グレーの存在に目を凝らす

前開催「続々●夜のスケッチ」、おかげさまで無事終了致しました。
たくさんのご来場をいただき、まことにありがとうございます。
1年以上間が空いて久々となった3回目の「夜」でしたが、
とても素晴らしい作品が集まり見応えがあったと思います。
事前に打ち合わせのない企画展での作品募集なのに、
各々の作家さんの展示のバランスが絶妙でした。
扱うモチーフ、撮影方法、色合い、大きさ・・・
これまでに数々の企画展を開催してきましたが、
すべての作品がここまで調和をとって展示できることは稀で、
それがすなわち集まった作品のレベルの高さを
如実に物語っているのだと思います。
ほんとうに、ありがとうございました。
さて、本日からは「もこ~その狭間にあるもの」がはじまります。
成蹊大学4回生の川本尚美さん・森美香さんによる写真展です。

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光の残像を撮影するワークショップに触発され
「てくてく」というユニットを作り、制作を続けた二人が
そのコンセプトをより深めたテーマを表現します。
自らの身体の残像を長時間露光でおさめた写真たち。
白と黒の間にあるグレーの存在と彼女たちの存在やカタチ、
そしてそれらを包括する空間の存在を感じながらご覧下さい。
連続する時間の感覚が不思議さを呼び起こす
とても面白い展示になっています。
日曜日までの開催です。
みなさまのお越しをお待ちしております。