なんば経済新聞にて「廃景●7」掲載
Date : 2010/07/15 Thu

地域密着で街のいろいろなニュースを配信するなんば経済新聞様に
「廃景●7」の紹介記事を掲載いただきました〜!

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Yahoo!ニュースのほうでも配信されております!
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いつも取材いただきまして、ありがとうございます
メディア掲載
トイカメラのためのフィルムスキャナ「TCS-566」レビュー
Date : 2010/07/14 Wed

我らがトイカメラカンパニー!株式会社エー・パワーさんから
トイカメラの為に開発されたフィルムスキャナ「TCS-566」
8月2日より販売開始されます!

35mmフィルム・ブローニーフィルムの、
カラーネガ、モノクロネガ、リバーサルを
カンタン操作でバッチリとスキャンできるスグレモノ!

35mmフィルム専用で同様のスキャナは他社から販売されていますが、
ホルガやダイアナなど、ブローニーフィルムを使うトイカメラユーザーが、
もっと便利でリーズナブルにフィルム写真を楽しめるようにと、
エーパワーさんのプロデュースで開発されました!

というわけで、ギャラリー・アビィでデモ機をお借りしまして、
いろいろと遊んでみました!

きっとどこよりも早い「TCS-566製品レビュー」ですよ〜

じゃじゃーん!

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燦然と輝くエーパワーのロゴマーク!これがTCS-566です。
「トイカメラスキャナ・500万画素で6x6」という意味が
この型番に込められているそうです。うん、判り易い!(笑)

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大きさはこのぐらいです。って、僕の手と比較ですが(汗)
ジャイアント馬場みたいな手ではありませんので
このスキャナがけっこうコンパクトであることが判ると思います。
重量もとっても軽いです〜

ちなみに、レビュー中に登場する各種数値や操作感は
デモ機をもとに書いているため、実際の製品では異なる場合があります。
いちおう、その点だけご注意ください〜


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さて、作動中の液晶画面はこんなカンジ。
電源はUSBバスパワーです。
コンセント用のアダプターも付属していますので
パソコンがなくても動かす事ができます。

3つのボタンでいろいろ操作しますが、メニューは判り易いです。
スキャンするフィルムの種類、解像度設定(800dpi or 1600dpi)、
画像の回転や反転など細かい設定もOK。
カラーバランスはオート設定で、
露出設定(+2〜-2)だけマニュアルで決められます。

35mmフィルム用のホルダーは
スリーブ用とスライドマウント用の2種類が付属しています。

 *スリーブというのは、
  フィルムを6コマごとにカットして袋に入れてある、
  いわゆる普通に現像したあとのフィルムの状態ですね。
  ブローニーだと、6x6が3コマでスリーブ1本ぶんです。

ブローニー用のホルダーはいっけんスリーブ用っぽいんですが・・・
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このように、1コマずつカットしてセットする仕組みになっています。

1コマずつきっちりとスキャンさせるための仕様のようですが、
これはちょっとよくないですね。ネガが散逸してしまいます。
スリーブのままセットできるホルダを開発中だそうですので、
それに期待する事にしましょう!

で、無いのなら作ってしまえホトトギス、ということで・・・

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6x6が3コマ分、スリーブでセットできるホルダを作りました。
インクジェット紙の袋に入ってる厚紙を材料にして5分間ほどで製作(笑)

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本体右側からホルダを挿入します。

 *いちおう、ホルダなしでフィルムをそのまま突っ込んでも
  被写界深度がかなり深いようで特に問題なくスキャンできますが、
  フィルムに傷や指紋のつく恐れがあるのでご注意を。

で、普通のスキャナは全体のプレビューをしないと
セットしたフィルムの様子を見る事はできませんが・・・

このTCS-566はリアルタイムで液晶画面に表示されます。
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ネガフィルムが正常な色調に反転されますので、判り易いです。
リバーサルはもちろんそのままの色で、
モノクロネガも明暗反転して表示されると思います。

文章では判りにくいかもしれないので動画でドウゾ!


