吹雪手帖その147/2019年個展への道−2

ハッ!と気付くと前回の「個展への道」から2ヶ月強が経ち、個展の搬入まであと3週間少々という感じになっていました。いや〜日々の過ぎゆくスピードにビックリ。

そのあいだ、僕はどうしていたかというと、企画グループ展の集まり具合を気にしたり、企画グループ展の募集告知を必死で書いたり、企画グループ展の新しい募集を考えたり、わりと真面目に仕事に打ち込んでいる合間に、かなりホソボーソと写真を撮っておりました。

ホントにあれやこれやと時間がなくて、遠くへ出掛けたのは1度だけ(汗)あとは自宅の中や、自宅の近所や、自転車通勤の通り道が主な撮影場所。さいきんは遠出して撮ることが多かったので、昔の定番コースを久々になぞっている感じです。

今回はデジタル撮影ですので撮り続けたらキリがありません。いちおう3月末でシメ!ということにして、ちょっと緩めの仕分け方でセレクトして片っ端からレタッチ。そして並び順とレイアウトを考えるという所まで漕ぎ着きました。

現在の撮影枚数が3700枚。1月下旬で2300枚だったので、それなりには頑張ってはいたようです。そこからレタッチしながらの粗セレクトで270枚。さらに絞り込んで88枚。これをシリーズ1回目のセレクト元とします。

セレクトの時はいつも、ギャラリーのMacBookで会場BGMを想定した音楽を掛けながらスライドショー風に各写真を眺め、集めた写真のテンションに違和感が無いかチェックしてるんですが、今回、作業時間の関係で自宅のWindows機で本セレクトと並び順を決めることになりまして、でも自宅の方にはそういった作業の出来るアプリケーションを入れてなくて困った・・・!

そこで思い付いたのが、Windows付属ソフトの「ムービーメーカー」というのを使って、映像編集のタイムライン上に写真を展開して並び替えたりどうのこうの、という作戦。これがなかなか快適で、特に写真の並びを入れ替えたりするのが直感的でスピーディー。しかも音楽をつけたらそのままスライドショー動画になって確認できるし、とにかくモー使い勝手が抜群でした。

簡易ソフトと思って今までバカにして使ったこと無かったのですが、このアプリケーション自体、基本性能をキッチリ押さえた実に使い易いものでした。逆にMacでこういう簡便なアプリケーションがないのでこれから困りそう(笑)

というわけで、これは絶対に使うという基本14枚に、いろんな肉を付けしたり削いだりして、最終的に33枚になりました。昨年発表した「太陽」と「余燼」を足して「肯定感」をまぶしたような感じの、自分的には今までに無かった感じの構成になったと思ってます。

が!ここで問題が!

今回は2段展示ではなく横一列を基本としたいんですが、33枚もの写真、アビィの壁に収まりません!できればサイズは3〜4段階ぐらいで変化をつけたいので単純にプリントサイズを小さくして収めるのはしたくないんですよね。でも急にギャラリーは膨らみません。

通常ならここで、セレクトをさらに厳密にして枚数を減らしにかかるんですが、イーラはシリーズ作品。1回1回がキッチリ完成していなくていいんです。ちょっと雑味も残しておきたい。つまり減らして洗練するより、ちょっとまとまりの悪い感じも含めて第1回を見て欲しいんですね。だから、減らすのはナシ!

その結果、モーレツな集積度のレイアウトが完成しました。写真の配置は上下にも振り幅があり、うねる波のような展示風景にするということで、自分の中で納得がいきました。

というわけで現在、大阪の各所でイーラのDMを設置いただいております。あんまり枚数を刷ってないので、見掛けたら即GETしてください!

とりあえず事務用のプリンターで普通紙に実際の展示サイズで写真を刷ってみました。いちばん小さいサイズでも観てもらうのには問題無さそうです。2サイズ並んだ佇まいも良さげ。これならイケるだろうという手応えを掴んだ感じです。

あとは実際の展示プリントづくりに取り掛かります。イーラのシリーズはマット紙にインクジェットプリントしたのを直貼りで、と考えています。

また、基本的に販売用の写真集を作らないシリーズになりますので(これまでのシリーズを会場で見る用のBOOKは作りますけども)お求めやすい価格で2Lサイズの写真カード販売をする予定です。

ということで、あともう1回か2回ぐらいは個展への道をアップできると思います。心機一転のシリーズ、1回目がどうなるか?僕も出来上がりを凄く知りたいです!作者ですけど(笑)