吹雪手帖その88「2010年個展への道(9)」
Date : 2010/04/07 Wed

吹雪手帖その88
「2010年個展への道(9)」

5月2日の搬入日まで、えーと、、
搬入ってナンですか!?ってカンジで絶賛製作中の
吹雪大樹写真展「豆腐とビール」です!

DMもまだ出来上がってないし(今週末に印刷が上がります)
しかもなんとこの期に及んでまだ撮影を続けておりまして、
今年はスケジュールがなぜか切迫しております!

マジでそろそろヤバイですって、吹雪さん!

20100407-1.jpg
というわけで、ようやく昨日からセレクトを始めました(汗&汗)

20100407-2.jpg
まだ現像とかスキャンができてないフィルムもありますが
それも見越しての粗セレクト・・・現在160枚ほど・・・
100枚か80枚ぐらいまで絞り込みたいトコロです。

20100407-3.jpg
枚数が多いと画像処理がモー大変!
時間的にもヒジョーにシビア!
例年なら、とっくに作業が済んでる頃なのに〜ひいぃぃ・・・

現状でまだこんなカンジですから、
どんな風にプリントしてどんな並びで展示してとか、
そんなのは全くノープランという・・・あっはっは〜
いや〜ヤバい、ヤバい・・・

長年の経験で、なんとか期日までにうまく収める自信はありますが
こんなにバタバタするのは初めてです。

ホルガで日常を題材に写真を撮って・・・ということ自体は
例年やっている事と変わりはありませんが、
今年はその中でも自分なりに色々と新しい事に取り組んでいて、
それが上手くいったり、いかなかったり、
はたまた、上手く行き過ぎて欲が出て深入りしてみたり、
写真を撮る事を大いに楽しんでいたら、工程にしわ寄せが〜(笑)

まだどの写真もプリントにさえ出していませんが、
それでも、たった1枚だけですが、プリント済みの写真があります!

20100407-4.jpg
デカっ!(汗)

搬入まであと25日っ!
次の次の次の次の開催が僕の個展ですよ〜!
果たして準備が間に合うのか!
ドキドキしながら吹雪手帖・個展への道2010を、
あともうしばらくお楽しみくださいませ〜

でわっ!
吹雪手帖 > 2010年個展への道
吹雪手帖その87「2010年個展への道(8)」
Date : 2010/03/27 Sat

吹雪手帖その87
「2010年個展への道(8)」


吹雪大樹写真展「豆腐とビール」の進捗状況は、
そろそろ佳境に・・・と言いたい所ですが、なんとまだ撮影続行中!
未スキャンのフィルムも相変わらずたくさん・・・
銀行の残高もこれぐらい貯まったらいいのにな!ガハハ!

ふぅ。。。

これから個展を目指すみなさんの参考にして頂こうと、
ワタクシ吹雪大樹が毎年5月に開く個展への足取りを、
アビィ日誌で連載している「個展への道」ですが、
いつも、スキャンだ、印刷だ、ハレパネだ、設営だと、
技術面や段取りの事ばっかり繰り返して書いていたので、
今年は「考え方」のことに重点を置いて執筆しております。

さて、今回は・・・といっても
いまはひたすら撮影を続けているところなので
これといって新展開もないのですが、
では、なんでひたすら撮っているのか?というところを
僕が写真を撮る時の考え方も含めて、お話しをします。

子供の頃から映画好きで、お話しを考えるのが得意だった僕は、
高校生になると見よう見まねで8ミリフィルムで映画を作り始めました。
これが僕にとっての表現活動の始まりです。

その後、映画学校に進学して、演出と脚本を勉強し、
映像業界に就職したのですが・・・
その頃の専門学校って就職率アップが優先ですから、
今のように本人の希望で就職をさせてもらえない時代。
入った会社は映像制作会社といっても、スポーツ中継専門の会社で、
僕は生中継のカメラマンになってしまったので、さあ大変!
やりたかったドラマづくりの仕事とは真逆の分野なのです。

しかもその生中継の仕事がやたら忙しく、
仲間と予定を合わせて趣味で映画を作る事すらままならず、
集団芸術である映画製作の活動続行を断念しました。

そして今後、何の分野で表現活動をすれば良いかと悩んでいる時に、
かつて夢中になった8ミリ映画のようなビジュアルで撮影できる、
ホルガやロモといったトイカメラという写真の世界を知り、
「映画の代わりに写真を撮る」というスタイルになったのです。

ですので「何をどう写真に撮るか」ではなく、
「写真に撮った物をこうしたい」という目的があって始めたわけです。
そのへんが、ちょっと普通と違うポイントかもしれません。

