作家列伝2009(その23)mayun*さん

「ギャラリー・アビィ作家列伝2009」その23
○mayun*さん
作家がその内面に秘めた可能性を当の本人が認識できていないうちに
周囲の人が先に気付いてしまうというのはよくある事で、
mayun*さんの場合も、その潜在能力の高さを垣間見せるが故に
思わずヤキモキしてしまうファンを増やしているような、
そんなところがある作家さんです(笑)
– まずは簡単なプロフィールを

mayun.jpg
mayun*です。まゆんでもまゆでも好きなように読んで下さい。
大阪生まれの大阪育ち。永遠の19歳です(笑)

– いつもmayun*さんの作品を見ていると、
 いかにも昔からやってるっぽい巧さを感じるんですけど、
 実はそうでもないという・・・
そうです。全然ですよ~
自分では巧いとかそういうのは考えてなくて、
楽しいからやってるんです。

– 今に至るまで、どんな紆余曲折が?
紆余曲折と言っても、カメラ歴は2年半ぐらいですよ。
いままでとくに芸術とかに興味のない生活をしていましたが
まあデジカメぐらい、写真が趣味でなくても持ってるじゃないですか。
それでたまたまいい写真が撮れたことがあって、
写真撮るのって、ちょっと面白いかも!と認識が変わりました。

– ひとりで撮ってたんですか?
カメラ雑誌でflickr(アメリカの写真共有サイト)を知って、
面白そうだから入ってみたんですが、全部英語でワケわからなかったので、
日本人でグループを作っていた方々に親切に教えてもらって、
そのご縁で2007年にグループ展で展示したのが自分のデビューです。

– その時、どんな感じでしたか?
私、写真はじめたばっかりやのにエエの?って驚きが(笑)
皆さんが、大丈夫だから!いい写真だから!って言うもので。
だから周りの人からお誘いがあるうちは、
自分で楽しくできる範囲でやってみようかな~と。

– 箸にも棒にもかからない人にオファーはきませんから(笑)
 自信を持って続けて下さればいいと思いますよ!
その後、知り合いの方が出展していた別のギャラリーで
かじやん♪サンに出会って、アビィのことをすすめてもらい、
2008年のトイカメラ月間でアビィに初参加、という流れです。

– なるほど~!やはり人と人の繋がりって面白いいですよね~!
 ちなみによく使うカメラはなんでしょう?
いちばん仲がいいのはコンタックスのアリア(一眼レフ)です。
ローライ35も気に入っています。あとはホルガを使ったり。
最近ではブロニカSQ(中判一眼レフ)を勉強しています。
モノクロプリントも、ギャラリー主催の教室に通って、
今はレンタル暗室でよく焼きに行ってます。搬入のたびに(笑)

– 好きな撮影モチーフは何ですか?
基本的にスナップ写真なんですが、光に反応して撮る感じで、
どんなものを撮っているか、そのモノ自体はあまり見ていないです。

– mayun*さんの作品はトーンが印象的だと思います。
暗室作業のときは先生といろいろ相談しながら。
パソコンで仕上げるときはフォトショップで。
暗室のときは相談相手がいるので助けてもらえますが、
フォトショップはそれほど詳しくはないので
自分でできることの範囲でしか作り込めないです。
そういったテクニックの面をこれから磨いていきたいです。

- 今期の自信作を1つ挙げて下さい
さくらイロ4の作品です

mayun-pic.jpg
そもそもこの桜の写真は、その1週前に開催された
「ひかり」展用に搬入した写真の一部だったんですが、
吹雪さんに「桜の写真は来週に回しましょう」って分割されて(笑)
おかげで出展回数が2回になってオールスターに出られました(笑)

周囲の人からオファーを受けて展示している事が多いmayun*さん。
その写真の出来映えからして、期待が高まるのは当然でしょう。
そして、展示の声かけを通して繋がった「縁」を
大事にして次へ繋げていくところが素敵だな~と思う作家さんです。
mayun*さんの今後の作品に皆さんもご期待ください!