デジタル一眼レフにHOLGAレンズを

さて、今日のアビィ日誌/新製品情報は、
毎度お馴染みのトイカメラカンパニー!
株式会社エーパワーから販売されている
デジタル一眼レフ用HOLGAレンズのご紹介です。
といっても、少し前からけっこう話題の品物ですので
すでに入手されて使っている方も多いと思います。
ここはひとつ、ホルガ一筋12年のワタクシ吹雪大樹が、
長年の経験を元にこの製品を考察し、
徐々にその魅力を引き出していきたいと思います。
さて、まずはレビュー1回目という事で
ノーマルな使い方からやってみましょう。
この製品は現在4種類ありまして、
まず、ニコンマウント用とキャノンマウント用のレンズがあり、
そしてそれぞれに、ホルガレンズをそのまま使ったノーマル版と
トンネル効果を再現するBCエフェクター付属版があります。
・ニコンマウント用ノーマルレンズ HL-N
・ニコンマウント用BC効果付きレンズ HL-N(BC)
・キャノンマウント用ノーマルレンズ HL-C
・キャノンウント用BC効果付きレンズ HL-C(BC)
このようなラインナップです。
なお、BCエフェクターだけ別売りもされていますので
ノーマルレンズに各自で接着剤で貼付けて使用する事も出来ます。
レンズになにかするってホルガの面白さの1つですね(笑)
で、ふだんホルガばっかり使ってる僕ですが、
もちろんデジタル一眼レフも使ってますよ!
ペンタックスのんですけど。。。。
あれ?使えない!!(笑)
ということで、デジイチでの作例はすでにたくさん
ネット上で出回っているということもあり、
敢えてフィルム一眼レフにこの製品を使ってみました!(笑)
じゃじゃーん!

20110507-1.jpg

ニコンFM-2にくっ付けてみました。どうです、この違和感の無さ!(笑)
絞りF8固定のシャッタースピード優先カメラ?に生まれ変わります(汗)
いや、F8以外に絞りが変えられない絞り優先なのか?
でもシャッタースピードは自分で動かすから(以下無限ループ)
この手の機械式のマニュアル一眼レフだと、
撮影時の設定をする必要がぜんぜんないというか、
直感的に操作できるのでイライラしませんね。
また、APS-Cサイズのデジタル一眼レフをお使いの方が多いと思うので、
このようにすれば35ミリフルサイズ(当たり前か、笑)での試写の
参考になる感じではないか?という具合のチャレンジです。
ちなみにファインダーを見た感じはこんなのです。
レンズそのものが絞りF8固定ですから、
絞り込みプレビューしているような状態で見える具合ですね。
ノーマルタイプ

20110507-2a.jpg
BCエフェクト付きタイプ

20110507-2b.jpg
ノーマルタイプは晴天屋外なら思ったより暗くない感じですが
BCタイプはエフェクターで光量が減らされるので
実質的にF11ぐらいでプレビューしてる感じです。相当暗い。
ちなみにFM-2は絞り環読み取り窓があって、
そこからフォーカスの指針のイラストが読み取れます。
でも、レンズが真上にマウントされないので
実際とちょっとズレちゃうのが惜しい。
それにしてもフィルム一眼レフのファインダーは
広くて明るくて気持ちいいですね。これが当たり前だったのになー!
では作例をご覧下さい。ほかのレビューでは実現できない、
ホルガ写真感覚満載の作例です(笑)
フツーに現像してフツーにスキャンしてます。
効果を誇張するようなトーン調整は特に行っていません。
上がノーマル、下がBCタイプです。

20110507-3.jpg

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20110507-11.jpg
やはり、ホルガレンズの真ん中のほうを使っているので
写りは案外いいカンジですが、でも少々ヤワいですね。
BCタイプの雰囲気はなかなかリアルです。
撮影条件によって、BC効果の現れ方も強い弱いがあるので、
そのへんのトイカメラアプリよりはアナログ感ありですね(笑)
青空とか白い壁とか、広範囲に明るい物が広がっていると、
BCエフェクターの模様が写真に写り込む場合があるので
そこだけ注意すればよいかなーと思います。
あと、ホルガのレンズでどれぐらいピントが変わるのか?
というのも興味のある所です。
ある程度被写界深度が深いレンズであることと、
ブローニー版のホルガはフィルムの平面性に問題があるので、
ピント合わせというのはあまり重要視されませんが、
写し撮る部分がチャントしてるカメラならどうなるか!?
1.5メートルぐらい先にある花にピントを合わせてみました。

20110507-6.jpg

(この画像をクリックすると原寸大画像が表示されます)
小さい画像では判りにくいですが、背景の部分がキレイにボケてますね!
というわけで1回目のレビューはこのあたりにしておきます(笑)
今後、試してみたい事としては
・レンズを明るくする
この点をなんとかしてみたいと思います。
まあ、古くからのホルガユーザーでしたら
ああ、アレね~と、すぐに思い出してもらえると思いますが、
レンズを明るくするアレをやってみます。
そうすれば、被写界深度がもう少し浅くなって、
ピント合わせがより顕著に変化したりとか、
ファインダーが見やすくなったりとか、
そういう効果があると思います。
*まあ、ファインダーが暗いというのは、
ライブビュー機能のあるカメラを使えば
そんなに問題にならないかもしれませんが
それと、レビューを書いておきながら、ですが、
この製品はアビィでは扱っておりませんので(笑)
株式会社エーパワーさんのホームページにてご購入ください!
ではでは、2回目のレビューもお楽しみに~!