ちなみに集団芸術である映画製作には多くのスタッフが係わります。
監督や脚本、撮影、照明はもちろんのこと、
小道具、大道具、メイクアップ、弁当係、録音といったことから、
キャストとしていろいろな俳優さんも呼ばなくてはなりません。
大勢が集まっていろいろな細かい作業を経て映画が完成するのです。

というわけで、僕が写真を始めた時はこういう状態でした。

監督・撮影=僕

当たり前ですがほかのスタッフもキャストもいません。
これでは、映画は作れません。そこで、こう考えました。

監督・撮影=僕
脚本=目の前の世界で起こる出来事
ロケ地=いま僕がいる場所
キャスト=そこいらにいる人

こんな感じで、僕は写真を撮るとき、
僕の眼に見える事のすべてのことを
なんらかのドラマの一部だと解釈して眺めています。

ですから、街角も自宅も空も海も、
全部、映画のセットということになって、
そこにいる人は全員俳優さんです。
家族も友人も知っている人も知らない人も、
何かのドラマの登場人物として撮ります。

ただ、撮影するために誰かがあらかじめ、
ロケ場所の作り込みやキャストをセットアップはしてくれません。

そこに赤い服を着た人が歩いている・・・
どこかのスタイリストのコーディネイトです。

壊れた自転車が放置されて雑草が絡みついている・・・
小道具さんと大道具さんが用意したんでしょう。

開いたカーテンの隙間からまぶしい朝日が射し込んでいる・・・
照明さんがそういうセッティングをしたのかな?

そんなふうに、僕の目に見える世の中の事象が
僕以外の映画のスタッフが用意したものだと思って眺めつつ、
そこから自分の撮影したいシーンを見つけたり探したりします。
ようするに、前後にストーリーを感じる瞬間の風景を狙うという事です。

また、自分からセットアップすることはほとんどありません。
もしもそうしてしまうなら、映画の代わりに写真をやっている意味が
なくなってしまうように感じています。

20100327-1.jpg

今回の連載で繰り返し書いている言葉ですが、
これが僕にとっての「日常で撮る」という意味なのです。
日常風景を日常風景と思って撮ってはいないわけです。

僕が作っているものは写真ですし、出来上がる物も写真です。
そこに写ったものは現実の世界に間違いなく存在しているものですが、
僕は現実を撮ろうとは思わずに撮っているのです。
撮れば、それは全部フィクションの一部になる、ということなのです。
(記念写真以外は、笑)

映像でドラマ製作をする時なら、当たり前の話しなのですが
素直に写真を撮っている人からすると、ちょっとヘンな感覚ですよね。
でも、実際の世の中の出来事も、いろんな人の行動がトリガーになって、
知らず知らずに演じられている群衆劇のような気がしませんか?

そういうつもりで僕の作品をご覧頂くと、
今までと違った面白さを多くの方に知ってもらえると思います。

20100327-2.jpg

これらのことは、写真の見方に慣れている方には
あらためて説明するまでもない要素だと思いますが、
写真をそういう風に見たり撮ったりしてもいいんだよ、と
多くの一般の方にも気づいてもらう事が、
写真が表現として理解されることの底上げになると感じます。

小難しい事をいろいろ書いてしまいましたが、カンタンに言うと、

・写真に撮ったら僕はウソにしてしまう
・前後にストーリーを感じる瞬間を逃さずに撮る

このシンプルな2つのルールを核にして、
「映画を作っているつもりで写真を撮る」ということを続けているわけです。

と、個展の準備で慌ただしい中なのですが、
来週、ちょっとした旅行に出る事になりました。
今まで、旅行の時にホルガで作品を撮るようなことを
あえて避けていたのですが、今回の個展は旅行の写真も展示します。

厳密に言うと、旅行の写真ではなくて、
旅行先という設定で眺めた旅行先を舞台にした日常の写真、ですね(笑)
ストーリーを感じさせてくれる風景に
いくつ出会って、いくつ気づいて、いくつ撮れるか、楽しみです。

20100327-3.jpg

写真を撮る事がますます面白くなってきました。
吹雪手帖 > 2010年個展への道
吹雪手帖その86「2010年個展への道(7)」
Date : 2010/03/18 Thu

吹雪手帖その86
「2010年個展への道(7)」

吹雪大樹写真展「豆腐とビール」の搬入は5月2日・・・
そう思うとまだまだ余裕がありそうですが
あと7週間とかって言われたら焦りますよね。
ええ、焦ってますとも(笑)

例年なら2月の終わりか3月の初め頃には撮影が終わってます。
しかし今回はまだ撮影が続いています(汗)