 *動画が出ない人はこちら


とまあこのように、液晶に表示されている部分が
単純にスキャンできるという、とにかく判り易いカンジです。

で、スキャニングはボタンを押すだけで一瞬で完了します。
ウォーミングアップを待ったり、ウィイイィーンとか、動いたりしません。
ライトボックスの上に置いたフィルムをカメラで複写するように、
1コマぶんスキャンしたら、ホルダを動かして次のコマへ、という具合に
サクサクと作業を進める事ができます。

さて、肝心のスキャンした画像はこんなカンジ・・・
(ホルガ+フォギーフイルターの写真です)

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(クリックすると原寸大で表示されます)

ほんの少しサイズ調整とゴミ取りをしていますが、
ほぼスキャンしたままの画像です。

あくまでもこういうスタイルのスキャナということで、
フラッドベッドスキャナと比べると多少の見劣りは否めませんが
この価格、このコンパクトさ、この簡便さなら
じゅうぶん使える機器ではないかと思います。

トイカメラではなく、ビシッと写る中判カメラの写真なら、
元々の画質が良いので、スキャンも良好です。
(マミヤ6で撮影)

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(クリックすると原寸大で表示されます)

そして、スキャンした画像は本体内蔵メモリかSDカードに記録されます。
USBケーブル経由でPCに画像をコピーするか、
カードリーダーでSDカードからコピーするか、
という具合でPCに画像を持ってきます。

ようするにTWAIN機器ではないので、
PCソフトと連携して使えるわけではないのですが、
逆に言うと、PCがない状況でも
スタンドアロンでフィルムスキャンができるということです。

PCを持っていなくて、ネットはケータイで、という人も、
MicroSDカード+アダプターでスキャン画像を保存して、
その画像をケータイで開いて編集すれば
ある程度の画像調節やリサイズも可能となりますから、
ブログやミクシィやツイッターでのWeb掲載用に
フィルム写真の画像を変換することもできますね。

ほかにも、ちょっと確認用で軽くスキャンしたいときにも手軽ですし、
TV出力もできますので、ワークショップなどで
フィルムをプロジェクターで映して見たり、
たんなるスキャナの枠を越えて、アイデアしだいで
いろいろな使い方が工夫できそうです。

さらに、先程も書いたように、ホルダを作るのがカンタンなので、
ブローニーで6x12や6x18など特殊サイズの場合とかでも
分割してスキャンした画像をフォトショップで繋げば上手くいけそうです。

ほかにも今回作ったようなホルダなら、
ホルダを固定してフィルムだけ動かしていけば
極端なハナシ、ブローニーで6x72とか、
8ミリや16ミリの映画用フィルムとか、
フラッドベッド型では扱いにくい長尺タイプのスキャンも容易そうです。

もちろん、ハーフ判やDianaMiniのスクエア判やホリゾンカメラなど、
写真屋さん泣かせの35mmフィルム特殊フォーマットのトイカメ写真も、
ホルダを工夫して作れば、自分の好きなようにスキャンできそうですね。

ブローニー用のフィルムスキャナの購入で費用的に悩んでいる方、
複合機を既にお持ちで、フラッドベッドスキャナの置き場に困る方、
使っているスキャナが特殊フォーマットに対応できず困っている方、
そう言う方にまず、オススメの機器だと感じました。
そしてほかにもいろいろな使い方・可能性がありそうに思います。

現在、8月2日の発売に向けて、ネット限定で予約受付中だそうです。
気になる方は株式会社エーパワーのページをご覧下さい〜
新製品情報
廃墟空間の魔力を感じる
Date : 2010/07/13 Tue

まずは前開催「ぼく三昧」が日曜日で無事に終了いたしました。
作者・岩堀くみ子さんの初個展に多数のご来場をいただき
まことにありがとうございました!

無光沢バライタという、ちょっと手間の掛かる印画紙に
甥っ子の成長記録を丹念に愛情を込めて描いた作者の気持ちが
ストレートに伝わって、ほんとに気持ちのいい展覧会でした。

愛する人を撮った写真だからこそ、
自分の手でイチから作り出す暗室プリントで
作者の気持ちも一緒に焼き付けたような、
この先もっと長い時間が経ったあとに見返せば、
いかにその愛情が深いものであったかを
きっと判ってもらえるタイムカプセルのような作品かも、
というように僕は感じ、暖かな気持ちになりました。

自分が好きなものを愛情を込めて撮ること・・・
ほんとにこれは何を撮るにしても、写真をすることの基本です。
作者の岩堀さんにはこれからも変わらずに、
自分の愛しいものを愛しいままに表現することを続けてほしいと思います。

ほんとにいい展示を見させてもらえました!
みなさんも、自分の好きな人の写真、たくさん撮ってください!

