Date : 2012/11/16 Fri
吹雪手帖その135
「2012年個展への道(9)」
さてさて、前回の「個展への道」から5ヶ月ほど経ちました!
12月にも何か個展をする!って感じで書いておりましたが、
ええ、やりますとも!12月に!
しかしその前に!
あの記事を書いた直後に!
なんと!(!多すぎ)
東京四谷のクロスロードギャラリーさんから
昨年の個展3部作を再構成した内容での
企画個展のお話しを頂きまして、
先々週、先週と、東京での初個展となる
「時の流れのどこかで」を開かせていただきました!
ツイッターやフェイスブックでは
事の成り行きを細かくお話しをしていたのですが
アビィ日誌でもちゃんとまとめておきたいと思います。
そもそもは、何かご意見がいただけたらと思い、
個展写真集が出来上がるたびに
関東のお知り合いの皆様へお送りしていたのですが、
ルーニー247フォトグラフィーの篠原さんと杉守さんから
同ギャラリーの姉妹店であるクロスロードギャラリーにて
ぜひ作品を紹介したいと、うれしいお招きを頂いたのです。
クロスロードギャラリーの所在する四谷といえば
東京の中でも数々の写真ギャラリーが並ぶ地区。
フィルムホルガの集大成としてまとめた昨年の3部作なら
日頃から見る目の鋭い皆様にも納得して頂けるのではないかと思い、
僕も即答でお話を受けることにしました!
なので、5月、12月と余裕のスパンで設定していた個展ロードですが
11月が新たに入って、まさか最後の二ヶ月に連続で個展!ドッヒャー!
とは言うものの、すでに発表済み作品の再構成ですから楽勝やーん!
と、思ったのが甘い考えだったのはすぐに判りました(笑)
2600枚の中から3回に分けて展示した63枚を
1回の個展で20枚前後に削るセレクトがとっても大変!!
いちどカタチにしたものですから1枚1枚に作者なりの意味づけがあり、
客観視しなければと思っていても、なかなか主観から抜け出せません。
そして63枚から必死でセレクトした20枚を
ディレクターの杉守さんに見ていただいたのが9月のこと。
すると驚くことに、僕のセレクトから10枚が落ちて、
僕が不要と思った残りの43枚から12枚が入り、
合計22枚のセレクトが出来上がりました。
ええ!その写真、いらないんですかー!
で、その写真が入るんですかー!
と、すばらしい体験ができました・・(笑)
それは、企画個展ということでプリント販売を意識した僕が、
「売れそうな写真」を多く入れてしまい、
作品としての主題がボヤけてしまった・・・
つまり「観る側に媚びた」セレクトをやっていたことに他なりません。
気付かせてもらえてよかったです。ほんとうに危ないところでした!
結果的に、ビジュアル的な派手さは確かにないかもしれませんが
ストレートに心に届くシンプルな写真が残りました。
そんなある夜、自宅で見本を広げて並び順を考えていると、
毎日繰り返される、当たり前の「いつものこと」
でもそれがいつか無くなってしまうものならば
せめて写真として留めておきたい・・・
そんな気持ちが胸の中に湧いてきました。
その時、クロスロードギャラリーさんのホームページをふと開くと、
杉守さんの書いてくださった僕の個展紹介の記事に
なんと僕が今思ったこととまったく同じ文章が載っていました!
杉守さんがセレクトした物を見て僕が感じたことが
セレクトしてくださったご本人の考えと一致したわけで、
これは僕も大きな自信と手応えを得る出来事のひとつとなりました。
また僕としては珍しく、額縁とマットによる「正装」での展示となり、
プリントもインクジェットではなくデジタルタイプCで発注しました。
プリントのサイズもベストなものを探りつつテストを繰り返し、
二転三転してギャラリーにはご迷惑をかけてしまったのですが、
最終的に22枚すべてを六切サイズで並べる事にしました。
自分としては今までになく小さいサイズでの展示です。
でも、手でそっと抱えて大切に眺めるような大きさ、
そこが気に入ってこのサイズにしてみました。
展示は11月1日から始まり11月10日まで。
2週間のうち、木・金・土だけの週末展覧会。
僕は大阪を基盤に活動していますので、トイカメラ関係以外だと
まだまだ東京では無名に等しい作家ですが、
それでもネットでのクチコミが広がって
いろいろな方がお越し下さり、
様々なご意見・ご感想をいただきました。
最後の2日間は僕も上京しまして、
お久しぶりの方や初めましての方とたくさんお話しをして、
(しかも関西からお越し頂いた方も・・・ありがとうございます!)
自分のつくった作品が自分の手を離れて世の中へ歩き出し、
本来の意味での「作品」となったような・・そんなことを感じました。
ほんとうにかけがえのない展示になったと思います。
このような素晴らしい機会を与えてくださった篠原さんと杉守さん、
お忙しい中、会場にお越し頂いたみなさま、お話しできたみなさま、
お菓子を頂いたり、写真集やプリントをお買い上げいただいた皆様、
ほんとうに、ほんとうにありがとうございました〜!
これからも何か新しい作品をひっさげて上京できるように頑張ります!
そして休む間もなく次の個展準備に取り掛かります。
7月のユニット展で大暴れしたVQカメラと再びコンビを組んで、
僕の写真だけでトイデジ個展をやります!
フVQ大樹写真展「浴びるように眠りたい」
12月11日〜16日まで!
東京個展の内容からは打って変わって、
今度はブチ切れた内容で迫ってみたいと思います!
詳しくは次回の記事でお知らせします。
乞うご期待っ!!