昨年の12月23日に撮影したあたりからが
自分の中で個展に向けてのスタートになって、
それ以降にホルガで撮影したフィルムは現在43本・・・

フィルムのストックはあと20本ほどあるので
これを撮り切ったら終わりにするか、まだやるのか、
あるいはそろそろ切り上げるのか・・・

けれど、僕の制作スタイルは「日常で撮る」ことですので、
はっきり言うと、いつになったらやめるとか、そういうことではなくて、
僕が生きている限りは常に撮り続けなければならないのです。

僕も含めて、「日常写真」に取り組んでいる人は
とても多いのではないかと思います。
むしろ、今や最もポピュラーなテーマではないでしょうか。

しかし「日常写真」という言葉そのままの積み重ねでは
「何を撮ればいいのか判らない」という迷路にやがて入り込み、
道を見失って写真の面白さを忘れてしまうことになるでしょう。

日常の積み重ねで撮った写真が、
人の心に残り、そして心を動かすには、
作者が、観る人に伝えたい想いや考えを
その写真の中にしっかりと含ませていること・・・
あるいは並べた写真全体でそれを物語ること・・・
とにかく気持ちを込めていることが大事だと思います。
(そこに込めた意味のすべてが言語に置き換えられなくてもいいから)

それがちゃんと備わってさえいれば、
国や文化や言語の違いを超えて、
人々に共感される作品になるはずです。

・・・大それたハナシになってしまいました(笑)

撮っている物は日常の風景ですが、
伝えたいことはその先にある・・・
まずはそこから考え方を変えていきましょう。

話しは変わりますが、美術館とかに行きますと、
100年も200年も前の絵画や陶器が展示されていて、
中には誰が何のために、どんな想いで作ったのか、
それすら不明になってしまった作品も多くあります。

しかし、ワケが判らないからといって捨てられもせず、
人間の一生の何倍もの時間、つまり、何世代もの人々が、
その作品を残すために受け継いでいって、いまに存在しているのです。

作者が生きている間は自身の言葉を使って
詳しい事を他人に伝えることができますが、
作者が死に、時代が変わり、観る人々の価値観も変わって、
そこに込めた本当の意味が失われてしまったとしても、
後世の人がそこに新しい魅力を見いだし、
再び輝き続ける作品は素晴らしいと思います。

写真は現在のスタイルが発明されてまだ100年少々。
印画紙の保存性にはいろいろな難しい問題があり、
特にカラー写真が美しさを保てるのはさほど長い時間ではなく、
語り継がれる芸術作品になりえるかどうか、といったところです。

しかし、何百年も前の絵画が、
何世代もの人の手を経て残されて行くように、
デジタルデータ化された写真が、その時代に合わせた記録メディアに
バックアップされ続けていれば、品質劣化のないまま
後世に残すことが可能だと思うのです。

昨日、僕がフィルムスキャンしたホルガの写真が
何十年、何百年後かの展覧会で、新しくプリントされて飾られる・・・
それは僕の家のベランダから見える風景だったり、
朝日が射し込むレースのカーテンの影だったり・・・
それが何を意味するのか、その時代の人にはもはや不明でも、
何かの想いを込めて撮った写真であることさえが伝われば、
僕という存在がすでに死滅していても、僕は生き続けていることになる。

そういう作品を僕はつくっていきたいのです。
僕自身の日常の中から、そう感じてもらえる物を
ずっと探し出し続けていたいのです。

さっきよりもさらに大それたハナシになってすみません(笑)
が、そういうことなんだと思うんです。

20100318.jpg

1枚1枚、今日も明日もあさっても、大切に撮り続けたいですね。
吹雪手帖 > 2010年個展への道
吹雪手帖その85「2010年個展への道(6)」
Date : 2010/03/06 Sat

吹雪手帖その85
「2010年個展への道(6)」

2週間ぶりぐらいの「個展への道」でございます。
しばらく日にちが空いてスミマセン!

もちろん、個展準備をサボっていたわけではなく、
アビィの業務と並行して、ドシドシと作品の撮影を続けております!

しかし最近なにかと忙しくて
自宅でスキャンをする時間があまりなく、
未スキャンのフィルムが現在7本ほどあり、
そしてそれとは関係なく撮影がドンドン進んでいきますので
今後の作業量を想像するとややボーゼン!
あっはっは〜・・・

というわけで!
フィルムで作品づくりをするうえで大事なのは
信頼できる写真屋さん!

