廃墟空間の静寂と色彩

まずは前開催「黒白冩眞展覧会●六」が
日曜日で無事に終了いたしました。
暑い中、たくさんのご来場をいただき、
まことにありがとうございました~!
銀塩でもインクジェットでも制作手法を問わないのが
アビィっぽいモノクロ写真展だな~と毎回思います。
暗室作業メインで制作している人が
デジタルのモノクロを見て
「インクジェットもなかなかスゴイな!」と感心したり、
デジタル&インクジェットの人が
「おお!なんだか暗室作業やってみたいかも!」と思ったり・・・!
ふだん自分がやっている世界の価値観だけでは
気が付かなかったことを知ることの出来るのが
一般公募の企画グループ展の面白さの1つではないでしょうか。
けれど、ひとたび壁に貼ってしまえば、
どんなプロセスで作られたものであっても
モノクロ写真ということに違いはありません。
その写真の強さをさらに際立たせるための「モノクローム」!
出展作家のみなさまの面白い作品で魅力のある展示になったと思います。
みなさんもぜひ、モノクロ写真始めてみてください!

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さて、本日からは「廃景●8」が始まります。
実はアビィで一番最初に始まった企画展が
この「廃景」シリーズなんです・・・つまり伝統の企画展!

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今年は4名の作家が集まりまして、
ひとり壁半面または壁1面を使って
ミニ個展形式でドドーンと大きく展示します。
廃墟という被写体そのものがすでに完成されたモチーフであり、
それを撮って自分の世界に持ってくるのはとても難しいこと・・・

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しかし身の危険と引き換えにしても撮影に没頭してしまうという、
なにか魔力を感じるモチーフであるからこそ、
作り応えのあるテーマになるのだと思います。

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照明も暗~く、BGMもちょっと不気味に、
いつものアビィとはずいぶん違う雰囲気になっていますが
みなさまのご来場をお待ちしております!
日曜日までの開催です。お見逃し無く~!