組み写真の最小単位

まずは前開催「でかフォト展」が日曜日で無事に終了いたしました。
会期中、たくさんのご来場を頂きありがとうございます。
連日、かなり混雑する時間帯もあり、
ご迷惑をおかけした方には、お詫び申し上げます。
見たこともないような大型サイズ!という声を多くいただきました。
普段、小さなサイズのプリント、もしくはデジカメの液晶画面でしか
写真を見ていなかったことに気づいた方も多かったです。
大きさを自由に変えられるのが写真・・・
その見落としがちな事実は、
作品づくりをするにあたってとても大事なことです。
搬出時には、集まった出展作家の皆さんで、
今回の展示した写真を大きくしてみようと思った理由を議題に、
作家トークの時間も設けまして、
いろいろなお話しを伺うことができました。
たいへん好評な企画でしたので、
できれば秋に第2回目を開催したいと考えています。
参加希望の方は新企画展の発表を
毎週チェックしておいてくださいね!

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さて、本日からは新企画「2コマ写真展」が始まります。
アビィの企画展であなたは何枚の写真を展示したいですか?
1枚?2枚?もっとたくさん?
1枚モノの展示は迫力があります。判りやすさもあります。
アビィの企画展ですと、展示面積イッパイまで大きくすれば
壁の中で目立ちますから作者も見る人も楽しめる写真です。

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では、個展をするとき、あなたは何枚の写真を展示しますか?
1枚だけで・・・なんてことないですよね。
1枚の写真の中で表現を完結させるのも技術ですが、
作者の世界観をより深く観客へ伝えるためには
写真を組んで表現する技術を欠かすことはできません。
いつかは個展を・・・と思っている人は、
組み写真について考えておくことが大事です。

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この企画では、組写真の最小単位である「2枚」で
様々なことを表現してみようというコンセプトのもと、
10名の作家さんから作品があつまりました。
ひとりあたり1~4つの作品を展示しています。
時間の流れや空間の広がり、小さなストーリー、
そういったことが明確に表されているものもあれば、
2枚の写真から観客が答えを感じるべきものまで、
いろいろなパターンの作品が揃いました。
もし自分が2枚で組むなら、どんな写真を合わせるだろうか・・
そんなことを考えながらご覧頂くと、楽しいと思います。

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日曜日までの開催です。
みなさまのご来場をお待ちしております。