自宅に暗室があって、現像からプリントまで処理できる環境があれば
もちろんそれに越した事は無いんですがなかなかそうもいきませんし、
特にカラー現像は廃液の回収もあるし個人宅ではタイヘン!
多くの人が写真屋さんに頼んでいると思います。

まあ、普通の35ミリフィルムだったら、
日本中どこのお店でも、そんなに不便は感じないと思いますが、
それがブローニーフィルムとなると話しは別!!

外注のためお店から現像所に送られるので日にちはかかるし、
近所に大手の写真店もないし(それでも外注だし)
遠くの親切な写真屋さんへ郵送で送るにしても
送料もかかるわ、日にちもすぐにはムリだし、
すぐに処理してくれるプロラボなんてどこにあるやらサッパリ・・・

とにかくブローニーフィルムで写真を撮ったら
写真が必要な日にちを逆算して準備し、
出来上がるまでひたすら耐え、おまけにコストもバカ高い・・・
そのような苦行を強いられた挙げ句、
やっとのことで受け取ったのがホルガの写真だったりして、
シャッターがバルブのままで全滅してました!なんて日には、
ブローニーフィルムの巻き紙を見るのさえ怖くなってしまうこと必至!
そしてホルガを辞めていく人が数知れず・・・(汗)

もはやこの世にはブローニーユーザーのユートピアはないのか〜!

うう。。。

いえいえ、諦めないで!ありますよ〜!

大手の写真店に行くよりも、全国展開のチェーン店に行くよりも
商店街の片隅にある地元の老舗写真屋サンなんかのほうが
案外、ブローニーの現像とかやってくれること、あります!

とにかく根気よく探さなければなりませんが、
ご自宅の周囲をよ〜く思い出して、
そういえばあそこにもここにも写真屋さんが・・・と、
こんなご時勢とはいえ、意外に多く存在していると思います。
1軒、1軒たずね歩いて、「恐れ入りますが〜」と聞いてみて下さい。

そんなふうにして僕が見つけたお店はココ!

20100306-1.jpg

大阪の下町、今里しんみち商店街の「コンドーカメラ」さんです!
もう、絵に描いたような昔ながらの写真屋さんでしょ!
(ちなみにこの写真もホルガで撮ってます、笑)

こちらのお店は写真ひとすじの親父さんと奥さん、
そして若旦那の3人で切り盛りなさっておられます。

僕の個展の作品も、ニューヨークで展示した写真も、
テキサスのギャラリーで販売されている写真も、
ぜーんぶ、こちらでフィルム現像してもらっています!
NHKドラマ「浪花の華」用の写真の時なんか、
いきなり40本ぐらい持って行って、
明日までにお願いします!とか(汗)

10時〜18時までの間の受付でしたら
ブローニーの現像は30分〜1時間仕上げです。
(カラーネガのみ・現像機の稼働状況で変わります)
現像料は1本700円です。

しかもめっちゃレトロな
紙製のネガケースに入ってあがってきますよ〜
て、もう、紙製ですよ!紙製!
透明のシートじゃなくて、全部紙で出来てるんですよ!
フィルム入れるトコも!

20100306-2.jpg
見たこと無い人、けっこう感動すると思います!(笑)

そしてこのお店のポイントが高いのは、
僕の家から歩いて5分ぐらいのトコにあること!
(自分の話しでスミマセン、笑)

とにかく、朝から夜まで、ほとんど毎日オープンしていて、
しかも自宅の近所だったら、鬼に金棒、ホルガにコンドーカメラです!

大阪市営地下鉄・今里駅から徒歩5分ぐらいのトコですので、
どうしても展示の搬入に間に合わなくて急いでいる時なら
多少電車賃を使ってでも、大阪市内ならどこからでも来れる場所ですし、
実は近所に住んでたり、自転車でいける距離だったり、
通勤ルートの近くだったり、利用できる人は多いと思います。

残念ながらブローニーからのプリントには対応していないのですが、
自分でブローニーフィルムをスキャンできる人にはオススメです〜

しかも!35ミリフィルム派の人にも朗報!
「フィルム現像だけしてCDに写真を書き込み」の受付OKです。
それだけだったら最近よく見かけますが・・・
CD1枚にデータが入るだけドシドシ入れてもらえて(7本分ぐらいまで)
それなのに、お値段はCD1枚ぶんでOKなんですよ〜!
つまりフィルム1本ごとの書き込み手数料が不要なのです〜
これって、スゴイですよ〜!めちゃトクですよ〜
(インデックスプリントも1本ごとに無料でついてきます)

でも、写真のトーンも老舗っぽいカンジじゃないの〜?って思う人!

20100306-3.jpg

ほら、なんかイマっぽいトーンでしょ!僕が色をいじらずとも、コレ!
35ミリの写真、すごくいい雰囲気で上げてくれます!

