作家列伝2011(その20)
Date : 2011/12/22 Thu

ギャラリー・アビィ作家列伝2011(その20)

○岡嘉太郎さん(今期4回出展)

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岡さんは昨年アビィの企画展に2回参加したあとすぐに
いきなり個展の申し込みをしてきたという猛者!
その初個展も今年2月に無事開催され、
しかもそのまま燃え尽きることもなく、
継続して意欲的に作品発表を続けています!

ー今年の写真活動はいかがでしたか?

2月の初個展からもう10ヶ月も経ってしまって、
なんか1年ぐらい前のことのように思えてきました(笑)
去年の11月に買ったホルガを個展の中で何枚か使って、
その写りの面白さになにか意欲が出たんですね。
デジカメもいいやつを買ったとこだったんですけど
もう、会社の通勤途中とか昼休みとかも
ホルガを提げてブラブラ撮り歩くぐらいのイキオイです!


ーこの1年間で1000枚ほど撮ったと伺いました。
 ものすごい意欲、情熱、、、!

2回目の個展を早く開きたいですね!
いま28歳で、この先の仕事や生き方の不安とか、
そんなことを色々考えていたら
生と死の間のことというか、自分の死生観を
ホルガの写真で表現したいなぁと思ってます。
今回の展示写真がまさにその前触れ、という感じです!


ーそれでは今期お気に入りの展示を1つあげてください。

「トイカメラ写真月間2011:セレクション」の作品です。

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「a little happy」

これは気合いを入れて壁一面借り切って展示しました!
展示物とかZineとかコストが掛かりすぎて反省点もありましたが
今後の自分の方向性を考える一作になったと思います。


・・・・

今年はZineの制作にも熱心に取り組んだ岡さん。
展示のたびに販売されるホルガ写真をちりばめたZineに
僕はいつも感心してしまいます。
この意欲と情熱でぜひ2回目の個展を見せていただきたいです!

それでは、岡さんの出展作品にご期待ください!
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作家列伝2011(その19)
Date : 2011/12/22 Thu

ギャラリー・アビィ作家列伝2011(その19)

○きたがわなおみさん(今期5回出展)

今年2月の「夜のスケッチ」が初アビィのきたがわさん。
ナダールではすでに企画展やグループ展に参加なさっていて
その感想を書いたことがアビィにお越し頂くキッカケでした。
ご自宅の猫をモチーフに、風景写真等、いろいろ取り組んでおられます。

ーまずは自己紹介をお願いします

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きたがわなおみです。
大阪で生まれて、三重県名張で育ち、今はまた大阪に住んでいます。


ー写真歴は?

以前は夫の一眼レフを借りて、
家の中のネコとか、料理とかお菓子とか、
そういった身の回りの物を撮っていたんですが
もっと写真のことを知りたくて
3年前にナダールさんの写真教室(nps)に通い始めました。


ーじゃあ展示もnpsとかで?

npsは初級コースは修了展があるんですが
私は中級からはじめたので、展示というのは
2年前の「犬の日々/猫の日々(ナダール大阪)」が初でした。
あとはnpsの友人たちと「hygge」というグループを作って
今年1月と11月にグループ展をしています。


ーアビィに参加し始めたキッカケは?

初めての展示の時に、吹雪さんに感想をもらって!
そのあと、hyggeでも感想をいただいて、
グループの仲間と夜のスケッチに参加させてもらいました!


ーよく使うカメラはどのあたりですか?

まず、ハッセルですね。好きなのでよく使います。でも重い・・・笑
それに比べれば一眼レフでもニコンFM3Aは気軽に持ち出せていいですね。
あとはトイカメラも使います。ホルガとロモですね。


ー好きな撮影モチーフやスタイルは?

飼い猫を家の中で撮ることも多いですが、
外に出て行って、野良ネコとかも撮ったりします。
これからはフィールドにどんどん出て行きたいですね。
写真を見た人に共感してもらえるような作品を
これからどんどん作っていきたいです。


ーモノクロプリントにもチカラを入れてらっしゃいますよね!

