ギャラリー・アビィ作家列伝2010(その5)
くみこさん(今期3回出展)
今年の「手にとる写真展4」がアビィ初参加のくみこさん。
出展回数は3回と少なめですが、
毎回印象的な作品を出してもらいました。
その独特な世界観の源流を探ってみたいと思います。
ーまずは自己紹介をお願いします
くみこです。大阪生まれの大阪育ちです。
ー写真歴は?
19歳の時、親の反対を押し切って
初めての海外旅行のインドでひとり旅をしたとき、
帰国してから親を安心させようと思って、
滞在先の様子を写真で撮ったのが最初です。
その翌年にもういちどインドへ行ったときから、
表現としての写真を意識して撮りはじめました。
ーよく使うカメラは?
いまはニコンのD40を使っていますが、
まだ「コレっ!」といったカメラには出会っていません。
ー僕がくみこさんと最初にお会いしたのは
昨年12月にナダール大阪で開催された、
「写真をみる会」というイベントの時でしたね。
そうなんです。実は写真教室で勉強したこともないし、
写真のギャラリーというところにも行った事がなくて。
全然知らない人に写真を見てもらう事も初めてでした。
ー展示どころか教室で学んだ事もないと伺って、
その時はたいへんビックリしました。
バングラデシュ旅行の写真を見せてもらいましたが、
旅行写真にありがちな雰囲気がまったくなくて。
日頃から何かをいろいろ撮るほうではなくて、
海外旅行の時にだけカメラを持っていく、というスタイルなんです。
非日常的な景色を求めるために海外へ行くというか・・・
だからかもしれませんね。
今年はしばらくのあいだ、長野県で住み込みで働いていたので
その時の写真もいろいろ撮ってみました。
ーそれでは今年の出展作品からお気に入りを1つ!
「たびフォト●4」の作品です。
「家族の肖像」
額縁の雰囲気と展示方法が写真の内容に
うまくマッチしたと思います。
いずれはどこかの出版社から写真集が出せたらと語るくみこさん。
独学ではじめた表現活動ながら、
鋭い視点で切り取られた海外の風景が
観る者の心を惹き付けてやみません。
僕もとても注目している作家さんです。
それでは、くみこさんの出展作品にご期待ください!