作家列伝2009(その1)伸之助さん

「ギャラリー・アビィ作家列伝2009」その1
さあ今年も師走のシーズンとなりました!
年末恒例!オールスターズ戦3もまもなく開催となります。
そして今日から例年好評の作家列伝のスタートです!
毎日2~4名の作家さんのインタビューを掲載します。
お一人ずつ記事を分けてアップしますので
読み残しに注意しつつお楽しみくださいませ!
このインタビューではオールスター作家の皆さんのプロフィールや
意外な側面に迫ってみたいと思いますので
最後までお付き合いのほど、よろしくお願い致します~!
○伸之助さん
作家列伝2009のトップバッターは
今年の企画展参加回数ナンバー1の伸之助さんです。
実は伸之助さんとは僕が写真をはじめた頃から
かれこれ10年近くのお付き合いになります。
途中、何年かお会いしていない時期もありましたが
昨年の「夕暮れイロ」で久々の再会!
そこから怒濤の12回出展となりました。
– まずは簡単なプロフィールをお願いします。

shin-no-suke.jpg

伸之助です。大阪生まれの大阪育ち。41歳です。
– 写真歴は?
大学3回生の途中から写真部に入ったのが最初です。
もとは軽音部でドラムをしていたんですが、なんか違うな~と。
たまたま先輩に連れて行ってもらった写真部の暗室で
印画紙に写真が浮かぶ様子を見て「これだ!」と感動(笑)
それから20年ほどやっています。

- アビィの企画展に参加したキカッケは?
一時期、ラジコン模型に夢中になってしまい、
写真の展示をほとんどしていないころがあったのですが、
友人の誘いでナダールのモノクロ普及委員会に参加して、
吹雪さんがアビィをやっているのを知り、出展してみました。

- 今年は初個展をナダールで開催なさいましたね。赤外線写真の展示でした。
ナダールがオープンした頃(2000年)によく通っていて、
オーナーの林さんといつか個展をする約束をしていたんです。
吹雪さんと知り合ったのもちょうどその頃ですね。
自分が写真から離れていた時期もあり中断していましたが、
その約束をついに果たせたという感じです。
個展をするなら、自分が過去にシリーズで撮っていた
赤外線写真しかないだろうということで。

- 最近の伸之助さんといえばたしかに「赤外線写真」という感じです。
赤外線撮影で得られる効果が好きなんです。
森が白く写ったり、浮世離れした感じがなんとも言えなくて。
特殊なジャンルなので取り組んでいる人が少ないから、
常に新しい撮影モチーフを開拓している感じも楽しいです。

- 赤外線フィルムは現在入手困難なのでお困りでは?
2、3年前から、赤外線撮影用に改造したデジカメを使っています。
従来なら、現像しなければ判らなかった赤外線のビジュアルも、
コンデジなら液晶画面で、デジイチだったらライブビューで、
その場で効果を確認しながら撮影できるので便利です。

- 今期の自信作を1つ挙げて下さい
赤外線写真なら「手にとる写真展3」の作品ですね。

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「鎮守の森」
この時は紙質にこだわっていろいろ考えました。
ナダールでの個展のちょっと前の時期だったので、
どんな感想があるかテストも兼ねた感じでしたが
反響がとても多くて、自信がつきました。
普通のカメラでの写真なら「とってもピンボケ2」の作品ですね。


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「地上の星」
赤外線写真のシリーズで様々なビジュアルを見せてくれる伸之助さん。
ただ残念なことに赤外線写真というのは
「盗撮」というイメージがつきまとう言葉でもあるので
そういった偏見を吹き飛ばす作品を撮り続けたいとおっしゃっています。
伸之助さんの今後の作品に皆さんもご期待ください!