夏にナダールさんでモノクロ教室にも通いまして、
それからモノクロで展示をするときは
暗室を借りて自分で焼いてます!


ーそうそう夏のモノクロ修了展のプリントがすごくて!!
 ハッセルを使ってることもあるかもしれないですが
 それだけでは済まされない透明感のあるきれいなプリントでしたね。

はい。あの時は多くの方にいろいろと好評でした。
今回のオールスターも自分でバライタに焼いて、
木製パネルの仕上げも自分でやりましたよ。


ーそれでは今年の出展作品からお気に入りを1つ!

「さくらイロ●5」の作品です。

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「spring shower〜last blossom〜」

ホルガで撮ったモノクロ写真なんですが
この頃はまだ暗室をやってなくてインクジェットです。
機会があれば暗室でじっくり焼き直してみたいです。


・・・・

ハッセルブラッドからトイカメラまで
いろいろなカメラを使って作品づくりをするきたがわさん。
写真に撮る物への愛情を感じる、
丁寧なモノクロプリントも魅力です!

それでは、きたがわさんの出展作品にご期待ください!
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作家列伝2011(その18)
Date : 2011/12/21 Wed

ギャラリー・アビィ作家列伝2011(その18)

○shimmaさん(今期3回出展)

今年のトイカメラ月間が初写真展というshimmaさん。
アビィで3回出展をはじめ、他のギャラリーでも展示に参加し、
まだはじめたばかりとは思えない充実ぶりです!

ーまずは自己紹介をお願いします

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shimmaです。大阪生まれの大阪育ち、35歳です。

ー写真歴は?

5年前に長女が生まれて、子供の写真を撮り始めたのがキッカケです。
と言っても、展覧会に参加して作品発表するようになるなんて
1年前には全然考えてもいなかったことです!


ー表現する写真に目覚めたタイミングは?

実は吹雪さんのツイッターを3月ぐらいにフォローさせてもらって
そこでアビィというギャラリーがあるのを知って。
5月に吹雪さんの個展を観て、ホルガを買いました(笑)
最初のフィルムで気に入った写真をブログに載せてみたら
吹雪さんが「コレ展示したらいいよー!」と背中を押してもらった感じで
トイカメラ写真月間に参加して展示デビューになりました。
あとはAcruさんの展示や、天満でのナベカメ展にも参加しています!


ーどっぷりと表現の世界に入り込みましたね(笑)
 それにしても、もともと下地はあったんですか?

ほんと、急にポトンとこの世界に落とされた感じです(笑)
芸術という観点での表現活動はしたことないですが、
美容師としてヘアデザインをしていました。
そういうことも表現の一種じゃないかなと思います。


ーたしかにそうですね!人間、毎日生きてるだけで、
 いろいろな方法で表現しているものですね。
 では、よく使うカメラはなんでしょうか?

ホルガ、オリンパスOM−1、ヤシカフレックス(2眼レフ)です。

ー好きな撮影モチーフやスタイルは?

あらかじめテーマを決めて撮り進めたりもしたいけど
やっぱり日常のスナップですね。


ーそれでは今年の出展作品からお気に入りを1つ!

「トイカメラ写真月間2011:セッション」の作品です。

shimma2.jpg
「菜の花畑の女の子」

・・・・

おもにフィルムカメラを用い、フィルムならではの雰囲気を
とても大事になさっている作家さんだと思います。
優しさや懐かしさがキーワードになった作品が印象的です!
素直な気持ちでずっと作り続けて欲しいな〜と思います!

それでは、shimmaさんの出展作品にご期待ください!
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作家列伝2011(その17)
Date : 2011/12/21 Wed

ギャラリー・アビィ作家列伝2011(その17)

○稲妻タカオさん(今期3回出展)

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いつもトイデジカメを巧みに操り、
キョーレツな印象の世界を作り上げる稲妻さん。
オールスターズ戦、2度目のチャレンジです!