吹雪手帖 > 2012年個展への道「2012年個展への道(9)」
さてさて、前回の「個展への道」から5ヶ月ほど経ちました!
12月にも何か個展をする!って感じで書いておりましたが、
ええ、やりますとも!12月に!
しかしその前に!
あの記事を書いた直後に!
なんと!(!多すぎ)
東京四谷のクロスロードギャラリーさんから
昨年の個展3部作を再構成した内容での
企画個展のお話しを頂きまして、
先々週、先週と、東京での初個展となる
「時の流れのどこかで」を開かせていただきました!
ツイッターやフェイスブックでは
事の成り行きを細かくお話しをしていたのですが
アビィ日誌でもちゃんとまとめておきたいと思います。
そもそもは、何かご意見がいただけたらと思い、
個展写真集が出来上がるたびに
関東のお知り合いの皆様へお送りしていたのですが、
ルーニー247フォトグラフィーの篠原さんと杉守さんから
同ギャラリーの姉妹店であるクロスロードギャラリーにて
ぜひ作品を紹介したいと、うれしいお招きを頂いたのです。
クロスロードギャラリーの所在する四谷といえば
東京の中でも数々の写真ギャラリーが並ぶ地区。
フィルムホルガの集大成としてまとめた昨年の3部作なら
日頃から見る目の鋭い皆様にも納得して頂けるのではないかと思い、
僕も即答でお話を受けることにしました!
なので、5月、12月と余裕のスパンで設定していた個展ロードですが
11月が新たに入って、まさか最後の二ヶ月に連続で個展!ドッヒャー!
とは言うものの、すでに発表済み作品の再構成ですから楽勝やーん!
と、思ったのが甘い考えだったのはすぐに判りました(笑)
2600枚の中から3回に分けて展示した63枚を
1回の個展で20枚前後に削るセレクトがとっても大変!!
いちどカタチにしたものですから1枚1枚に作者なりの意味づけがあり、
客観視しなければと思っていても、なかなか主観から抜け出せません。
そして63枚から必死でセレクトした20枚を
ディレクターの杉守さんに見ていただいたのが9月のこと。
すると驚くことに、僕のセレクトから10枚が落ちて、
僕が不要と思った残りの43枚から12枚が入り、
合計22枚のセレクトが出来上がりました。
ええ!その写真、いらないんですかー!
で、その写真が入るんですかー!
と、すばらしい体験ができました・・(笑)
それは、企画個展ということでプリント販売を意識した僕が、
「売れそうな写真」を多く入れてしまい、
作品としての主題がボヤけてしまった・・・
つまり「観る側に媚びた」セレクトをやっていたことに他なりません。
気付かせてもらえてよかったです。ほんとうに危ないところでした!
結果的に、ビジュアル的な派手さは確かにないかもしれませんが
ストレートに心に届くシンプルな写真が残りました。
そんなある夜、自宅で見本を広げて並び順を考えていると、
毎日繰り返される、当たり前の「いつものこと」
でもそれがいつか無くなってしまうものならば
せめて写真として留めておきたい・・・
そんな気持ちが胸の中に湧いてきました。
その時、クロスロードギャラリーさんのホームページをふと開くと、
杉守さんの書いてくださった僕の個展紹介の記事に
なんと僕が今思ったこととまったく同じ文章が載っていました!
杉守さんがセレクトした物を見て僕が感じたことが
セレクトしてくださったご本人の考えと一致したわけで、
これは僕も大きな自信と手応えを得る出来事のひとつとなりました。
また僕としては珍しく、額縁とマットによる「正装」での展示となり、
プリントもインクジェットではなくデジタルタイプCで発注しました。
プリントのサイズもベストなものを探りつつテストを繰り返し、
二転三転してギャラリーにはご迷惑をかけてしまったのですが、
最終的に22枚すべてを六切サイズで並べる事にしました。
自分としては今までになく小さいサイズでの展示です。
でも、手でそっと抱えて大切に眺めるような大きさ、
そこが気に入ってこのサイズにしてみました。
展示は11月1日から始まり11月10日まで。
2週間のうち、木・金・土だけの週末展覧会。
僕は大阪を基盤に活動していますので、トイカメラ関係以外だと
まだまだ東京では無名に等しい作家ですが、
それでもネットでのクチコミが広がって
いろいろな方がお越し下さり、
様々なご意見・ご感想をいただきました。
最後の2日間は僕も上京しまして、
お久しぶりの方や初めましての方とたくさんお話しをして、
(しかも関西からお越し頂いた方も・・・ありがとうございます!)
自分のつくった作品が自分の手を離れて世の中へ歩き出し、
本来の意味での「作品」となったような・・そんなことを感じました。
ほんとうにかけがえのない展示になったと思います。
このような素晴らしい機会を与えてくださった篠原さんと杉守さん、
お忙しい中、会場にお越し頂いたみなさま、お話しできたみなさま、
お菓子を頂いたり、写真集やプリントをお買い上げいただいた皆様、
ほんとうに、ほんとうにありがとうございました〜!
これからも何か新しい作品をひっさげて上京できるように頑張ります!
そして休む間もなく次の個展準備に取り掛かります。
7月のユニット展で大暴れしたVQカメラと再びコンビを組んで、
僕の写真だけでトイデジ個展をやります!
フVQ大樹写真展「浴びるように眠りたい」
12月11日〜16日まで!
東京個展の内容からは打って変わって、
今度はブチ切れた内容で迫ってみたいと思います!
詳しくは次回の記事でお知らせします。
乞うご期待っ!!