吹雪手帖その７５
「写真のチカラ」

海外の写真家、デボラ・フランシスさんが執筆するブログで
作者がインスピレーションを受けた写真家の作品を紹介するコーナーがあり、
僕のホルガ作品の中から３つのビジュアルが記事で掲載されました。




http://www.swimmingwiththestars.net/?p=324


僕からなにか写真を送ったわけではなく、
デボラさんがネットで僕の作品を見つけてくれて、
ぜひ載せたいと、わざわざメールでお知らせまでしてくれました。

フリッカーなど海外ベースの写真共有サイトを利用しているなら
海外の人からのこのようなコンタクトがあるのは不思議でないわけですが、
いまのところ僕の作品写真をＷｅｂ上で載せているのは
僕のポートフォリオサイト（ http://fubuki71.g-avi.com/ ）だけなんです。

インターネットという大海に浮かぶ様々なリンクの破片から
海外の写真家が僕のホームページに辿り着いてもらって、
僕の作品を感じてもらえたというのは、とても正直に嬉しい話しです。

たとえば、どれだけ優れた文学作品でも
読む人に理解できる言語に翻訳されなければ意味を成しませんが
すくなくとも写真作品は、世界中の人の目に同じように映るはずです。
それは言語や文化や国境を飛び越えるチカラがあるという事なんです。

なので、海外の人へ僕の作品が文章による補足なしに
ビジュアルだけで伝わったということが、
写真というジャンルを表現の舞台に選んだ自分にとって、
素直に喜びを感じる瞬間でもあります。

まずは前開催「優しい写真」が日曜日で無事に終了いたしました。
たくさんのご来場をいただき、まことにありがとうございます。

ピントの合った写真に時折現れるピンボケの写真・・・
ちょっと意外な構成に感じた方も多かったと思いますが
やはりそこが展示による表現の面白いところだと僕は感じます。

人はいつも一定の感情で生きていけません。
自分と外界との距離が遠ざかったり近づいたり、
気持ちが張りつめたり緩んだり、
そういった心の揺れ動きで変化する作者の内面が、
日常の風景を捉えた印象深い写真と共に展開されたように思います。

kanaho*さんの今後の作品をお楽しみに〜！

さて、本日からは個展ラッシュ第２弾、toripyさんによる
「Aizu...Eyes...」が始まります。

心に満たされぬ想いを抱いて
ラオスへ降り立った作者がそこで出会った子供達。
彼らの笑顔からtoripyさんは自分の心を満たせない気持ちに
どんな答えを見つけたのでしょうか・・・

写真歴７年目、ご自身初の個展開催となっております。
たいへん見応えのある展示となっております。

長期間にわたって撮影を続けた、
けして観光写真ではない、
地元の人々と向かい合って触れ合った写真です。



日曜日までの開催となっております。
みなさまのお越しをお待ちしております〜

本日１０月３日は外部講師のため
１６時ごろまで吹雪大樹は不在ですが、
お留守番スタッフの方が在廊しますので
ギャラリーは通常どおり営業しております。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い致します〜

関西を代表する美術ライター・小吹隆文さんによるブログ「アートのこぶ〆」にて
現在開催中の「優しい写真」の紹介記事を掲載いただきました〜！

http://blog.livedoor.jp/artkobujime/archives/1040674.html

ご紹介ありがとうございます〜！