糸を繋げる

まずは前開催・佐治足康写真展「キセキのヒコーキ」が日曜日で無事に終了いたしました。会期中は沢山のご来場を頂き、まことにありがとうございました!

飛行機の航空灯を何千枚もコマ撮りすると現れる「キセキのヒコーキ」の不思議な世界。今回の個展では大阪国際空港(伊丹空港)に離発着する飛行機の軌跡を、ある時は間近で、またある時は遠くから捉えました。

飛行機が夜空に描く巨大な軌跡は撮影中に肉眼で確認することはできません。沢山の写真を1枚に重ね合わせて初めて浮かびあがります。現代社会の高速移動・大量輸送のパワーを可視化する、写真ならではの方法と言えるでしょう。

作者独自の手法と綿密な計算と大胆な推理で見つける撮影地点の合わせ技が生み出した「写真という手段だから出来る可能性」が今後どう発展していくのか、佐治さんの作品から今後も目が離せませんね!

さて本日から野中ひとみ写真展「糸引き飴」が始まります。昨年のオールスターズ戦MVPである野中さん。アビィでは2度目の個展開催です。

子供の頃、目の前の風景に空想を描いたことは誰しもあるはず。その「写真に写らない世界」を写真印画紙に針と糸で刺繍しました。

珍しい手法ながらも世界的に見れば同様の作家は多くいますが、このコンセプトによる写真刺繍は野中さんならではの独特な世界です。

可愛らしくもあり、ちょっとした不気味さもあり。表面から深層まで、いろいろな観点でお楽しみ頂ける作品です。みなさま、お見逃しなく!

(作者在廊予定)
20日(水)~22日(金)16時ごろから閉店まで
21日(土)・22日(日)終日

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