なんか今日はほとんどコンドーカメラさんのことしか書いてませんが、
吹雪大樹の作品を支えるコンドーカメラ!ってカンジなんです。
いいお店なので、お近くの方、ぜひ行ってみて下さい〜!

ちなみに、親父さんと若旦那のポートレイトも
今回の個展用に撮影させてもらいました。もちろんホルガで(笑)
いつもありがとうございますッ!


○お店データ

・コンドーカメラ
・大阪市東成区大今里3−1−2(GoogleMap
・電話:06−6976ー6301
・営業時間9時〜20時
・現像の当日仕上げは10時〜18時受付ぶんまで
 (開店すぐの9時台は現像機の試運転で処理が出来ません)
・だいたい毎日開いてるみたいです

*臨時休業や機械のメンテナンスで受付できない場合もありますので
 事前に問い合わせしてから行ってみてください〜


○料金

・フィルム現像
35ミリ(36枚撮)1本750円
ブローニー1本700円
 *カラーネガのみ*ブローニーからのプリントは不可

・CD書き込みはCD1枚500円(35ミリ7本ぐらいまで)

・35ミリL判プリントは…すみません、やったことないです(汗)


○仕上がり時間

・フィルム現像のみ 30分〜1時間
・35ミリフィルム現像+CD書き込み 1〜2時間ぐらい
 *機器の稼働状況や注文本数で変わってきます

*2010年7月から価格が改定されたため、
 元の記事から書き換えております(2010/7/21記)

お店の周囲はメチャメチャいい雰囲気の商店街や下町です。
現像を待つ間に散歩しながら写真を撮ったりするのも楽しいですよ〜
僕の作品に登場する、あんな場所やこんな場所にも出会うかも(笑)
また、店内にはいろいろレトロなカメラ(の新品!)も販売されてます!

さささ、今日も家に帰ったらスキャンせな・・・
吹雪手帖 > 2010年個展への道
吹雪手帖その84「2010年個展への道(5)」
Date : 2010/02/20 Sat

吹雪手帖その84
「2010年個展への道(5)」

個展への道、2日間連続で掲載です。
季節柄、いまは帳簿の整理に追われてまして・・・
というわけで現実逃避中です(笑)

日頃ずっとアビィにいる僕の撮影タイムは
自宅とギャラリーの自転車通勤の途中が大半です。
大阪の東のほうの下町から中心部のオフィス街まで往復1時間。

アビィを始めてから今回で6回目の僕の個展ですが、
どの個展の撮影場所も(展示する写真の全部ではないにしても)
ほとんどがいっつも同じこの通勤ルートで撮ってる写真です。
(あとは自宅の中と自宅から見える景色もありますね)

写真を撮るためにどこかへ出掛ける時間が無くて
なかなか最近撮ってない・・・そんな悩みの相談を
ギャラリーでよくお聞きすることもありますが・・・
写真って、特別な時だけしか撮れないものなんでしょうか?

たとえ同じ場所でも、季節や時間が違えば風景も変わるし、
なにより、自分が常に同じではありません。
ずっと同じテンションで同じことだけしてる人間なんて、いない。
そのとき、そのときで、いろんなことを考えていますよね。

毎日見ている同じ物が、去年と今年で違うように見えて当然です。
いや、実際にカタチが変わって見える、ということじゃないですよ。

自分の身の回りを撮っているんじゃなくて
自分の身の回りで撮っているんです。

写真を、作品を、創ろうと思って自分のいる世界を眺めていれば、
目に見えるその物に、求める意味を変えられるという事です。

去年と今年、昨日と今日、さっきと今・・・
自分の身の回りという空間的な点では同じ場所かもしれないけれど、
刻一刻と新しい世界が目の前に現れているのです。
その世界を残していく方法が「写真」なのだと思います。

しかし、撮影することに関して制約の多いトイカメラだと、
考える以前に撮れないモノやコトが多すぎる・・・表現の限界です。

・・・ほんとにそうですか?

トイカメラだから、ホルガだから、そういう先入観で、
はじめから諦めているから、撮れないだけではないですか?

トイカメラ特有の制約を克服するのは、
目先に面白い道具を使った撮影テクニックではなくて、
普通のカメラとして使う事・・・なんか滑稽な文章ですが、、、
トイカメラというイメージが広く伝わった現状において
忘れてしまいがちな本質だと感じます。

なんのためにわざわざトイカメラを使って
写真を撮っているのですか?・・・・と。

20100220.jpg

明日の僕はどんな写真を撮るのか?
だから、毎日が楽しみです。
吹雪手帖 > 2010年個展への道