ーあの、昨年までは「山田タカオ」さんでしたが・・・

なんか山田ってフツーの名前じゃないですか。
アニメやマンガの登場人物でも
山田って名前のキャラはたいていダサイ役だし(笑)
で、写真家って、自分の名前を音読みで言うでしょ。
森山大道(ひろみち→だいどう)みたいな。
で、僕も、山田→さんだ→サンダー→稲妻、という具合です。
カメラのストロボみたいに、一瞬ピカッと光る意味合いも込めてます。


ーなんか妙に納得させられてしまいました。おかしいな(笑)
 さて、今年の写真活動はいかがでしたか?

いつもL判をタイル状に並べて展示してましたが、
A4サイズ4枚ぐらいで組んでみたり、
あえてA3サイズに大きく伸ばしてみたり、
見てる人が飽きないようにいろいろ工夫を考えました。
僕はデザイナーをしていて写真の色調整は日常のことです。
仕事では写真をキレイに近づけるレタッチばかりですが
表現の写真はいろいろなレタッチができるので面白いですね。

 
ーそれでは今期お気に入りの展示を1つあげてください。

「トイカメラ写真月間2011:セッション」の作品です。

inaduma2.jpg
「扇情」

・・・・

ただでさえ個性的なトイデジカメの写真を
想像を超える激しいレタッチでさらに彩り、
一度見たら忘れられない独特の世界を作る稲妻さん。
彼の個展を待ちに待っている人もきっと多いと思います!

それでは、稲妻さんの出展作品にご期待ください!
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作家列伝2011(その16)
Date : 2011/12/21 Wed

ギャラリー・アビィ作家列伝2011(その16)

○テラダマリさん(今期4回出展)

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昨年がアビィデビューだったテラダさん。
(当初は「だん。」名義で出展)

今年4月には西天満フォトピアギャラリーで
初個展「海がきこえる」も開催!
アビィではトイカメラ系を中心に、
独特の「暗さ」のある世界を見せてくれています!

ーポケデジを使った作品群がスゴイですね。
 この僕ですらポケデジの認識を
 新たにさせられたほどの傑作だと感じます。

むずかしいけど、かさばらなくて好きなカメラです。
アイテムとしてはかわいいイメージのあるものですけど
自分の心象風景に近い(暗い)感じで撮れるというか。
ポケデジと私の目というフィルターを通すと
ああいう写真になるんだと思います。
あやふやな感じで撮りたいんですよね。
素材の味を活かすということで、レタッチもしません。


ー暗い雰囲気のモチーフを選り好みして撮ってる!?

けしてそういうわけではないです。
光を感じるものを撮っているんですけどね、
そこには影があるんですよね・・・
基本下向きな人間なので、足下ばっか撮って、、、
自分の目線より上の世界…空とか…そんなのはあんまりない。


ー今後の目標としては?

個展の時は瀬戸内芸術祭の写真でまとめたんですが
実はいろいろな場所で撮った写真をまとめるのが苦手なんです。
それを克服できるようにいろいろ考えていきたいです!


ーそれでは今期お気に入りの展示を1つあげてください。

「トイカメラ写真月間2011:セレクション」の作品です。

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「泡沫」

いろいろな場所で撮った写真をまとめるための
テストフライトみたいな感じで作った作品です。
吹雪さんが面白いって言ってくれたから、
たかがトイデジだけど頑張ってみたいと思います!


・・・

「カメラ祭りは永遠に不滅です!」と語るテラダさん。
実際はフィルム・デジタル・カラー・モノクロ問わず
いろいろなスタイルで制作なさっていますが
どんな作品であっても、常に同じ世界観が漂っています。

それでは、テラダさんの出展作品にご期待ください!
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