な写真を引き伸ばして貼りました。
大型パネルの横に小さな写真をランダムに配置して
新しいリズムを生み出します。


こちらの壁面はキッチリした配置と
流れる曲線状の配置でまとめました。


バルブシャッターによる実験的な夜間撮影の作品です。
今回、大判作品以外は、カラーコピーで出力しています。


今回の撮影で失敗して真っ白になった写真と
3年前に撮った未発表の作品を合成し
過去と現在の時間を融合させました。
流れる曲線の終わりには
この展覧会を締めくくる散文が書いてあります。