作家列伝2007/ユースケさん・いのうえなおみさん

*吹雪手帖その20~31において掲載した
 作家列伝2007をあらためてカテゴリ分けした記事です。
「ギャラリー・アビィ作家列伝2007」
 ~ ユースケさん・いのうえなおみさん ~
まだまだいきます!
会いたい作家さんがそろそろ見つかったでしょ(笑)


ギャラリー・アビィ作家列伝
(13)ユースケさん
最年少のオールスター!ユースケさんの登場です。
最初にお会いしたのは2005年夏、ホルガエキスポの真っ盛り。
ホルガを使っているという事で写真をいくつか見せてもらった。
なかなかいいカンジの写真だったが、ひとつ疑問がおきた。
作品には高校生や教室が写っているのだが、
このご時世どうやって学校の中を撮ったのか?
答えは簡単。彼が高校生だったからだ。
たしかに若く見えるが、落ち着いた物腰だったし、
写真の雰囲気からして、まさか高校生だとは思わなかったのである。
その後はユースケさんの写真の上達を時折見せてもらっていたが、
なんと高校生3年生にしてアビィ企画展(紙ヒコーキ展)に参加。
大学生となり、その後いろいろな写真展や企画展で作品発表。
メキメキと凛々しくなっていくユースケさんを見ていると
なんだか親になったような不思議な気分である(笑)

yusuke.jpg

○おなまえ
 ユースケ
 生まれも育ちも奈良
○年齢
 20歳
○写真歴
 高校2年生の春にホルガを買ってから意識して撮り始めました。
 一番最初は中学生の頃に祖父から譲り受けた一眼レフで、少しだけ
○アビィの企画展に参加したキッカケ
 ホルガ関連でよくアビィへ観に来るようになって、
 自分も何かの企画展に参加したいと思い、
 紙ヒコーキ展の撮影会が楽しそうだったので決めました。
○よく使うカメラ
 PENTAX LX(フィルム一眼レフ)
○好きな撮影モチーフ
 巨大建築物
○この1年間でのお気に入り作品
 たびフォト展の作品

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タイトル:「僕の見た東京」
アビィでユースケさんが仲間として接するのは
ずいぶん歳の離れた人ばかり。どんな気分かと尋ねたら、
同世代の仲間と遊ぶ時には気付かないようないろいろなことを
人生の先生、お兄さん、お姉さん達から吸収できて、
写真を撮る時に普段とは違った物の見方をする参考になるそうだ。
エライ!
子供の頃からEメールやパソコンに親しみ、
僕ぐらいの世代(30代)の人間とは、
何か目先の異なった感性が培われていると思うユースケさん。
これから先、まだまだタップリ時間がある。
どんな活躍を見せてくれるのか、本当に楽しみである。
今後の新作にご期待ください!


ギャラリー・アビィ作家列伝
(14)いのうえなおみさん
僕にとってのメインカメラはホルガが不動の地位である。
いのうえさんも同じくホルガ一筋というイキオイ。
なにしろたった1回、ほんの数時間の撮影で、
ただでさえ高いブローニーフィルムを
数十本も消費してしまうほど、ホルガを撮る。
作品への評価に対して、本人はいたって謙虚だが、
去年、いのうえさんの作品を初めて見た時以来、
いつ見てもハズれた感じの印象はない。

inoue.jpg
○おなまえ
 いのうえなおみ
 兵庫県出身・大阪府在住
○年齢
 29歳
○写真歴
 ハタチくらいから
○アビィの企画展に参加したキッカケ
 オーナーがいい人そうだったから
 (吹雪注)ありがとうございます(笑)
○よく使うカメラ
 HOLGA120S
○好きな撮影モチーフ(または撮影スタイル)
 うごくもの
○この1年間でのお気に入り作品
 第1回ホルガジャンボリーB組の作品

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タイトル:「かわってゆくこと かわらずにいること」
とにかく巧い。
少なくとも、僕の好みの写真に100%的中している。
多くの人にとってもそうであろう。
優しくもあり、懐かしくもあり、少し切なくもあり、
人それぞれがいろいろな想いを乗せることができる。
それは想像を巡らせる余地が写真に残されているという事。
ホルガを使うからこそ達した表現の深みだ。
他のカメラに浮気せずに(笑)使い続ければ
必ずや神様の域に達してしまう人である。
今後の新作にご期待ください!


やっと半分、折り返し地点を越えました!
アビィをやり始めて2年半チョイですが、
こんなにも層の厚い作家さん達と知り合えて、
シアワセ者だと思っちゃいます。ありがとーー!