日々酸化していく銅のように

まずは前開催・ナイトウユカリ写真展「ここにいるということ」が日曜日で無事に終了しました。会期中にご来場頂いた皆様、まことにありがとうございます!

コロナ禍の影響により幾度かの延期を経て遂に発表となった今作。延期のあいだにも撮影は進み、家族との風景にも変化が起こりました。そのことが写真に更なる強さを与え、観る人の世代や立場によって様々な感情を呼び起こす作品になったのだと感じます。

個展は終わりましたが、それは新しい始まりです。これからもライフワークの1つとしてナイトウさんに取り組んでほしいと思います。本当にありがとうございました~!

さて本日からは蒲生ススム写真展「きんやぎんではとうと過ぎる」が始まります。アビィは今回が初展示ですが、他ギャラリーでの出展ではご存じの方も多いはず。

ちょっと変わった表記のタイトルですが、よーく読むと「金や銀では尊すぎる」ということなのがお分かりいただけると思います。

金のような価値や銀のような気品はなく、日々酸化する銅のようかもしれないけれど・・・この1年間に自分が写真に残したシーンを例えたタイトルです。

家族・ニューヨーク・女性ヌード。この3つのモチーフをアンティークの額縁などに収め静かに並べた展示風景に蒲生さんの価値観が垣間見えます。皆様、お見逃しなく!