和歌山へ!

月曜日は巨匠・前北桂像さんの個展を観るため
久しぶりに(2年半ぶり?)和歌山へ行ってきました。
前北さんは、和歌浦というところにお住まいで、
地元の温泉街に残る廃墟を数多く撮影なさっています。
デジタル全盛のこの時代ですが、
前北さんはモノクロ&暗室作業で徹底して作品をつくり、
さまざまな技法で像を浮かび上がらせた印画紙からは
撮影した人の訴えと、モノクロの中の色彩を強烈に感じます。
以前、前北さんのお宅にお邪魔したときや
先日の企画展での出展作品で
オリジナルプリントを拝見していましたが
まとまった数を見ることは初めてです。
いろいろワクワクしながら和歌山へ。
まずは、和歌浦の温泉街へ。
ここには全国的に有名な2つの廃墟があるのですが
折りしも解体の真っ最中。
前北さんの今回の個展もこのうちの1つの物件が舞台で、
私もかつて何度となく通って被写体を求めた場所です。
ほとんど解体された建物の向こうには
和歌浦のキレイな海が見えました。
写真も何枚かだけ撮りました。
最期にいい姿が撮れたような手応えを感じつつ
前北さんの個展会場へ向かうためバスでギャラリー百寛へ。
広い会場の壁面に整然と並べられた作品にただただ圧倒され、
まだまだ自分は人生経験が足らぬと痛感!
美しい廃墟の姿+作者の訴え、これが揃わないと
廃墟写真から廃墟写真作品へ昇華しないのだなと思いました。
また、ギャラリーではいろいろな方にお会いでき、
新しい出会いもあったりして、実に充実した休日でした!

この記事までは自前ブログ設置以前にヤプログで執筆していた内容の転載です。