吹雪手帖その141「2014年個展への道(1)」

吹雪手帖その141
「2014年個展への道(1)」
ギャラリー・アビィ代表/吹雪大樹が
個展開催を志す方々の参考になればと、
自らの個展開催へ至る苦悩と作業の日々を綴る
「個展への道」シリーズ!
いつもなら年明けからドシドシ連載してるんですが
今年も何かと忙しくて、書くのがすっかり遅れました!
っていうか、昨年の連載も5月の「いつかへの旅1」で止まってて
11月の「いつかへの旅2」なんて、記事すら書いてない!(汗)
いけませんね~!!(僕が)

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で、(サラッと話しを変える)
来る4月30日から「いつかへの旅3」が始まります!
1年がかりの3部作シリーズもついに完結!
現在、その準備に追われております!
2011年の旧3部作シリーズは、
最初から3回する前提で制作を進めたものでしたが、
今回の新3部作「いつかへの旅」シリーズは
それとは逆に、1作目が完成してから構想したものです。
ですから、基盤となる世界やコンセプトが共通する旧3部作と比べ、
新3部作はおのずと毎回違う方向性になった感じがします。
パート1はもともと1回で完結するつもりでしたから、
1年間かけてたっぷり撮った中から、様々なシーンを選りすぐり、
「ノスタルジックと向き合う」というコンセプトを最優先して、
かなり派手で判りやすい内容のものを作りました。

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だけど問題は第2弾!(笑)
パート1で得られた様々な感想をもとに、
どう期待を裏切って、どう新しい方向性を示せるか?
そこを中心に考えて制作した結果、
僕が今まで作ってきた物の中で
驚くほど地味で静かな内容になりました。
そんなこともあって、パート2の感想は、
パート1が好きな人には不評で、
パート1が苦手だった人には好評・・・と、
おおよそキレイに2つに分かれました。

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普通なら、ちょっと失敗したな・・・と思う所ですが、
これは、ノスタルジィという、
良くも悪くも強いベースがありながら、
真逆の違った見方をしてもらえたコトの顕れで、
自分にとっては新しい収穫だと感じられました。
パート1とパート2の違い、これをさらに発展させて
ラストのパート3へ向かいます。
過去について想いを巡らせる事は
未来と永遠について考えるコトと表裏一体ではないのか?
そんなあたりが完結編のテーマです。
さて、どうなりますことやら・・・(笑)

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そんなワケで、着々と準備は進んでおります。
写真選び→レタッチ作業→展示の並び順の作業はすでに終わり、
DM印刷も発注済みで出来上がりを待つばかり。
そろそろ写真集販売に向けての準備に着手するところ。
みなさま、どうぞご期待ください!

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過去とは、信じること。
未来とは、祈ること。
いつか始まる永遠の旅へむけて
私たちは、いまを生きる。

吹雪大樹写真展「いつかへの旅3」
at ギャラリー・アビィ
2014年4月30日(水)~5月4日(日)
12:00~19:30(会期中の金・土のみ20:00まで延長営業)