吹雪手帖その146/2019年個展への道−1

ここ数年、アビィ日誌の更新は毎週の展示情報と年末の作家紹介、業務連絡みたいなのがもっぱらだったのですが、今回のアビィ日誌リニューアル(気付いてました!?笑)を機に、長らく書いてなかった「個展への道」を再開しようかと思い立った次第でございますますますまーす。

「個展への道」ですが、2015年1月、個展「日々」に関する投稿が最後になってまして(汗)そのあと2018年末までに「日々」も含めて12作品の個展を開いていた(個展やりすぎ伝説)のですが、それらについてなんにも書いてなかったのであります。おおいに反省。

僕のツイッターとかフェイスブックでリアルタイムにいろいろ書いていたので別に記事にしなくてもいいかな〜とか思っていたんですが、いやほんと、アビィ日誌の過去記事(「こんな記事もあります」のトコに出てくるアレ)を改めて読んでみて自分の書いた文章に励まされること多数。やはりここをお知らせブログにしとくだけではもったいな〜い!

ということで2019年、現時点で決まっている個展開催は3箇所。5月にアビィ、9月に帝塚山、秋の終わり頃に和歌山という予定。5月以外は時期がちょっと変わる可能性もアリ。

今までは1、2年間ほど撮り続けたシリーズを数本同時進行する制作スタイルでした。マラソンを何試合も掛け持ちしながら走ってる感じ。

今年からは思う所がイロイロあり、短距離走を繰り返しながら結果的にかなり長い距離を走ろう、というスタイルへ変えてみることにしました。駅伝みたいな感じですが、走ってるのは僕ひとり。なんか孤独マン(笑)

おそらく今年から5年10年というスパンで繰り返し作品にしていくシリーズをやります。個展ごとにタイトルや写真の撮り方を変えるのではなくて、ずーっと同じことをやります。

最終的にどんなコトに仕上がるのか自分でも分かりません。でも今残さなければと自分が思う物をどんどん組み合わせて見せていきます。途中で3、4回分を再構成した作品なんかも挟んだりしながら、最終的な完成(収束?)を目指します。漫画や小説でいうと、火の鳥とか幻魔大戦とかエヴァンゲリオンとか、そんな感じですね。(伝わるだろうか・・・笑)

年齢も50歳がだんだん近づいてきて、この、いわば今後のライフワークとなるシリーズのタイトルを決めました。

「イーラ/ERA」と言います。英語です。たった3文字の綴りだけど聞いたこともないし意味も分からない単語だと思います。調べてみれば意味は分かりますが、別に分からなくて構いません。「イーラ」という言葉を発したその「音の響き」だけ気に入ってもらえたら嬉しいです。

機材はホルガから離れます。が、ホルガをもうやらない訳ではなくて、もちろんホルガで撮り進めているシリーズもあり、そちらは単発の作品として今後まとめていこうと思います。

撮影は11月半ばから突然始まりました。パナソニックのマイクロフォーサーズ機にフィルム一眼レフ時代に使っていたコーティング剥がれまくりのボロボロレンズを取り付けて、久しぶりに自分の身の回りの事を主題に撮っています。極めて個人的な写真になりますが、そのビジュアルの断片から浮かび上がって来る「順序」に期待したいのです。

さてさて、最初となる5月のイーラは、なにしろ11月から撮り始めたばかりなので、冬とか春先っぽい写真で構成される見通しです(笑)告知用のビジュアルも作りました。

吹雪大樹写真展「イーラ/ERA reel-01」
2019.5.1〜5.5 ギャラリー・アビィにて

いま撮影枚数は2300枚あたり。普通ならまだまだ絶対数が足りない感じですが、これに関しては何でもかんでも記録しなくて良いと思っています。気が向いた時に撮る。そこには偶然もあればセットアップもある感じです。

ああ〜〜〜〜、どうなるか、楽しみです。