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さて、本日からはガラッとギャラリーの雰囲気が変わりまして、
毎年定番の廃墟写真展「廃景●7」がはじまります。

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アビィ企画展の元祖である廃景もおかげさまでついに7回目の開催です!
今年も9名の作家による廃墟空間の魔力をお楽しみください!

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僕は、廃墟写真は風景写真の究極的形態であると考えています。
廃墟に赴き、そこで何を見て、何を撮って、何を伝えるのか?
一時期の廃墟ブームもすっかり落ち着いてきたこともあって、
ほんとうに良い作品がいま残っているのではないか、そう感じます。

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照明も暗めで、BGMもちょっとコワめで、
お化け屋敷が苦手な人はちょっと入りづらいかもしれませんが(笑)
そこで待っているのはなかなか見ることのできない廃墟世界の色彩美!

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出展作家さんからの差し入れで「軍艦島キャラメル」もあります。
炭坑ということだけあって、炭入りのキャラメルだそうです(笑)

日曜日までの開催です。みなさま、お見逃しなく!!
展覧会のこと
優しさいっぱいの空間
Date : 2010/07/06 Tue

まずは前開催「黒白寫眞展覧会●伍」が
日曜日で無事に終了いたしました。
雨の多い会期中でしたが、たくさんのご来場をいただき、
まことにありがとうございます〜

20名の大所帯による賑やかな展示空間の中で
いろいろなベクトルの作品たちをご覧頂けたと思います。
伝統工芸的世界にこだわらない、
実にアビィらしい展示だったと思います。

多様性のある作品たちを1つのテーマで括って
一堂に会して見ることのできるのが
アビィの一般公募展の面白さであり、
そして良質な化学変化を発生させるパワーになって、
新しい可能性が広がるのだなと、改めて感じました。

写真の原点はモノクロ。それはまさにそのとおり。
当初、写真にカラーはありませんでした。
かつて、写真がモノクロであることは、当たり前だったのです。

そういうふうに考えると、カラーvsモノクロ、
しいては、銀塩vsデジタルという、
それぞれの存在意義を比較して、必要性を論じることに
たいした意味はないのだと、判るのではないでしょうか。

それぞれにそれぞれのよさがあって、今はそのすべてを享受できる時代。
だからこそ。モノクロにチャレンジしたことのない方は、
この機会にぜひはじめてみてはいかがでしょうか!
自分の中で起こる新しい化学変化に可能性を探ってみましょう!

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さて、本日からは岩堀くみ子写真展「ぼく三昧」が始まります。
岩堀さんは昨年の「黒白寫眞展覧会●四」への参加がご縁になって
今回、初個展をアビィで開催していただくことになりました。

作者にとってもっとも身近な被写体である「甥っ子」の成長を
6年間にわたって撮影されたいろいろな出来事のシーンで構成し、
この世に生まれた新たな命に意思や感情が芽生え、
たくましく育っていく様子を表現しています。

すでにアビィや各所のギャラリーで、男の子が号泣しているという、
インパクトのあるDMをご覧いただいた方も多いと思います。

きっとそういうシーン、お母さんなら撮らないかもしれません。
直接の血のつながりがある母親という視点からではない、
「叔母の視点」から見た成長の思い出というのが
実に新鮮で興味を呼ぶ写真として、見事に作品へと昇華しています。

自分が子供のころはこんなふうだったかな、とか、
観る人の心に残るそういった記憶と重ね合わせてご覧いただければ、
ほんとに心がホッと温かくなるのを感じてもらえると思います。

大事な思い出の箱の中からいろんな写真が飛び出したような、
とても特徴的な額縁とその飾り方もなかなか見ものです!

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日曜日までの開催となっております。
みなさま、お見逃しなく〜!
展覧会のこと